FileMaker Server はフルインストーラとして入手できますが、既存のインストールをアップグレードまたは更新することもできます。オンラインソフトウェアダウンロード (ESD) ページまたは Claris Customer Console からインストーラをダウンロードします。詳細については、FileMaker Server ヘルプを参照するか、Web サイトにあるサポートリソースをご覧ください。
2023 年 11 月
バージョン 20.3.1
新機能および機能強化
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パフォーマンスを向上させるために、データベースエンジンがリレーションシップをキャッシュして依存関係を評価するようになりました。
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アカウントが有効かどうかを確認するユーザログインプロセスがキャッシュされ、ログインパフォーマンスが最適化されました。
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FileMaker Pro および FileMaker Server for Linux で ポート 5003 ではなくポート 443 でセキュア接続トンネリングを有効にできるようになりました。HTTPS トンネリングは次の場所で有効にすることができます:
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Admin Console: [構成] > [FileMaker クライアント] > [HTTPS トンネリング]
メモ:
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HTTPS トンネリングは Ubuntu 22 にインストールされている FileMaker Server for Linux でのみ有効にすることができます。
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OmniOrb はバージョン 4.3.0 に更新されました。
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FileMaker Server でリレーションシップ変更のメモリ割り当てが最適化されました。
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FMDeveloperTool は FMP12 ファイルを保存するためのさまざまなオプションとともに、FileMaker Pro の [ツール] > [Developer ユーティリティ] のほとんどの機能を提供する新しいコマンドラインツールです。含まれる機能:
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ファイル暗号化を有効化および取り除く
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Admin アクセスを取り除く
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コピー (最適化、すべてを含む) の保存またはデータなしのコピーの作成
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XML としてコピーを保存
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損傷したファイルの修復
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ファイルの一貫性チェック
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キオスクモードの有効化
FMDeveloperTool は Claris ダウンロード > テクニカルリソースからダウンロードでき、FileMaker Server インストールの次のデフォルトの場所に含まれます:
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Windows:
C:\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Database Server\FMDeveloperTool
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macOS:
/ライブラリ/FileMaker Server/Database Server/bin/FMDeveloperTool
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Linux:
/opt/FileMaker/FileMaker Server/Database Server/bin/FMDeveloperTool
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修正された問題
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macOS: FileMaker Server fmserverd プロセスが断続的に予期せず終了する。
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Windows: クリーンインストールの際にエラー 1920 でサイレントインストールが失敗する。
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Windows: Admin Console にリモート接続すると接続が切断され、ブラウザコンソールに GET adminroleprivileges の 502 エラーが報告される。
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OAuth 2.0 プロバイダを使用して電子メールを送信すると、電子メールは送信されずアクセストークンを生成できないというエラーが返される。これは FileMaker Pro で電子メールの送信を試行したとき、または FileMaker Server で電子メール通知の送信を試行したときに発生します。
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管理者の役割を使用して Admin Console にサインインすると、FileMaker Server が設定されたすべての管理者の役割とそのパスワードを含む Web ソケットパケットをフロントエンドの Web サイトに送信する。
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Ubuntu: FileMaker Server fmserverd プロセスが断続的に予期せず終了する。
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Ubuntu: オブジェクトデータを PDF として保存するとシステムメモリが使用され解放されない。
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FileMaker WebDirect: 504 ゲートウェイのタイムアウトエラーのためユーザが接続できない。
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FileMaker WebDirect: レコードのソート後リスト形式で検索モードに入るとレイアウトパートが断続的に誤って表示される。
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FileMaker WebDirect: レイアウトの CSS が完全にロードされず、レイアウトオブジェクトが正しく表示および/または機能しない場合がある。
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テンポラリデータベースファイルにエラーが発生すると FileMaker Server データベースが応答しなくなるか予期せず閉じられる。

バージョン 20.2.1
新機能および機能強化
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FileMaker Admin API および FileMaker Server Admin Console は UTC ではなくサーバーのローカルタイムゾーンを使用するようになりました。
