2023 年 11 月
バージョン 20.3.1
新機能および機能強化
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[Loop] スクリプトステップにリレーションシップがいつ更新されるかを決定する [フラッシュ] オプションが含まれるようになりました。フラッシュには次の 3 つの値が含まれます:
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常に: ループ内にフィールドを設定すると、リレーションシップは結合データとともにフラッシュされます。
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最小: ループ内にフィールドを設定すると、最小のデータがフラッシュされます。
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延期: ループ内にフィールドを設定すると、データとリレーションシップデータはループ終了後にのみフラッシュされます。
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レイアウト計算では [計算式の指定] ダイアログボックスで結果のデータタイプを指定できるようになりました。
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新しい FMDeveloperTool コマンドラインツールが使用できるようになりました。FileMaker Server リリースノートを参照してください。
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FileMaker Pro および FileMaker Server for Linux で ポート 5003 ではなくポート 443 でセキュア接続トンネリングを有効にできるようになりました。HTTPS トンネリングは次の場所で有効にすることができます:
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FileMaker Pro 環境設定: [編集] > [環境設定...] (Windows) または [FileMaker Pro] > [環境設定...] (macOS) を選択してから、[一般] タブで [HTTPS トンネリング] を選択します。
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Assisted Install.txt ファイル: AI_USE_HTTP_PROTOCOL_NETWORK=1
メモ:
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HTTPS トンネリングは Ubuntu 22 にインストールされている FileMaker Server for Linux でのみ有効にすることができます。
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計算が実行される FileMaker クライアントまたは FileMaker Server で HTTPS トンネリングが有効になっている場合、Get (ネットワークプロトコル) 関数が「HTTPS」を返すようになりました。
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OmniOrb はバージョン 4.3.0 に更新されました。
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パフォーマンスを向上させるために、データベースエンジンがリレーションシップをキャッシュして依存関係を評価するようになりました。
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FileMaker Server でリレーションシップ変更のメモリ割り当てが最適化されました。
修正された問題
レイアウト
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レイアウト計算では現在のテーブルオカレンスのフィールドへの参照は完全修飾名 (テーブル::フィールド) ではなく、フィールド名のみが必要となりました。
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レイアウト計算の一部の評価が失敗すると、ブラウズモードに計算式が表示される。
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macOS Sonoma: レイアウトモードで、オブジェクトパートやレイアウトパートの色を変更する際、ショートカットメニューにカラーパレットが表示されない。
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macOS Sonoma: レイアウトモードでオブジェクトのサイズを変更すると、ハンドルが点滅して境界線が通常よりも太く表示される。
スクリプトワークスペース
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macOS: スクリプトワークスペースでスクリプトやフォルダの名前をすばやく変更すると FileMaker Pro が予期せず終了する場合がある。
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macOS Sonoma: スクリプトワークスペースでスクリプトを開いて編集した後スクリプトワークスペースを閉じて再度開くと、スクリプトワークスペースにツールバーが表示されなくなる。
一般
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OAuth 2.0 プロバイダを使用して電子メールを送信すると、電子メールは送信されずアクセストークンを生成できないというエラーが返される。これは FileMaker Pro で電子メールの送信を試行したとき、または FileMaker Server で電子メール通知の送信を試行したときに発生します。
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テンポラリデータベースファイルにエラーが発生すると FileMaker Server データベースが応答しなくなるか予期せず閉じられる。
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[フィールド指定] ダイアログボックスで、[データベースの管理] ダイアログボックスを開く方法が表示されないか機能しない。
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macOS: リレーションシップグラフで自己連結を作成すると FileMaker Pro が予期せず終了する。
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macOS Sonoma: ステージマネージャがオンになっていると、FileMaker Pro ウインドウを移動しても元の位置に戻る場合がある。
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macOS Sonoma: 他のファイルでステータスツールバーが非表示の状態でドキュメントウインドウが閉じられた場合、新しく開いたファイルのドキュメントウインドウにステータスツールバーが表示されない。
メモ: macOS Sonoma では [新規ウインドウ] スクリプトステップのツールバー設定が無視されます。
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macOS Sonoma: レイアウトモードの画像でカットコマンド (command+X) を使用すると FileMaker Pro が予期せず終了する。
既知の問題
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レイアウト計算のフィールド参照がフィールド名のみを使用する場合、フィールドデータが変更されてもレイアウト計算が更新されない。この問題を回避するには、完全修飾フィールド名 (テーブル::フィールド) を使用します。
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macOS Sonoma: ステータスツールバーをカスタマイズした後モードを切り替えると、カスタマイズが失われる。

バージョン 20.2.1
新機能および機能強化
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[Claris Connect フローをトリガ] スクリプトステップに Claris Connect チームからフローを選択できるダイアログボックスが含まれるようになりました。[Claris Connect フローを選択] ダイアログボックスではチームとフローを選択できます。Claris Connect チームに所属する Claris ID ユーザとしてサインインする必要があります。フローオプションで選択したフローの名前は選択した時点で保存され、Claris Connect でフローの名前を変更しても更新されません。「Claris Connect フローをトリガ」を参照してください。
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新しいレイアウト計算では計算フィールドの作成やスクリプトによる変数の設定をせずにレイアウトに計算値を配置できます。
レイアウト上にレイアウト計算を挿入するには:
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レイアウトモードで、レイアウト計算を挿入する場所をクリックしてから [挿入] メニュー > [レイアウト計算...] を選択します。
