その他のアクセス権の編集

  1. [アクセス権セットの編集] ダイアログボックスで、新規または既存のアクセス権セットの編集を開始します。

    アクセス権セットの作成と編集を参照してください。

  2. [その他のアクセス権] 領域で、次の中から 1 つまたは複数のオプションを選択します。

  3. 目的

    操作

    • 印刷を許可する

    • レコードの PDF ファイル保存を許可する

    • Apple events での Finder からの印刷を許可する

    [印刷を許可] を選択します。

    • レコードのエクスポートを許可する

    • レコードの Excel ファイル保存を許可する

    • 対象レコード内のすべてのレコードをクリップボードにコピーする

    • FileMaker ファイルからのレコードのインポートを許可する

    • レコードのコピーの保存を許可する

    • macOS: 次の Apple events を使用したデータのクエリーを許可する: GetCellValue、Field Contents、Record Value、Table Contents、および Layout Contents

    [エクスポートを許可] を選択します。

    メモ  Windows の場合、このオプションの選択を解除しても ActiveX オートメーションに影響はありません。macOS の場合、このオプションの選択を解除すると、データにアクセスする Apple events のみが禁止され、他の Apple events は引き続き動作します。

    • [ファイル] メニュー > [共有設定] コマンドで FileMaker ネットワーク共有、Web 公開、および ODBC/JDBC による共有を設定する場合に、拡張アクセス権の有効化または無効化をこのアクセス権セットのユーザに許可する

    • このアクセス権セットのユーザに、[ファイル] メニュー > [管理] > [セキュリティ...] コマンドを選択した場合に、[詳細セキュリティ設定] ダイアログボックスでの拡張アクセス権の編集を許可する

    [拡張アクセス権の管理] を選択します。[詳細セキュリティ設定] ダイアログボックスへのアクセスを有効にするには、[利用できるメニューコマンド:] を [すべて] に設定します。

    このアクセス権では、ユーザは [セキュリティの管理] ダイアログボックスを開くことができません。

    ユーザに次の操作を許可する:

    • [セキュリティの管理] ダイアログボックスですべてのアカウントアクセスエントリを表示する

    • [完全アクセス] アクセス権セットが割り当てられていないアカウントアクセスエントリを作成、変更、または削除する

    • [完全アクセス] 以外の既存のアクセス権セットを割り当てる

    [完全アクセスのないアカウントを管理] を選択して [利用できるメニューコマンド:] を [すべて] に設定します。

    ユーザに次の操作を許可しない:

    • [完全アクセス] アクセス権セットを任意のアカウントアクセスエントリに割り当てる、またはエントリから取り除く

    • アカウントアクセスエントリの優先順位を変更する

    • [詳細セキュリティ設定] ダイアログボックスを開く。ユーザはアクセス権セット、拡張アクセス権、またはファイルアクセスの設定の表示、作成、変更、削除ができない

    フィールドの入力値の制限オプションに一致しないデータの入力を許可する

    [ユーザによるデータ入力警告の無視を許可] を選択します。

    メモ  フィールドの入力値の制限を無視することができないように定義されている場合 ([データの入力時にユーザによる上書きを許可する] オプションの選択が解除されている場合)、この設定は無視されます。入力値の制限の設定を参照してください。

    クライアントがアイドル状態の場合、共有ファイルのユーザと FileMaker Server または FileMaker Cloud との接続を解除する(通常、これによって FileMaker Server のパフォーマンスが向上します。)

    [アイドル状態の時、サーバーからユーザの接続を解除する] を選択します。

    メモ  FileMaker Server または FileMaker Cloud で共有ファイルを共有する場合は、アイドル状態のユーザの接続解除を参照してください。

    レイアウトおよびスクリプトがメニューに含まれていてレイアウトおよびスクリプトのアクセス権で許可されている場合、[クイックオープン] ボックスがレイアウトおよびスクリプトにアクセスできるようにする

    [クイックオープンによるレイアウトとスクリプトへのアクセスを許可] を選択します。

    クイックオープンアクセスの制御を参照してください。

    メモ  このアクセス権は 21.1.1 より前のバージョンの FileMaker Pro では無視されます。このアクセス権を確実に適用するには、このファイルを開くことができる最低バージョンを 21.1 に設定します。ファイルオプションの設定を参照してください。