修正された問題
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[サーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップが実行されたときに誤った資格情報が外部データソースに渡される。
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複数の FileMaker WebDirect の問題が解決されました:
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レイアウトがフリーズして青いローディングサークルが断続的に現れる。
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フィールドデータ入力中にキーが誤って継続的に繰り返される。
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テキストの入力後レコード確定前に入力されたテキストが消える。
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集計フィールドでデータを編集した後変更が復帰しない。
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バージョン 20.1.2
修正された問題
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アクセス制限が有効になっている間に FileMaker Server Admin Console にアクセスを試行すると、意図しない接続エラーが発生する。
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ESS テーブル内の集計フィールドが補助フィールドの場合に空として表示される。
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FileMaker Data API セッションが終了するまで FileMaker スクリプトの変更が FileMaker Data API クライアントで反映されない。
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FileMaker Server 16 サービスまたは管理サーバーを再起動した後に設定がエクスポートされた場合、その設定をインポートした後に管理者の役割のアクセス権が無効になる。
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FileMaker WebDirect: リスト形式で、確定されていない文字のあるレコードがスクロールされて表示されていない場合に確定トリガアクションが実行されると文字が正しく確定されない。
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Web 公開エンジンのメモリリークによりメモリ使用量が異常に高くなってパフォーマンスに著しく影響を与える。
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FileMaker WebDirect: リスト形式で素早くスクロールするとボタンまたはボタンバーのポイントしたときの表示スタイルが元に戻らない。
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FileMaker WebDirect: FileMaker WebDirect で「接続の問題」エラーが発生し、「Invalid JSON from server: 1|X」というメッセージが表示される場合がある。
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Windows: 英語以外の FileMaker Server インストールのパフォーマンスカウンターがパフォーマンスモニターに表示されない。

バージョン 20.1.1
新機能および機能強化
関数
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Windows および Ubuntu 上の FileMaker Server で ReadQRCode 関数が使用できるようになりました。
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macOS: サーバー上で実行されるスクリプトで GetLiveText 関数がサポートされるようになりました。
スクリプト
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[FileMaker Data API を実行] スクリプトステップで dateformats 引数がサポートされるようになりました。
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Docker インストールスクリプトファイルが Ubuntu 22.04 (amd64 と arm64 の両方のアーキテクチャバージョン) をサポートするようになりました。
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FileMaker Server で実行されるスクリプトで [エラーログ設定] スクリプトステップがサポートされるようになりました。
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FileMaker Data API で [レコードを PDF として保存] スクリプトステップがサポートされるようになりました。
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FileMaker Server では「Event.log」ファイルではなく「scriptEvent.log」ログファイルを作成してスクリプトイベントを保存するようになりました。「scriptEvent.log」ファイルはログビューアに表示され、Admin Console でダウンロードできます。fmsadmin コマンドラインを使用して以前の「Event.log」にスクリプトイベントを保存する動作に戻すことができます。
Java
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Vaadin がバージョン 8.18.0 に更新されました。Java はバージョン 17 を使用するように更新されました。
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Ubuntu: Java ガベージコレクションをサポートするため JRE ではなく Java 17 JDK がインストールされるようになりました。
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Admin Console の [コネクタ] > [Web 公開] タブ以下の [Web 公開エンジン] で、Java ガベージコレクションを実行してプライマリマシンで Web 公開に使用されるメモリを解放できるようになりました。ガベージコレクションの実行はプライマリマシンとセカンダリマシンの両方から実行できるスクリプトスケジュールとしてもサポートされています。
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Java 17 以外の Java バージョンがインストールされている場合は、次の場所で修正するようにメッセージが表示されます:
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プライマリマシン: Admin Console の [コネクタ] > [Web 公開] タブ以下の [Web 公開エンジン]
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セカンダリマシン: Deployment Assistant の [コネクタ] > [Web 公開] タブ
Java が「FileMaker Server」 > 「Web Publishing」フォルダにインストールされている場合は、プライマリマシンの Web 公開エンジンを有効にするとき、またはセカンダリマシンの Deployment Assistant の [JDK をインストール] ボタンを使用するときに JDK 17 (Java Development Kit 17) をインストールするように求められます。