表示したいフィールドやオブジェクトの上には挿入しないでください。
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[計算式の指定] ダイアログボックスで、計算に使用する計算式を入力してから [OK] をクリックします。
指定された計算式を含むレイアウト計算 (<<ƒ:[計算式]>>) がレイアウトに表示されます。
レイアウト計算を変更するには:
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レイアウトモードで、レイアウト計算を右クリックして [レイアウト計算を編集...] を選択します。
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[計算式の指定] ダイアログボックスで、計算式を修正してから [OK] をクリックします。
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修正された問題
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[トランザクションを開く] および対応する [トランザクション確定] または [トランザクション復帰] スクリプトステップの間でレコードデータが確定されると OnRecordCommit および OnRecordRevert スクリプトトリガが誤ってトリガされる。
既知の問題
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macOS: 更新が完了した後、FileMaker Pro を手動で再起動する必要がある。

バージョン 20.1.2
修正された問題
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OnWindowTransaction スクリプトトリガによってトリガされたスクリプトの [ウインドウを閉じる] スクリプトステップがドキュメントウインドウを閉じない。
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次のフランス語のスクリプトトリガ名と説明の翻訳が変更されました:
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OnWindowTransaction
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SurOperationFenetre を SurTransactionFenetre に更新 (フランス語)
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次のフランス語の制御に関連するスクリプトステップ名と説明の翻訳が変更されました:
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トランザクション復帰
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「Annuler l'opération」を「Annuler la transaction」に更新 (フランス語)
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トランザクションを開く
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「Ouvrir une opération」を「Ouvrir une transaction」に更新 (フランス語)
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トランザクション確定
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「Valider l'opération」を「Valider la transaction」に更新 (フランス語)
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次のフランス語のデザイン関数名と説明の翻訳が変更されました:
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BaseTableIDs
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IDsTableBase を IDsTablesBase に更新 (フランス語)
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BaseTableNames
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NomsTableBase を NomsTablesBase に更新 (フランス語)
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TableIDs
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IDTable を IDsTables に更新 (フランス語)
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LayoutIDs
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IDModele を IDsModeles に更新 (フランス語)
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ScriptIDs
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IDScript を IDsScripts に更新 (フランス語)
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FieldIDs
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IDRubrique を IDsRubriques に更新 (フランス語)
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ValueListIDs
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IDListeValeurs を IDsListesValeurs に更新 (フランス語)
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Get (変更されたフィールド) 関数が最初の繰り返し以外のフィールドの繰り返しが変更された場合にすべてのフィールドの変更を返さない。
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検索条件の作成、変更、および削除によって OnWindowTransaction スクリプトトリガが誤ってトリガされる。

バージョン 20.1.1
新機能および機能強化
関数
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macOS: サーバー上で実行されるスクリプトで GetLiveText 関数がサポートされるようになりました。
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macOS Ventura: GetLiveText 関数で日本語 (「ja-JP」)、韓国語 (「ko-KR」)、ウクライナ語 (「uk-UA」) のロケールをサポートするようになりました。
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新しい GetBaseTableName 関数は指定されたフィールドの基本テーブル名を返します。
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新しい Get (キャッシュファイルパス) 関数は現在アクティブなデータベースのキャッシュファイルのパスを返します。
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新しい Get (キャッシュファイル名) 関数は現在アクティブなデータベースのキャッシュファイルの名前を返します。
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新しい BaseTableNames 関数と BaseTableIDs 関数はすべてのテーブルオカレンスではなく基本テーブルに関する情報を返します。
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Windows 上の FileMaker Pro で ReadQRCode 関数が使用できるようになりました。
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Get (変更されたフィールド) 関数は新しいレコードが作成されたときにデータを含むフィールドを返すようになりました。
スクリプト
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[FileMaker Data API を実行] スクリプトステップで dateformats 引数がサポートされるようになりました。
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新しい [コールバックを使用してサーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップはサーバー上で指定されたスクリプトを実行します。完了すると、クライアントは別の指定されたスクリプトをローカルで実行します。
