データベースバックアップスケジュールのヒント
ビジネスに不可欠な情報サービスを実行する代替サイトおよびシステムを含む、データの復元計画を策定します。最新のバックアップがあれば、あるユーザがファイルの管理者アカウントの情報を紛失した状況や、ユーザエラー (場合によっては不適切なデータベースの設計) によってデータが不適切に削除または変更された状況からの回復に役立てることができます。
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データベースは FileMaker Server で共有し、定期的にスケジュールされた自動バックアップを作成します。
共有されている FileMaker Pro データベースではサードパーティのバックアップソフトウェアを使用しないでください。まず、FileMaker Server を使用してデータベースのバックアップコピーを作成し、そのコピーにサードパーティのバックアップソフトウェアを実行します。バックアップソフトウェアは、開いている共有データベースに損傷を与える可能性があります。
たとえば、平日の 6:00、9:00、正午 12:00、15:00、18:00、および 23:30 に、ファイルのローカルバックアップを作成します。深夜には、企業のバックアップシステムにシステム全体 (アクティブな共有データベースを除く) のバックアップを作成します。最後に、アクティブな共有データベースを除くか、バックアップ中にデータベースサーバーを停止して、金曜日の深夜に完全システムバックアップを実行します。
バックアップメディアは、コピーして離れた場所に保管します。この方法によって、複数のドライブの重大な障害以外の何らかの理由でサーバーが停止した場合、データファイルのより最近のバックアップ (つまり、失われたデータの最大 3 時間分) を使用することができます。重大なドライブ障害が発生した場合は、前日の夜のバックアップメディアを使用して損失を 1 日分のデータにまで最小化することができます。
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バックアップスケジュールで [検証] を選択することができます。バックアップの完了後、FileMaker Server により一貫性チェックが実行され、バックアップファイルの内部的な一貫性が確認されます。このオプションを有効にすると、バックアップファイルのエラーを検出することができます。ただし、このオプションを有効にしてバックアップ操作を実行すると完了までに時間がかかり、プライマリマシンでの他のアクティビティの速度が遅くなることがあります。
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バックアップスケジュールで [クローン] を選択すると、バックアップファイルのテーブル、レイアウト、スクリプト、ページ設定オプション、およびフィールド定義をデータなしで保存できます。損傷したデータベースからバックアップされたデータベースのクローンにデータをインポートできます。
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バックアップコピーに損傷がなく、アクセス不能でないことを確認します。必要になる前にバックアップコピーが正しく機能することを確認してください。ハードドライブに対して診断ツールを実行してファイルを定期的にバックアップします。
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バックアップファイルで作業する必要がある場合は、常にまずファイルをコピーします。ファイルをバックアップディレクトリで編集することやバックアップディレクトリから移動させることはできません。元のバックアップファイルは変更しないままバックアップフォルダに残しておきます。バックアップフォルダに保存されたデータベースファイルは、FileMaker Pro を使用して開かないでください。
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バックアップコピーからファイルのセット全体を復元できることを確認します。
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データを定期的にエクスポートしてファイルの損傷に対して保護します。
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バックアップメディアを保護します。バックアップは耐火性のある別の場所に保管します。
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ネットワーク管理者が不在の場合にファイルを元に戻すことができるバックアップ管理者を割り当てます。
警告 予想外の停電、ハードドライブの障害、ソフトウェアの障害などのサーバー障害が発生した場合は、バックアップファイルを使用します。システム障害によって FileMaker Server が不適切にシャットダウンした場合、キャッシュデータがディスクに書き込まれておらず、ファイルが適切に閉じられていないと、ファイルの破損につながる可能性があります。ファイルを再度開いて一貫性チェックまたは修復を実行しても、ファイルは内部で破損したままになっている可能性があります。ファイルの修復では問題が解決されたことを保証できません。破損したファイルを修復する方法については、FileMaker Pro ヘルプを参照してください。