レイアウトオブジェクトの条件付き書式の定義
オブジェクトが指定された条件を満たす場合は、自動的に変更するようにレイアウトオブジェクトの書式設定ができます。たとえば、条件付き書式を使用して、30 日以上期限経過になっている残高を自動的に大文字で赤字のテキストで表示できます。条件付き書式の設定はデータの表示方法や印刷方法に影響するだけで、データがどのようにデータベースに保存されるかについては影響しません。
オブジェクトに条件付き書式を指定するには:
- レイアウトモードで、1 つまたは複数のオブジェクトを選択します。
- [書式] メニュー > [条件付き...] を選択します。
- [条件付き書式] ダイアログボックスで、[追加] ボタンをクリックして新しい条件を定義します。
- 選択したオブジェクトのデータの書式設定の条件を指定します。
- 一般的な条件に基づく書式を指定するには、[条件] で [値が] を選択します。次に、次の条件の 1 つを選択して引数を設定します。
- 計算に基づく書式を指定するには、[条件] で [計算式が] を選択します。[指定...] をクリックすると、計算式を定義することができます。[計算式の指定] ダイアログボックスを参照してください。
ヒント 選択されたオブジェクトの参考資料に Self 関数を使用します。
- 指定した条件を満たすデータにテキストとフィールド塗りつぶし書式を指定します。
たとえば、データが条件を満たすとき、太字の赤いテキストが黄色いフィールドに現れるように設定します。
条件式塗りつぶしを SVG 形式のアイコン (ボタン、ポップオーバーボタン、ボタンバー、またはドロップダウンリストに使用されているものなど) に適用するには、[アイコンの色] を選択します。
ヒント 追加的な書式設定オプションを見るには、[その他の書式...] をクリックします。
メモ
- 条件付き書式はパフォーマンスに影響する可能性があるため、適度に使用してください。
- どのフィールドに条件付き書式が適用されているのかを表示するには、[表示] メニュー > [オブジェクト] > [条件付き書式] を選択します。 が条件付き書式のフィールドまたはオブジェクトに表示されます。
- ボタン、ポップオーバーボタン、またはボタンバーでは、SVG 形式のアイコンおよびカスタムアイコンの条件付き塗りつぶし設定を変更することができます。ただし SVG 形式のカスタムアイコンでは、FileMaker Pro で塗りつぶしの設定を変更すると、SVG ファイルで塗りつぶしの色が設定されていない要素のみが影響されます。FileMaker Pro SVG Grammar for Button Icons (英語) を参照してください。
- 条件付き書式設定の移動、無効化、有効化、および削除は、条件付き書式がオブジェクトに適用される順番を変更します。
- 条件付き形式は、非テキストオブジェクト (長方形のレイアウトオブジェクトなど) またはプレースホルダテキストには利用できません。
- レイアウトモードで作業中に条件付き書式の効果を見るには、[表示] メニュー > [オブジェクト] > [サンプルデータ] を選択します。条件付き書式を表示するには、ファイルが条件を満たすレコードデータを含んでいる必要があります。
- オブジェクトに複数の書式条件を設定した場合は、すべての条件は一覧の冒頭から評価されます。「真」を評価する各条件を以前の書式に設定されたオブジェクトに追加します。
- オブジェクトの表示状態が [フォーカス] の時は、条件付き書式設定は無視されます。オブジェクトの表示状態の指定を参照してください。
- 数字と日付の書式設定 (インスペクタの [数字書式] および [日付書式] ダイアログボックスで指定) は、条件付き書式の設定後に適用され、データが条件付き書式の基準を満たした場合でも保持されます。場合によって、数字、日付、および条件付き書式の設定は結合されます。たとえば、塗りつぶし色が黄色にして、[数字書式] ダイアログボックスで負の数を赤で表示するように設定し、同じフィールドで負の数を青で表示するように条件付き書式を設定した場合、結果は黄色いフィールドに赤い数字になります。システム書式は条件付き書式の設定に影響しません。
- 条件付き書式の設定は、レコードが FileMaker Pro のファイル内でコピーされた場合、または他の FileMaker Pro のファイルにエクスポートされた場合には転送されません。
- macOS: [Get Text As Style] に Apple events を使用する場合、条件付き書式の設定は転送されません。
- [値が] オプションで、あらかじめ定義された条件の [x 日前より少ない] または [x 日後より少ない] を使用する場合、指定された日数に現在の日付が含まれます。また、[次の値の間] も現在の日付を含みます。
例
現在の日付 |
データの値 |
条件に対する評価 |
2019 年 11 月 20 日で、[4 日前より少ない] を指定した場合 |
2019/11/16 |
偽 |
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2019/11/17 |
真 |
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2019/11/20 |
真 |
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2019 年 11 月 21 日 (または将来の任意の日付) |
真 |
2019 年 11 月 20 日で、[4 日後より少ない] を指定した場合 |
2019/11/24 |
偽 |
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2019/11/23 |
真 |
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2019/11/20 |
真 |
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2019 年 11 月 19 日 (または過去の任意の日付) |
真 |