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[URL から挿入] スクリプトステップの [cURL] オプションで SFTP (Secure File Transfer Protocol) がサポートされ、SFTP パブリックキー認証の pubkey オプションを含むようになりました。
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新しい [Claris Connect フローをトリガ] スクリプトステップは Claris Connect ワークフローの自動化を開始します。
一般
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fmcert ライセンス証明書ファイルをダブルクリックするとライセンス証明書のインポートプロセスを開始できるようになりました。アップグレードライセンスは [ヘルプ] > [FileMaker ライセンスの置き換え...] を使用してインポートする必要があります。
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Windows: オブジェクトフィールド内の PDF ファイルのサムネイルをすぐに作成できるようになりました。
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新しい OnWindowTransaction スクリプトトリガはウインドウのトランザクションが正常に完了するたびに JSON オブジェクトを作成します。JSON オブジェクトには完了したトランザクション内のすべての処理について、ファイル名、基本テーブル名、レコード ID、処理、およびその基本テーブルの onWindowTransaction というフィールド (または指定されたフィールド) の内容が含まれます。
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FileMaker データベースへの SQL クエリで FileMaker_BaseTables システムテーブルにアクセスできるようになりました。新しいスキーマには次のようなフィールドが含まれています:
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BaseTableName - テーブル名
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BaseTableId - テーブル ID
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Source - ソース (<internal>、MYSQL など)
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ModCount - テーブルが変更された回数
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FileMaker Pro を使用した電子メールの送信で、Microsoft 365 Business または Google Workspace のサブスクリプションで OAuth 2.0 を使用できるようになりました。
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リレーションシップグラフでダークモードが部分的にサポートされるようになりました。
修正された問題
レイアウト
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macOS: Web ビューアの検索モードでマウスクリックが反応しない。
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macOS: カードウインドウの親ウインドウを閉じると FileMaker Pro が予期せず終了する場合がある。
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macOS Ventura: macOS でステージマネージャが有効になっている場合、以前に最小化されたレイアウトウインドウでカードウインドウを表示できない。
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レイアウトのサイズが変更され、固定されたボタンバーのサイズも変更された場合、ボタンバー内の区切り線のサイズが正しく変更されない。
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レイアウトのサイズが変更されると [アクティブな行状態を使用] オプションが無効になっている固定されたポータルが正しく表示されない。
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Web ビューアの検索モードで JavaScript を実行できない。
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Windows: 非インタラクティブオブジェクトの PDF およびレイアウトから作成された PDF がぼやけている。
関数
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多数のレコードを含むテーブルで GetContainerAttribute 関数を使用すると、アプリケーションが予期せず終了する。
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Get (変更されたフィールド) 関数がフィールドの内容の置換、インポート、再ルックアップ、またはドラッグアンドドロップ操作で変更されたフィールドの空の結果を誤って返す。
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Left や GetValue などのテキスト短縮関数が必要以上のメモリを使用する。
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関数がファイルロケールではなくオペレーティングシステムのロケールを誤って使用する場合がある。
スクリプト
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Windows: [URL から挿入] が指定された URL のエンコードに失敗してエラーを返す。
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[URL から挿入] スクリプトステップの [SSL 証明書の検証] オプションがオフになっている場合、証明書エラーにより正しい結果ではなくエラーが返される。
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スクリプトワークスペースの一部のテキスト色がダークモードとライトモードの間で変化しない。
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開いているトランザクションがあり、メインスクリプトが一時停止され、エラーが発生した場合、スクリプトを実行できなくなる。
一般
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macOS Ventura: [プリント] ダイアログボックスの FileMaker Pro オプションが使用されず、代わりに Pages オプションが使用される。
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[メールを非公開] オプションが選択されていると、非アクティブな FileMaker アカウントを入力しても Apple でサインインすることができる。
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[名前を付けて XML として保存] で生成された XML に [OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示] オプションに関する情報が含まれていない。
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Windows: [レコードを PDF として保存] でレイアウトに Web ビューアの Web コンテンツが含まれていると FileMaker Pro が応答しなくなる。タイムアウト前に取得されなかった Web コンテンツは表示された PDF 内では空白として表示される。
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Windows: 古いハードウェアのコンピュータで FileMaker Pro が応答しなくなる、または予期せず終了する。
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無効な日付のトランザクションがエラーを返さずにレコードに確定される。現在は無効な日付で確定されたトランザクションはエラー 500 を返すようになりました。
今後廃止予定の API、技術、または機能
FileMaker Pro の進化に伴って、サポートされる技術、API、および機能の一覧に変更が生じる場合があります。この進化の一環として、特定のオペレーティングシステムのバージョン、ハードウェア、および機能が廃止になる場合があります。廃止予定になっても項目がすぐに削除されるわけではありませんが、廃止予定の技術は製品の今後のバージョンで取り除かれる可能性があるため、これらの技術からソリューションを移行する必要があります。
廃止予定の API、技術、および機能の最新情報については、ナレッジベースを参照してください。
リーガル情報
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