    このアクセス権セットのユーザにパスワードの変更を許可する (FileMaker ファイルアカウントのみ)

    [ユーザによるパスワードの変更を許可] を選択します。

    所定の日数が経過した後、このアクセス権セットのユーザにパスワードの変更を要求する (FileMaker ファイルアカウントのみ)

    (所定の日数が経過した後で、次に各ユーザがファイルを開こうとすると [パスワード変更] ダイアログボックスが表示されます。ファイルを開くにはパスワードを変更する必要があります。)

    [変更を要求する間隔:] を選択し、日数を入力します。

    メモ  このオプションを選択して、[ユーザによるパスワードの変更を許可] を選択しなかった場合は、このアクセス権セットが割り当てられているアカウントではなく、完全アクセス権を持つアカウントのパスワードを変更する必要があります(ほとんどの場合、両方のオプションを選択するか、またはどちらも選択しないことをお勧めします)。

    新しいパスワードの最小文字数を指定する (FileMaker ファイルアカウントのみ)

    [パスワードの最小の長さ:] を選択して、文字数を入力します。

    ファイルがアクティブなときに限られたメニューコマンドのみ利用できるように指定する

    [利用できるメニューコマンド:] で、次のいずれかを選択します。

    • [すべて] を選択すると、他のアクセス権セットのオプションで明示的に無効になっているコマンドを除き、すべてのメニューコマンドが有効になります。

    • [編集のみ] を選択すると、ブラウズモードの基本的な編集コマンドのみが有効になります。

    • [最小] を選択すると、データベースファイルの開閉と作成、データベースウインドウの切り替え、スクリプトの実行、FileMaker Pro ヘルプの参照、または [設定] ダイアログボックスで変更を行うメニューコマンドを除くすべてのメニューコマンドが無効になります。

アカウントアクセスを変更するアクセス権の比較

次の表は、[完全アクセス] アクセス権セットと、ユーザにアカウントアクセスの限定的な変更を許可する 2 つのアクセス権を比較しています。

次の変更が許可されているかどうか

[完全アクセス] アクセス権セットが割り当てられているアカウントアクセス

[完全アクセスのないアカウントを管理] アクセス権が割り当てられているアカウントアクセス

[拡張アクセス権の管理] アクセス権が割り当てられているアカウントアクセス

アカウントアクセスの表示、付与、取り除き

はい

はい ([完全アクセス] アクセス権セットが割り当てられているアカウントを除く)

いいえ

アカウントアクセスの複製

はい

いいえ

いいえ

アカウントアクセスの優先順位の変更

はい

いいえ

いいえ

アクセス権セットの割り当ての変更

はい

はい ([完全アクセス] アクセス権セットを除く)

いいえ

アクセス権セットの作成

はい

いいえ

いいえ

アクセス権セットの変更と削除

はい

いいえ

既存のアクセス権セットの拡張アクセス権の作成または変更のみ

メモ 

  • 上で説明されているパスワードの変更とパスワードの長さに関するアクセス権は、FileMaker ファイルアカウントにのみ適用され、外部サーバーアカウントには適用されません。アカウントアクセスの作成と編集を参照してください。

  • [利用できるメニューコマンド:] を [編集のみ] に設定した場合でも、引き続き、レコードアクセス権とレイアウトアクセス権によって、特定のレイアウト上の特定のフィールド、レコード、およびデータの編集を禁止することができます。レコードアクセス権の編集およびレイアウトアクセス権の編集を参照してください。

  • [利用できるメニューコマンド:] を [編集のみ] または [最小] に設定すると、[ウインドウ] メニュー > [新規ウインドウ] コマンドが無効になり、ユーザは新規ウインドウを開くことができなくなります。利用できるメニューコマンドを制限すると、ユーザが追加のウインドウを開くことができるかどうかを制御する場合に便利です(ユーザが特定のウインドウを開くことができるスクリプトを作成できます。スクリプトの作成と編集を参照)。