Java が「FileMaker Server」 > 「Web Publishing」フォルダの外部にインストールされ、JAVA_HOME 変数が構成されている場合の詳細についてはナレッジベースを参照してください。
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バックアップ
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FileMaker Server Admin Console でデータベースのバックアップで一貫性チェックに失敗したときに通知が表示されるようになりました。
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エラーまたはユーザによってバックアップが中止された場合、バックアップフォルダは接頭語「Canceled-」付きで保持され、[バックアップスケジュール] タブの [保持するバックアップの数] によって制限されます。以前の「Canceled-」の接頭語付きフォルダにすべてのバックアップを保持する動作に戻すには Admin Console およびコマンドラインを使用します。次の fmsadmin コマンドラインコマンドで以前の動作に復帰します:
fmsadmin set serverprefs KeepCancelledBackups=true
キャンセルされたバックアップが保持されている場合、ディスク容量が少なくなると最も古いものから自動的に取り除かれるようになりました。
OData
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SchemaVersion が $metadata 応答に含まれるようになりました。現在のものではないスキーマバージョンの要求は拒否されるため、$schemaversion クエリーオプションを使用してスキーマが変更されたかどうかを判断できるようになりました。
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OData が PUT/POST/PATCH/DELETE $ref 操作とエイリアスもサポートするようになりました。
xDBC (ODBC/JDBC)
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xDBC 接続が X509_sign に MD5 ではなく SHA256 を使用するようになりました。
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ODBC ドライバが OpenSSL 3.0.8 をサポートするようになりました。
パッケージ更新
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Windows および macOS: OpenSSL はバージョン 3.0.8 に更新されました。
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Tomcat はバージョン 9.0.69 に更新されました。
プレビュー
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FileMaker Server はプロセスが予期せず終了した後に自動的に再起動できるようになりました。このクイックサーバー再起動はデータの整合性の問題のリスクを軽減し、fmsadmin コマンドラインおよび FileMaker Admin API を使用して有効にできます。
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Ubuntu: Admin Console の [管理] > [外部認証] タブ > [ディレクトリサービス設定] セクションで Microsoft Active Directory を設定できるようになりました。
一般
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Windows: オブジェクトフィールド内の PDF ファイルのサムネイルをすぐに作成できるようになりました。
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Windows: アンインストール時に FileMaker Server の構成が保存され、ユーザは次のインストール中に以前の構成のロードを選択できるようになりました。以前の構成を優先的にロードすることを選択する新しい変数設定「Load Previous Configuration」が「Assisted Install.txt」に追加されました。
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Ubuntu: Admin Console の [コネクタ] > [Web 公開] タブで、Nginx ロードバランサ URL を入力できるようになりました。
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FileMaker Server のインスタンスあたりの共有データベースファイルの最大数が 125 から 256 に増加しました。
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データベースが閉じられるプロセス中は新しいクライアントの接続がブロックされるようになりました。
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Admin Console の [通知] パネルで、Microsoft 365 Business または Google Workspace のサブスクリプションで OAuth 2.0 を使用して電子メールを送信できるようになりました。FileMaker WebDirect でも OAuth 2.0 を使用した電子メールの送信がサポートされています。
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FileMaker Server が Ubuntu 22.04 の arm64 アーキテクチャバージョンにインストールできるようになり、FileMaker Server を Apple シリコンハードウェア上の Linux 仮想マシンおよびコンテナで実行できるようになりました。
修正された問題
インストール
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macOS: アンインストールの後に空の「httpsRoot」フォルダが取り除かれない。
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Windows: [プログラムと機能] コントロールパネルからインストールの修復を実行すると、Admin Console のデスクトップショートカットおよびサンプルデータベースが誤って取り除かれる。
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インストーラログへのリンクがログフォルダに表示されない。
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以前のインストールから多数のデータベースバックアップファイル、リモートオブジェクトファイル、または共有ファイルが存在する場合、インストールに予想以上に時間がかかる。
FileMaker WebDirect
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[メールを非公開] オプションが選択されていると、非アクティブな FileMaker アカウントを入力しても Apple でサインインすることができる。
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FileMaker WebDirect カスタムホームページにアクセスするときに [データベースのフィルタ] オプションが有効になっている場合、OAuth サインインができない。
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レコードをソートするときやレイアウトにボディパートがない場合、集計パートが表示されない場合がある。
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対象レコードにレコードがない場合、リスト形式オブジェクトが更新されない。
