損傷したレイアウト
特定のレイアウトに切り替えている最中に、FileMaker Pro のデータベースファイルが応答しなくなった場合や予期せず終了した場合は、レイアウト内のオブジェクトが壊れることがあります。この場合、壊れたオブジェクトを削除してください。しかし、損傷が目に見えないことがあるため、オブジェクトの削除が困難な場合があります。また、壊れたオブジェクトを表示しようとして FileMaker Pro が予期せず終了する場合や応答しなくなる場合もあるため、壊れたオブジェクトの特定や削除をさらに困難にしています。したがって、多くの場合、レイアウト全体を削除することによって壊れたオブジェクトを削除するのが、最も簡単かつ唯一の解決法です。
損傷したレイアウトの削除
- 損傷したレイアウトを表示しないでファイルを開きます。
ファイルを開いた時に、損傷したレイアウトが表示される場合は、最初のレイアウトが損傷しているファイルを開くを参照してください。
- [ファイル] メニュー > [管理] > [レイアウト...] を選択します。
- 損傷したレイアウトを選択し、[削除] をクリックします。
引き続き問題が発生する場合は、[詳細修復オプション] ダイアログボックスを使用してファイルを修復します。[ファイルブロックをそのままコピーする] および [起動スクリプトとレイアウトをバイパスする] だけを選択します。このオプションを組み合わせることにより、以前のデータベースのコピーである新しいデータベースが作成されます。FileMaker Pro が開くと、新しい空白のレイアウトに切り替わり、[ファイルを開く時に実行するスクリプト] オプションは無効となります。詳細については、詳細なファイル修復オプションの設定を参照してください。
最初のレイアウトが損傷しているファイルを開く
- FileMaker Pro の他のファイルを開くか、または新規に作成します。
- 次のステップを使用してスクリプトを作成します:
スクリプト実行 [指定:一覧から;「スクリプト名」, ファイル:「ファイル名」; 引数: ]
というスクリプトを作成します。この場合、「ファイル名」の部分は壊れたレイアウトが入っているファイルの名前で置き替えます。 - このステップを定義すると、最初のレイアウト以外のレイアウトに切り替える、「ファイル名」内のスクリプト (スクリプト名) を実行できるようになります。
- 作成したスクリプトを実行します。問題のファイルが、問題のレイアウト以外のレイアウトを使用して開かれます。
- 上記の損傷したレイアウトの削除の手順を実行します。
また、[詳細修復オプション] ダイアログボックスで [スクリプト、レイアウトなどをスキャンし、再構築する (構造)] を選択して、ファイルを修復し、ファイルの構造を再構築することもできます。詳細については、詳細なファイル修復オプションの設定を参照してください。