レコード/検索条件を開く

現在のユーザがレコード編集アクセス権を持っている場合、既存のレコードまたは検索条件を編集できるようにします。

オプション 

なし

互換性 

製品 サポート
FileMaker Pro はい
FileMaker Go はい
FileMaker WebDirect はい
FileMaker Server はい
FileMaker Cloud はい
FileMaker Data API はい
カスタム Web 公開 はい

起点バージョン 

6.0 以前のバージョン

説明 

このスクリプトステップは、現在のユーザがレコード編集アクセス権を持っている場合、既存のレコード (ブラウズモード) または既存の検索条件 (検索モード) を編集できるようにします。レコードに対してこのスクリプトステップを実行すると、ユーザがレコードを編集するための十分なアクセス権を持っているかどうかが確認されます。ユーザが適切なアクセス権セットを持っている場合、FileMaker Pro では他のユーザがレコードを同時に編集または削除することはできなくなります。ロックされると、レコードは「開いている」と見なされ、編集することができます。

エラーが発生した場合 (たとえば、現在のユーザのアクセス権が不十分である、別のユーザによってレコードがロックされている、レコードが別のウインドウで開いているなど) は、FileMaker Pro にエラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージは、[エラー処理] スクリプトステップおよび Get (最終エラー) 関数を使用して処理することができます。検索条件が他のユーザによってロックされることはないため検索条件を開いてもエラーは返されません。

重要  フィールドまたはレコードを変更しようとすると、レコードが開いて編集できるようになります。そのため、ほとんどの場合は、[レコード/検索条件を開く] スクリプトステップを使用して明示的にレコードを開く必要はありません。ただし、[レコード/検索条件/ページへ移動] スクリプトステップを使用してフィールドまたはレコードに移動する場合は最初に [レコード/検索条件を開く] スクリプトステップを使用して書き込みロックを取得してください。

例 1 

現在のユーザが編集アクセス権を持っている場合、現在の請求書を印刷します。

コピー
レイアウト切り替え [「請求書の印刷」]
レコード/検索条件を開く
If [Get (最終エラー) = 0]
    印刷 [ダイアログあり: オン]
End If
レイアウト切り替え [元のレイアウト]

例 2

現在のユーザのアカウントアクセスに、レコードを編集できるアクセス権があるかどうかをチェックします。アクセス権がない場合、別のアカウントにログインするかどうかを尋ねるメッセージを表示します。

メモ  完全アクセス権で実行するように設定されている場合、すべてのアカウントでレコードを開くことができるので、このスクリプトは適切に実行しません。

コピー
エラー処理 [オン]
レイアウト切り替え [「請求書詳細」]
レコード/検索条件を開く
If [Get (最終エラー) = 200]
    カスタムダイアログを表示 ["このレコードを編集できません。再度ログインしますか?"]
    If [Get (最終メッセージ選択) = 1]
        再ログイン [ダイアログあり: オン]
    Else
        レイアウト切り替え [元のレイアウト]
    End If
End If