データソースの使用
概要
Claris Studio ではネイティブの Claris Studio テーブルおよび外部 FileMaker Server データソースの両方を操作できます。この統合により既存の FileMaker データ (優先される情報源) を Claris Studio 内で活用できます。
メモ 現在、FileMaker Server 2025 (バージョン 22.0.1 以降) のデータソースのみがサポートされています。FileMaker Cloud のサポートは近日公開予定です!
必要条件
FileMaker Pro
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OData (fmodata) 拡張アクセス権が有効になっているアカウント。
FileMaker Pro ヘルプの FileMaker ファイルアカウントの編集およびアクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
メモ Claris Studio で FileMaker データソーステーブルのフィールドを追加または編集するには、アカウントが [完全アクセス] である必要があります。詳細については、FileMaker データソースのアクセス権セットの機能を参照してください。運用環境で使用する場合、カスタム App やスキーマへの不正アクセスを防ぐためにアカウントを [データ入力のみ] に変更することをお勧めします。
FileMaker ホスト
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ホストの必要条件:
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FileMaker Server 2025 (バージョン 22.0.1 以降) を使用する。
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外部公開されている。
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有効な SSL (Secure Socket Layer) 証明書がある。
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OData が有効になっている。
FileMaker Server Admin Console > [コネクタ] タブ > [OData] に移動します。
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[クライアントアプリケーションでのデータベースのフィルタ] が有効になっている。
FileMaker Server Admin Console > [構成] タブ > [FileMaker クライアント] > [データベースのフィルタ] に移動します。
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FileMaker Server ヘルプのデータベースの共有およびデータの保護、および FileMaker Server インストールおよび構成ガイドの SSL 証明書の要求を参照してください。
データソースへのアクセス
[データソース] タブはネイティブの Claris Studio テーブルか外部 FileMaker データソースかを問わず、すべてのデータ接続をまとめて管理できる場所です。
新規データソースの作成
[データソース] タブで、[+ 新規作成] をクリックしてから、次の 2 つのオプションのいずれかを選択します:
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新規 Claris Studio テーブルを作成 - ネイティブの Claris Studio テーブルを作成してテーブルビューに直接移動します。
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新規データソースを作成 - 外部 FileMaker データソースに接続します。
新規 FileMaker データソースの作成
FileMaker ホストに接続して新規データソースを作成するには:
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[+ 新規作成] をクリックしてから、[新規データソースを作成] をクリックします。
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次の情報を入力します:
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名前 - わかりやすいデータソース名。
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プロバイダ - [FileMaker Server オンプレミス] を選択します。
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データソース URL - FileMaker Server インスタンスの OData エンドポイント URL。
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ユーザ名 - 適切なアクセス権を持つ有効な FileMaker ファイルアカウント。
メモ FileMaker Server Admin Console アカウントではなく、FileMaker Pro のファイルアカウントを使用します。
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パスワード - 指定したアカウントのパスワード。
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[接続] をクリックします。
[接続] をクリックすると、カスタム App とそれらのテーブルの一覧が表示されます。データソースへの接続に使用するユーザの資格情報によって表示されるカスタム App とテーブルが決まります。
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Claris Studio でアクセスする FileMaker カスタム App からテーブルを選択します。
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既存の FileMaker テーブルとリンクされた Claris Studio テーブル間のフィールドのマッピングを調整するには、
をクリックします。
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[フィールドマッピングを構成] ダイアログボックスで、ソースからインポートするフィールドの設定やターゲットフィールドのフィールドタイプの変更ができます。
たとえば、FileMaker の「電話」フィールドがテキストフィールドとして保存されている場合、フィールドタイプをより適切な Claris Studio で使用できる「電話」フィールドに変更できます。
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インポートしたフィールドの調整が完了した後、[保存] をクリックしてマッピングダイアログボックスを閉じてから、もう一度 [保存] をクリックして接続を完了します。
接続が完了した後、[データソース] ページの新しいセクションにデータソースの名前と、その下にソースから選択したテーブルが表示されます。
処理メニューのオプション
テーブルまたは FileMaker データソースの隣にある メニューをクリックすると次のオプションが表示されます:
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Claris Studio テーブルの場合
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名前を編集 - テーブルの表示名を変更します。
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説明を編集 - テーブルの説明を追加または変更します。
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削除 - テーブルまたは接続を取り除きます。
メモ テーブルが 1 つ以上のビューで使用されている場合、テーブルを削除する前にそれらのビューを削除する必要があります。
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テーブルを表示 - テーブルを開いてそのデータを表示および編集します。
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新規ビューを作成 - このテーブルに基づいて新規ビューを作成します。
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FileMaker データソースの場合
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データソースを管理 - ソース情報、ユーザ資格情報、および カスタム App とテーブルを更新します。
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FileMaker から同期 - FileMaker データソースから Claris Studio にデータを再同期します。
重要 この処理では FileMaker と Claris Studio 間の接続を完全に再構築し、ネットワークの問題やホストがオフラインであるなどの理由で FileMaker に反映されていない Claris Studio の最近の変更がすべて破棄されます。この処理は慎重に実行してください。
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データソースを削除 - Claris Studio からデータソースへの接続を解除します。
メモ ここでデータソースを削除しても Claris Studio から取り除かれるだけで、実際の FileMaker ソースには影響しません。削除したソースのテーブルで作成したビューは引き続き存在しますが、FileMaker データソースへの接続および同期はできなくなります。
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FileMaker データソーステーブルの場合、オプションは Claris Studio テーブルと同じです。ただし、テーブルを削除することはできず、取り除くことしかできません。接続されている FileMaker テーブルを取り除くと、リンクされていないテーブルとして [Claris Studio テーブル] セクションの下に表示されます。
データソースの管理
[データソース] ページにはソースごとに整理されたすべてのテーブルが表示されます:
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Claris Studio テーブル - Claris Studio 内で作成されたネイティブテーブル。
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[FileMaker データソース名] - 接続されている FileMaker データソースのテーブルで、データソースの名前で整理されています。
テーブル管理機能
各テーブルには 5 つの列があります:
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名前 - テーブルの名前。
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最後に行われたスキーマ変更 - テーブルスキーマが最後に変更された時のタイムスタンプ。
メモ この列にはスキーマが変更されたときのタイムスタンプが表示されます。新規レコードの追加時ではありません。
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説明 - テーブルの説明。
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処理 - テーブルが関連付けられているビューとハブ、および追加のオプションを含む
メニュー (下記参照)。
さらに、
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「フィルタ」フィールドと次のオプションが使用できます:
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すべてのテーブル
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過去 7 日以内の最終変更
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過去 30 日以内の最終変更
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「ソート」フィールドと次のオプションが使用できます:
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名前
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最後に行われたスキーマ変更
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説明
メモ これらの列をクリックしてテーブルを並べ替えることもできます。
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Claris Studio での FileMaker データの使用
接続後、ネイティブの Claris Studio テーブルと同じように Claris Studio で FileMaker データを使用できます。この統合により、FileMaker Pro カスタム App と Claris Studio 間でシームレスなデータ共有ができるようになります。
メモ
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FileMaker データソースから一度に最大 25 万のレコードをインポートできます。ただし、25 万件を超えるレコードを持つテーブルの変更や更新は同期されません。