単一のレコードの取得

レコードを取得するには、HTTP GET メソッドを使用してデータベース名、レイアウト、およびレコード ID を records API エンドポイントで指定します。ポータル情報を指定して返される関連レコードの数を制限することもできます。

HTTP メソッド

GET

URL

形式 1: /fmi/data/version/databases/database-name/layouts/layout-name/records/record-id

形式 2: /fmi/data/version/databases/database-name/layouts/layout-name/records/record-id?portal=["portal-name-n", ...] &_offset.portal-name=starting-record &_limit.portal-name=number-of-records

version – リクエストされた FileMaker Data API のバージョン。v1v2、または vLatest のいずれかを使用できます。

  • バージョン 1 (v1) - 返されるポータルデータの構造は指定されたレイアウトの表示形式 (フォーム形式または表形式) に基づきます。

    • フォーム形式 - すべての関連レコードを返します

    • 表形式 - 最初の関連レコードを返します

    メモ  表示設定を変更すると返される値のポータルデータ構造が変化します。

  • バージョン 2 (v2) - 返されるポータルデータの構造はフォーム形式に基づきます。

  • 最新バージョン (vLatest) - 動作は API の最新バージョンに基づきます。

database-name – 共有データベースの名前

layout-name – レコード取得のためのコンテキストとして使用するレイアウトの名前

record-id – 取得するレコードのレコード ID

ポータルの場合:

  • URL の portal 部分はオプションです。portal が省略されてレイアウトにポータルが含まれている場合、呼び出しによってレイアウト上のすべてのポータルから関連レコードが返されます。そのため、ポータルのレイアウト上でのパフォーマンスを向上させるには、portal を使用して関連レコードを取得するポータルのみを指定します。

  • ポータルで表示できる関連レコードのみが返されます。FileMaker Pro の [ポータル設定] ダイアログボックスの次のオプションにより返されるレコードが変わります:

    • 垂直スクロールを許可 - 選択すると、スクロールして表示できるすべてのレコードが返されます。選択を解除すると、[最初の行] と [行数] の間のレコード数 (スクロールせずに表示されるもの) のみが返されます。

    • ポータルレコードのフィルタ - 選択すると、フィルタされたレコードのみが返されます。

  • portal-name-n は関連レコードが含まれているポータルです。FileMaker Pro のインスペクタに表示されるオブジェクト名か、関連テーブル名のいずれかをポータル名にすることができます。複数のポータル名を指定することができます。

  • _offset.portal-name-n の場合、starting-record は関連レコードの範囲内で最初のポータルレコードのレコード番号です。指定されていない場合、デフォルト値は 1 です。

  • _limit.portal-name-n の場合、返される関連レコードの最大数を number-of-records で指定します。指定されていない場合、デフォルト値は 50 です。

その他のオプションの URL 引数:

  • layout.response - 異なるレイアウトのコンテキストにある応答データを返します。指定されたレイアウトは現在のレイアウトと同じ基本テーブルである必要があります。異なる基本テーブルのレイアウトを指定すると予期しない結果になる可能性があります。

  • dateformats - 日付およびタイムスタンプフィールドの形式を指定します。米国形式の場合は値が 0、ファイルロケールの形式の場合は 1、ISO 8601 形式の場合は 2 です。指定されていない場合、デフォルト値は 0 です。

  • script.prerequestscript.presortscript - リクエストの一部として FileMaker スクリプトを実行します。「別のリクエストによるスクリプトの実行」を参照してください。

HTTP ヘッダ

Authorization: Bearer session-tokensession-token はデータベースセッションに固有の X-FM-Data-Access-Token の値です。

引数 なし
応答

JSON 形式のレコードデータおよびエラーコード 0 を表示するメッセージ配列。

例:

コピー
{
  "response": {
    "data": [ 
      ...  
    ]
  },
  "messages": [
    {
      "code": "0",
      "message": "OK"
    }
  ]
}

エラー応答」を参照してください。