Claris FileMaker 2023 Data API ガイド

FileMaker Data API は FileMaker Server または FileMaker Cloud の共有データベースに Web サービスからアクセスできるようにするアプリケーションプログラミングインターフェース (API) です。この API は REST (Representational State Transfer) アーキテクチャを使用しているため、FileMaker Data API は REST API です。

Web サービスまたはアプリケーションによる FileMaker Data API の呼び出しによって認証トークンを取得して共有データベースにアクセスします。以降の呼び出しでそのトークンを使用してレコードの作成、レコードの更新、レコードの削除、検索の実行を行います。

FileMaker Data API は、特定のプログラミング言語形式に依存しないことから REST API で一般的に使用されているテキスト形式 JSON (JavaScript Object Notation) でデータを返します。

このガイドでは、次の経験があることを想定しています:

  • FileMaker Pro を使用したデータベースの作成。データベースの設計の基礎、ならびにフィールド、リレーションシップ、レイアウト、ポータル、およびオブジェクトの概念について理解している必要があります。FileMaker Pro ヘルプを参照してください。

  • FileMaker Server または FileMaker Cloud を使用したデータベースの共有。ホストの設定方法、共有データベースへのアクセスを有効にする方法、および Admin Console を使用して共有データベースを監視する方法について理解している必要があります。

  • POST、GET、PATCH、および DELETE メソッドと JSON 形式のデータを呼び出すサーバーサイドアプリケーションまたは Web サービスでの REST API の使用。任意のプログラミング言語またはプログラミングツールを使用できる必要があります。

このガイドでは「Admin Console」は特定の製品について説明する場合以外、FileMaker Server および FileMaker Cloud の Admin Console を意味します。

FileMaker Data API を使用するには:

  1. FileMaker Pro を使用して FileMaker Data API アクセス用のデータベースを準備します。データベースを新規作成するか、または既存のデータベースを準備します。「FileMaker Data API アクセス用のデータベースの準備」を参照してください。

  2. 共有データベース内のレコードを検索、作成、編集、複製、削除する FileMaker Data API メソッドを呼び出すコードを作成します。「FileMaker Data API 呼び出しの作成」を参照してください。

  3. ソリューションを共有して FileMaker Data API アクセスを有効にします。「FileMaker Data API ソリューションの共有」を参照してください。

  4. FileMaker Data API アクセスが正しく動作するかをテストします。「FileMaker Data API ソリューションのテスト」を参照してください。

  5. Admin Console を使用して共有ソリューションを監視します。「FileMaker Data API ソリューションの監視」を参照してください。