AI アカウント設定

名前および指定されたモデルプロバイダ (またはエンドポイント) と API キーで、使用する AI アカウントを設定します。

オプション 

  • [アカウント名:] ではこの AI アカウントに名前を割り当てます。この名前は他の AI 関連のスクリプトステップおよび関数でこのアカウントを参照するために使用されます。名前はモデルプロバイダとは無関係の任意の計算テキスト式を使用することができます。現在のファイルに複数のアカウントを設定する場合は、それぞれ固有のアカウント名にする必要があります。

  • [モデルプロバイダ:] ではあらかじめ定義されたモデルプロバイダまたはカスタムモデルプロバイダを指定します。[カスタム] の場合、[エンドポイント:] オプションの URL も指定する必要があります。

  • [API キー:] ではモデルプロバイダのサービスの使用を許可するキーを指定します。API キーの取得方法や PKI トークンの生成方法についてはモデルプロバイダの Web サイトを参照してください。

[モデルプロバイダ:] が [カスタム] の場合にのみ使用できるオプション:

  • [エンドポイント:] では使用する API エンドポイントの URL を指定します。エンドポイントをスラッシュ (/) で終わるテキスト式として指定します。たとえば、FileMaker Server に付属の AI モデルサーバーの場合、"https://myserver.example.com/llm/v1/" で、myserver.example.com はドメイン名または IP アドレスです。

  • [SSL 証明書の検証] では [エンドポイント:] で指定されたサーバーの SSL 証明書を検証します。このアカウントを使用するスクリプトステップで証明書が検証できない場合、ユーザはそのまま接続するかキャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。証明書が検証できず、[エラー処理] スクリプトステップが [オン] に設定されている場合、このアカウントを使用するスクリプトステップはサーバーが使用不可の場合と同様に動作します。

互換性 

製品 サポート
FileMaker Pro はい
FileMaker Go はい
FileMaker WebDirect はい
FileMaker Server はい
FileMaker Cloud はい
FileMaker Data API はい
カスタム Web 公開 はい

起点バージョン 

21.0

説明 

このスクリプトステップで設定する AI アカウントは現在のファイルでのみ利用可能です。ファイルを閉じると、AI アカウントの設定は消去されます。他の AI 関連のスクリプトステップおよび関数は指定されたアカウント名を参照してこのアカウントを使用します。

メモ 

  • オープンソースモデルを使用するために [モデルプロバイダ:] を [カスタム] に設定する場合、[エンドポイント:] に指定した URL とモデルによって返される応答の形式は OpenAI API と互換性がある必要があります。詳細については、OpenAI API ドキュメントを参照してください。

  • FileMaker Server に付属の AI モデルサーバーのアカウントを設定するには:

    • [モデルプロバイダ:] を [カスタム] に設定します。

    • [API キー:] を Admin Console で作成したキーに設定します。AI API キーの作成を参照してください。

    • [エンドポイント:] を Admin Console の [AI サービス] ページに表示されるエンドポイント URL に設定します。

例 1 

指定された API キーで my-account という名前の OpenAI アカウントを設定します。

コピー
AI アカウント設定 [アカウント名: "my-account" ; モデルプロバイダ: OpenAI ; API キー: "sk-RZCtpWT..."]

例 2 

グローバルフィールドに格納された API キーを使用して指定されたエンドポイントのカスタムモデルプロバイダに my-account という名前のアカウントを設定します。

コピー
AI アカウント設定 [アカウント名: "my-account" ; モデルプロバイダ: カスタム ; 
エンドポイント: "https://myserver.example.com:8080/" ; SSL 証明書の検証 ; API キー: グローバル::API キー]