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リスト形式で、ナビゲーションパートが存在する場合に最初のレイアウトのロード中にフッタパートが表示されない場合がある。
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XSS (クロスサイトスクリプティング) の脆弱性が解決されました。
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Nginx ロードバランサで FileMaker WebDirect に接続した場合、インタラクティブオブジェクトフィールドがオブジェクトデータの読み込みに失敗する。
FileMaker Admin API
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バックアップフォルダパスがカスタマイズされたバックアップパスとして設定されている場合、FileMaker Admin API を使用して cloneOnly オプションでバックアップスケジュールを実行するとエラーが返されない。
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FileMaker Server ライセンスが期限切れになった場合、ユーザは FileMaker Admin API を使用して認証できない。
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FileMaker Admin API が同じリクエストで最初の追加データベースフォルダパスと 2 番目の追加データベースフォルダパス、または最初の追加リモートオブジェクトフォルダパスと 2 番目の追加リモートオブジェクトフォルダパスを同時に無効にできない。
FileMaker Data API
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FileMaker Data API のレイアウト名リクエストへの応答にテーブル名が含まれない。
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ポータルの [最初の行] 設定がポータルのレコード数より大きい場合、FileMaker Data API がポータルの誤った foundCount と returnedCount 値を返す。
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FileMaker Data API が繰り返しフィールドを含むレイアウトに関する誤ったメタデータを返す。
OData
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テーブル名またはフィールド名に日本語の文字が含まれている場合、一部の OData クエリーオプションがエラーを返す。
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OData: フィールドの改行が「\n」として返されずに JSON 解析エラーが発生する。
コマンドライン
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fmsadmin resetpw コマンドを使用して PIN をリセットした場合、ゼロで始まる PIN 番号を使用すると次のエラーが誤って表示される: 「PIN must contain four decimal digits only.」
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fmsadmin コマンドを使用してプロセス名のスペルが間違っているプロセスを再起動するとサーバーが予期せず終了する。例: fmsadmin restart srrver
パフォーマンス
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[セッション識別子の設定] スクリプトステップを使用してセッション名を変更する頻度が高いと fmshelper プロセスのメモリが必要以上に増加する。
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負荷が大きい場合とバックアップの実行中に FileMaker Server が応答を停止することがある。
Ubuntu
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GetContainerAttribute 関数がサーバー上で実行されたときに正しくない日付形式を返す。
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FileMaker Server で CSV ファイルを作成するとき、フィールド内の一部の後部文字列がエクスポートされない。
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Shift JIS でエンコードされたデータを含む CSV ファイルからのレコードのインポートに失敗する。
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Windows や macOS の出力と比較した場合、Ubuntu の FileMaker Server から PDF 出力で表示されるフォントが異なる。
一般
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スケジュールが失敗した場合、[前回の実行] 値のタイムスタンプがスケジュールが最後に失敗した時間ではなく、スケジュールが最後に正常に完了した時間を誤って反映する。
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共有ファイルのデータソースがグローバル変数の内容から設定されている場合、集計フィールドの内容が表示されない。
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復帰されたトランザクションのシリアル番号が誤って増分された後、通常のレコード作成の増分が止まる。
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スクリプトトランザクションの実行中に呼び出された場合、OnRecordCommit などのスクリプトトリガが実行されない。
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FileMaker スクリプトのフォルダと FileMaker スクリプトが同じ名前を使用した場合、FileMaker スクリプトスケジュールの実行に失敗する。
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トランザクションを復帰した場合でも、トランザクション中に作成された索引に削除されたレコードを含めることができない。
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失敗した電子メール通知の試行が「Event.log」ファイルに記録されない。
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管理者の役割アカウントを使用してセカンダリマシンをプライマリマシンに追加すると、マシンが接続されていないにもかかわらず、「正常に接続されました」というメッセージが誤って返される。
今後廃止予定の API、技術、または機能
FileMaker Server の進化に伴って、サポートされる技術、API、および機能の一覧に変更が生じる場合があります。この進化の一環として、特定のオペレーティングシステムのバージョン、ハードウェア、および機能が廃止になる場合があります。廃止予定になっても項目がすぐに削除されるわけではありませんが、廃止予定の技術は製品の今後のバージョンで取り除かれる可能性があるため、これらの技術からソリューションを移行する必要があります。
廃止予定の API、技術、および機能の最新情報については、ナレッジベースを参照してください。
リーガル情報
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詳細については、Claris Server および FileMaker Server ヘルプ、プロダクトドキュメンテーションセンター、およびサポートリソースをご覧ください。