レイアウト計算のレイアウトへの挿入

計算結果を表示するレイアウト計算を作成できます。レイアウト計算は、マージ変数、グローバルフィールド、または非保存の計算フィールドの代わりにタスクで使用できます。たとえば、レイアウト計算を使用すると計算フィールドの作成やスクリプトでの変数の設定をせずに、請求書の下部に合計コストを表示したりレポートを印刷したアカウントの名前を表示できます。

レイアウト計算値はブラウズモード、検索モード、プレビューモードおよび印刷時に表示されます。

レイアウト計算をレイアウトに挿入するには:

  1. レイアウトモードで、レイアウト計算を挿入する場所をクリックしてから [挿入] メニュー > [レイアウト計算...] を選択します。

    表示したいフィールドやオブジェクトの上には挿入しないでください。

  2. [計算式の指定] ダイアログボックスで、計算に使用する計算式を入力します。

  3. 結果のフィールドタイプを設定するには、[計算結果:] の一覧からデータタイプを選択してから、[OK] をクリックします。

    フィールドタイプの選択を参照してください。

指定された計算式を含むレイアウト計算 (<<ƒ:[計算式]>>) がレイアウトに表示されます。

レイアウト計算を変更するには:

  1. レイアウトモードで、レイアウト計算を右クリックして [レイアウト計算を編集...] を選択します。

  2. [計算式の指定] ダイアログボックスで、計算式を修正してから [OK] をクリックします。

重要  レイアウト計算値が正しく表示されるには、ブラウズ、プレビュー、印刷時に各レコードが更新される必要があります。たとえば、[ウインドウ内容の再表示] を呼び出す「更新」ボタンを作成すると手動でレコードを更新することができます。または自動的に更新するには、[ウインドウ内容の再表示] スクリプトステップを含むスクリプトを作成します。ウインドウ内の 1 つまたは少数のオブジェクトだけを更新する必要がある場合は、[オブジェクトの更新] を使用します。

フィールドが 1 に等しい場合に「有効」と表示されるレイアウト計算を作成するには、次の内容のレイアウト計算を挿入します: <<ƒ: If (ExampleTable::ExampleField = 1 ; "有効" ; "無効")>>

メモ 

  • レイアウト計算値はテキストブロックに挿入される場合はそのテキストブロックの属性を使用します (またはレイアウト計算が単独でレイアウトに挿入された場合は、レイアウトのデフォルトのテキスト属性を使用します)。レイアウト計算値のテキスト属性を変更するには、レイアウトモードでレイアウト計算全体を選択 (<<ƒ:、および >> 記号を含む) してから、テキスト書式オプションを選択します。

    数字、日付、時刻の書式設定を管理するには、テキストブロックを選択してから、インスペクタでデータ データ タブをクリックし、[データの書式設定] 領域で使用する形式を選択します。

    詳細については、テキストの書式設定を参照してください。

  • ブラウズモードおよびプレビューモードでは、テキストブロックのサイズに収まるだけのテキストが表示および印刷されます。イアウト計算に表示されるデータの情報量によって、テキストブロックの内容が短縮されたり完全には表示されない場合があります。必要に応じて、テキスト全体が表示されるようにテキストブロックのサイズを変更します。テキストブロックのサイズ変更の詳細については、オブジェクトの形とサイズの変更を参照してください。

  • レイアウト計算は FileMaker Pro 内の別の場所で計算が指定されているため、[データベースの管理] ダイアログボックスでフィールド名を変更してもフィールド名は自動的に更新されません。テーブルオカレンス名を変更した場合のレイアウト計算の完全修飾フィールド名 (テーブル::フィールド) も同様です。このような場合、これらのフィールドを使用するレイアウト計算内の名前も変更する必要があります。

  • レイアウトモードでステータスツールバーのテキストツール テキストツール をクリックして保持したまま [レイアウト計算] を選択する方法でもレイアウト計算を追加できます。レイアウトへのテキストの追加を参照してください。

  • ファイルを使用できるすべてのクライアント、ホスト、およびロケールの互換性を最大にするためには、レイアウト計算の関数やその他のキーワードの参照に英語を使用してください。