バックアップオプションの理解

共有データベースを定期的にバックアップしてください。FileMaker Server では次の方法でデータベースのバックアップを実行できます:

  • 自動バックアップ: FileMaker Server は 1 日 1 回共有データベースの自動バックアップを作成します。[バックアップ] ページには次の自動バックアップの時間が表示されます。バックアップは 7 個まで保存され、その後自動的に削除されます。自動バックアップは [バックアップ] > [自動バックアップおよびオンデマンド] タブに一覧表示されます。

    [自動バックアップおよびオンデマンド] タブの使用を参照してください。

  • オンデマンドバックアップ: [バックアップ] ページの [今すぐバックアップ] をクリックすると、いつでもオンデマンドバックアップを作成することができます。オンデマンドバックアップは [バックアップ] > [自動バックアップおよびオンデマンド] タブに一覧表示されます。オンデマンドバックアップはデフォルトで保存されるため、[バックアップ] > [保存済み] タブにも一覧表示されます。

    [保存済み] タブの使用を参照してください。

  • バックアップスケジュール: [構成] > [スケジュール] タブを使用すると、バックアップするデータベースとバックアップの頻度を定義するバックアップスケジュールを作成できます。バックアップスケジュールを実行するたびに FileMaker Server は選択されたデータベースが最後のバックアップ以降に変更されたかどうかを確認します。FileMaker Server は変更されたデータベースの完全コピーを作成し、変更されていないバックアップされたデータベースへのハードリンクを作成します。

    バックアップスケジュールの作成または変更を参照してください。

  • プログレッシブバックアップ: FileMaker Server はすべての共有データベースの完全バックアップの作成から開始します。最初の完全バックアップの完了後、データベースサーバーは共有ファイルからの変更のみをプログレッシブバックアップフォルダにコピーします。プログレッシブバックアップはサーバーパフォーマンスへの影響も少なく、バックアップスケジュールより素早く実行できます。

    プログレッシブバックアップではバックアップファイルの 2 つのコピーを保存します。タイムスタンプ付きのコピーはバックアップとして使用でき、進行中のコピーは累積した変更で更新されます。(FileMaker Server では、これらの累積した変更を再実行ログと呼びます。) タイムスタンプ付きのコピーのデフォルトの保存間隔は 5 分です。このデフォルトの設定では、5 分間隔でタイムスタンプ付きのコピーが更新されます。(プログレッシブバックアップの保存間隔を変更するには、CLI のヘルプを参照してください。)

    プログレッシブバックアップフォルダの設定を参照してください。

これらのバックアップの任意の組み合わせを使用して、共有データベース用の包括的なバックアップ戦略を確実に実行してください。

バックアップサイドバーのオプションの理解

  • バックアップスケジュール: [バックアップスケジュール] ドロップダウンリストで選択したスケジュールのバックアップを表示および管理できます。デフォルト値は [FMS] スケジュールです。

    データベースバックアップのスケジュールを参照してください。

  • 繰り返し: [バックアップスケジュール] ドロップダウンリストで選択したバックアップスケジュールのスケジュールが繰り返される頻度が [バックアップ] ページの [繰り返し] セクションに表示されます。バックアップの頻度は個々のバックアップスケジュール設定で設定できます。

    バックアップスケジュールの作成または変更を参照してください。

  • 保持: [バックアップスケジュール] ドロップダウンリストで選択したバックアップスケジュールで保持するバックアップの数が [バックアップ] ページの [保持] セクションに表示されます。保持するバックアップの数は個々のバックアップスケジュール設定で設定できます。

    バックアップスケジュールの作成または変更を参照してください。

  • 次のバックアップ: [バックアップスケジュール] ドロップダウンリストで選択したバックアップスケジュールの次のバックアップ日時が [バックアップ] ページの [次のバックアップ] セクションに表示されます。

  • 今すぐバックアップ: [バックアップ] ページで [今すぐバックアップ] をクリックすると [バックアップスケジュール] ドロップダウンリストで選択したバックアップスケジュールを実行できます。

  • バックアップの状態: 最新のバックアップの状態が [バックアップ] ページの [バックアップの状態] セクションに表示されます。

  • キャンセル: [バックアップ] ページの [キャンセル] をクリックすると進行中のバックアップをキャンセルできます。実行中のバックアップがない場合は、[キャンセル] はグレー表示されています。

メモ 

  • キャンセルされたバックアップを保持することができます。キャンセルされたバックアップの保持が有効になっている場合、FileMaker Server は「Canceled-」という接頭辞のバックアップフォルダを作成します。キャンセルされたバックアップの保持にはハードドライブの空き領域を使用します。キャンセルされたバックアップの保持を有効にするには、[バックアップ] > [バックアップの設定] タブで、[キャンセルされたバックアップを保持する] を [有効] にします。最後にキャンセルされたバックアップのみが保持されます。

  • パラレルバックアップを使用してダウンタイムを削減しパフォーマンスを向上させことができるようになりました。パラレルバックアップが有効な場合、FileMaker Server はトランザクションの確定に基づいてデータベースをグループ化します。これにより複数のグループのバックアップを同時に処理できます。パラレルバックアップを有効にするには、[バックアップ] > [バックアップの設定] タブで、[パラレルバックアップ] を [有効] に設定します。

  • バックアップが未完了の場合バックアップフォルダには状態を示す次の接頭辞が含まれます:

    • 進行中: _InProgress

    • キャンセル: _Canceled