ネットワーク上でのファイルの共有
FileMaker ホスト上で FileMaker Pro ファイルを共有することで、互換性のある FileMaker クライアントソフトウェアを使用して個々のユーザが同時に同じファイルを使用できるようになります。
重要 複数のデバイスで同時に開く共有フォルダには FileMaker Pro ファイルを置くことはできません。ファイルが損傷する可能性があります。ホストが他のユーザとファイルを共有できるように FileMaker ホストを使用してファイルを開く必要があります。
ホスト共有
ホストにファイルをアップロードしてホストでファイルを開いた後、ホストは接続されたクライアントとファイルを共有します。ホストは多くのユーザをサポートし、ホストとクライアント間の暗号化された接続を提供し、さらに共有ファイル内のデータにアクセスするために使用できる Web テクノロジーも提供します。
FileMaker Server および FileMaker Cloud により FileMaker Pro および FileMaker Go クライアントは共有ファイルを使用できるようになります。FileMaker ホストは FileMaker WebDirect、FileMaker Data API、OData API、スクリプトスケジュールなどの追加のサービスを提供します。ホストへのファイルのアップロード、FileMaker Server ヘルプ、および FileMaker Cloud ヘルプを参照してください。
メモ ホストソフトウェアに接続できるのは最近のバージョンのクライアントソフトウェアのみです。互換性のあるホストソフトウェアのバージョンについては、Claris FileMaker 動作環境を参照してください。
ピアツーピア共有
ローカルファイルを開いて FileMaker ネットワーク共有を有効にすると、FileMaker Pro は少数のクライアントとファイルを共有できるようになります。FileMaker Pro を使用して共有することをピアツーピア共有とも呼びます。ピアツーピア共有を参照してください。
ピアツーピア共有は安全ではないためテスト目的でのみ使用してください。暗号化された接続を使用してさらに多くのユーザとファイルを共有するには、FileMaker Server または FileMaker Cloud を使用します。
共有ファイルでの作業
共有ファイルをホストで開くと、複数のクライアントが同じ情報にアクセスすることになり、ファイルへの変更はすべて各ユーザのウインドウに表示されます。
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ユーザによるデータへの変更はすべて、共有ファイルに保存されます。共有ファイルにはレイアウトやスクリプトへの変更も保存されます。
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ソート順序、検索条件、インポートやエクスポートを行う際のフィールドの順序、印刷設定は、各ユーザに対して個別に設定されます。
複数のユーザが同じ共有ファイルに同時に変更を加えることは可能ですが、同時に変更できる内容のタイプには制限があります。
変更対象 | 制限 |
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フィールドおよびレコード内のデータ |
2 人のユーザが同じレコードを同時に編集することはできません。 |
レイアウトおよびレイアウト要素 |
2 人のユーザが同じレイアウトを同時に変更することはできません。 |
値一覧 |
2 人のユーザが値一覧を同時に変更または定義することはできません。 別のユーザがブラウズモードまたは検索モードで使用しているときに、1 人のユーザが値一覧を編集することは可能です。 |
スクリプト |
2 人のユーザが同じスクリプトを同時に変更することはできません。 別のユーザがスクリプトを使用しているときに、1 人のユーザがそのスクリプトを編集することは可能です。 |
テーブル、フィールド、リレーションシップ (データベーススキーマ) |
2 人のユーザがこれらの要素を同時に変更することはできません。 |
データソース参照 |
2 人のユーザがデータソースを同時に変更または定義することはできません。 別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがデータソースを編集することは可能です。 |
アカウントアクセスとアクセス権セット |
2 人のユーザがアカウントアクセスとアクセス権セットを同時に変更または定義することはできません。 別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがアカウントアクセスエントリまたはアクセス権セットを作成または変更することは可能です。 |
メモ
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ホストのファイル共有はオペレーティングシステムのファイル共有とは異なります。Windows または macOS で設定するアクセス制御と FileMaker Pro で設定するアクセス権の間には関連はありません。
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アクセス権によっては、ユーザはファイル内にある特定の要素を変更できなくなることがあります。セキュリティの管理を参照してください。
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ファイルは Web 上に公開することもできます。ユーザはインターネットやイントラネットに接続している場所から、Web ブラウザを使用してデータにアクセスすることができるようになります。詳細については、Web 上でのデータベースの公開を参照してください。