フィールド内容の全置換

対象レコード内の各レコードのフィールドの値を別の値で置き換えます。

オプション 

• [ダイアログあり] により、このスクリプトステップを実行したときに [フィールド内容の全置換] ダイアログボックスを表示するかどうかが指定されます。
• [ターゲットフィールドの指定] では、置換操作を行うターゲットフィールドを指定します。
• [置換: "現在の内容"] オプションを選択すると、現在の対象レコードにあるすべてのレコードで使用される置換後の値として、指定されたフィールドの現在の値が使用されます。
• [シリアル番号で置き換える:] オプションを選択すると、現在の対象レコードにあるすべてのレコードのフィールドのシリアル番号が振り直されます。
  • [入力オプション] を選択すると、最初のレコード番号として、入力オプションのダイアログボックスで指定されている次の値を使用することができます。
  • [カスタム値] オプションを選択した場合は、シリアル番号の初期値となる値を指定します。また、現在の対象レコード内の増分値も指定します。
  • [入力オプションのシリアル番号設定に反映させる] オプションを選択すると、入力オプションの自動入力番号値が更新されるため、シリアル番号を振り直したレコードに合わせて次のシリアル番号が自動的に入力されるようになります。このオプションを使用しない場合、[入力オプション] のシリアル値は変更されず、この操作でシリアル番号を振り直したレコードに続く番号にならないことがあります。

    置き換えられるフィールドに対し、シリアル番号の自動入力が設定されていて、[データ入力時の値変更の禁止] が選択されていない場合は FileMaker Pro では選択されたフィールドに次のシリアル番号から入力が開始します。

• [計算結果で置き換える:] オプションを選択すると、[計算式の指定] ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスを使用して、置き換え後の値を計算するための計算式を入力することができます。

起点バージョン 

6.0 以前のバージョン

説明 

このスクリプトステップは、現在のレコード内にある指定されたフィールドの値データまたは計算式によって求めた値を使用し、現在の対象レコード内にあるレコードすべてのフィールドにある値を置き換えます。

重要  [フィールド内容の全置換] を使用すると、対象レコード内のすべてのレコードが変更されます。[フィールド内容の全置換] スクリプトステップの処理を元に戻すことはできません。

メモ 

• このスクリプトステップを使用して、現在の対象レコードにあるレコードすべてのフィールドに対してシリアル番号を振り直すこともできます。
• [フィールド内容の全置換] スクリプトステップを使用する場合、操作を実行する前にデータを確定する必要があります。そうでない場合、予想外の結果になることがあります。レコード内のデータの確定を参照してください。
• FileMaker WebDirect、サーバーサイドスクリプト、FileMaker Data API、およびカスタム Web 公開では、このスクリプトステップを [ダイアログあり] オプションが [オフ] に設定された場合と同様に実行します。
• FileMaker Go では [ダイアログあり: オン] オプションはサポートされていません。

例 1 

シリアル番号を対象レコード内のすべての請求書に割り当てます。

レコードのソート [記憶する; ダイアログあり: オン]
レコード/検索条件/ページへ移動 [最初の]
フィールド内容の全置換 [ダイアログあり: オフ; 請求書::請求書 ID; シリアル番号]

例 2 

対象レコード内のすべてのレコードの「顧客 ID」フィールドの内容を現在のレコードの「顧客 ID」フィールドの内容で置き換えます。

検索実行 [記憶する]
フィールド内容の全置換 [ダイアログあり: オフ; 請求書::顧客 ID; 現在の内容]

関連項目 

• 計算フィールドの定義
• スクリプトステップリファレンス