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FileMaker Pro 16 の新機能
FileMaker Pro 16 には、次の新機能と改善点が含まれています。
レイアウトオブジェクト編集の改善
レイアウトオブジェクトウインドウ – レイアウトオブジェクトウインドウを使用して、現在のレイアウトに配置されているすべてのオブジェクトを表示および操作します。オブジェクトを選択したり、非表示にしたり、オブジェクト名を指定したり、重なり順を変更したりできます。レイアウトオブジェクトウインドウを使用したオブジェクトの操作を参照してください。
使いやすさの改善
Windows の場合: ドキュメントウインドウはすべて独立するようになったため、使用可能な任意のモニタに表示でき、ウインドウごとに固有のメニューバーを使用できます。
[計算式の指定] ダイアログボックスの強化 – 関数の情報を確認するには、関数パネルの項目をクリックして ヘルプボタン をクリックします。[計算式の指定] ダイアログボックスを参照してください。
プラグイン機能へのアクセス – プラグインで提供される外部スクリプトステップを使用して、プラグインの機能にアクセスできます。カスタムプラグインの作成を参照してください。
値一覧のコピーと貼り付け (ペースト) – 標準のキーボードショートカットを使用して、値一覧をコピーして別の FileMaker Pro ファイルに貼り付け (ペースト) することができるようになりました。値一覧の定義を参照してください。
JSON データのサポート
JSON の解析関数、文字エンコード関数、暗号化関数 – これらの関数を使用して、REST API を使用している Web サービスなどの他のデータソースと交換される JSON データを処理および暗号化できます。JSON 関数の使い方を参照してください。
セキュリティの向上
OAuth アイデンティティプロバイダアカウント – FileMaker Server に指定されているサードパーティの OAuth アイデンティティプロバイダを使用してユーザアカウントを認証できます。OAuth アイデンティティプロバイダで認証するアカウントの作成を参照してください。
fmrest 拡張アクセス権 – FileMaker Data API を使用して Web サービスからデータベースファイルにアクセスできます (FileMaker Server のみ)。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
fmurlscript 拡張アクセス権 – URL からスクリプトを実行できます。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
fmextscriptaccess 拡張アクセス権 – Apple events および ActiveX を使用してソリューションにアクセスできます。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
インタラクティブなロックアイコン – 共有ファイルを開くときに、ロックアイコンをクリックしてホストへの接続に関する暗号化情報を表示します。セキュリティロックアイコンについてを参照してください。
スクリプトステップ
新しいスクリプトステップ
領域監視スクリプトを構成 – 指定された領域に iOS デバイスが出入りするときに指定されたスクリプトを実行するように構成します。領域監視スクリプトを構成 スクリプトステップを参照してください。
起動センターを開く – 起動センターを開きます。ここで FileMaker ソリューションを開き、作成し、管理します。起動センターを開く スクリプトステップを参照してください。
変更されたスクリプトステップ
[AVPlayer オプション設定] で、ビデオのズーム設定とオーディオのボリューム設定を変更できるようになりました。[AVPlayer 再生] および [AVPlayer オプション設定] で、メディア表示用の追加オプションとして [埋め込みのみ] を使用できるようになりました。AVPlayer 再生 スクリプトステップおよびAVPlayer オプション設定 スクリプトステップを参照してください。
[レイアウト切り替え] で、FileMaker Go で新しいレイアウトへの切り替えに使用するアニメーションを指定できるようになりました。レイアウト切り替え スクリプトステップを参照してください。
[関連レコードへ移動] で、FileMaker Go で関連レコードを表示するときに使用するアニメーションを指定できるようになりました。関連レコードへ移動 スクリプトステップを参照してください。
[デバイスから挿入] で、署名キャプチャ画面の表示に使用する表示を指定できるようになりました。デバイスから挿入 スクリプトステップを参照してください。
[URL から挿入] で、サポートされるさまざまな cURL オプションを指定できるようになりました。URL から挿入 スクリプトステップを参照してください。
[新規ウインドウ] で、親ウインドウに対してモーダルなウインドウであるカードを作成できるようになりました。新規ウインドウ スクリプトステップを参照してください。
[印刷] で、FileMaker WebDirect を使用して Web ブラウザで PDF を作成できるようになりました。印刷 スクリプトステップを参照してください。
[印刷設定] で、FileMaker Server および FileMaker WebDirect で 印刷 スクリプトステップおよび レコードを PDF として保存 スクリプトステップに PDF オプションを指定できるようになりました。印刷設定 スクリプトステップを参照してください。
[レコードを PDF として保存] で、FileMaker Server および FileMaker WebDirect で PDF を保存できるようになりました。レコードを PDF として保存 スクリプトステップを参照してください。
複数の挿入スクリプトステップで、変数をターゲットとして指定できるようになりました。URL から挿入 スクリプトステップ計算結果を挿入 スクリプトステップ現在の日付を挿入 スクリプトステップ現在の時刻を挿入 スクリプトステップ現在のユーザ名を挿入 スクリプトステップファイルを挿入 スクリプトステップ、およびテキストを挿入 スクリプトステップを参照してください。
取り除かれたスクリプトステップ
[許可される向きの設定] スクリプトステップが取り除かれました。
関数
新しい関数
Base64EncodeRFC – データを指定された Base64 フォーマットのテキストとして返します。Base64EncodeRFC 関数を参照してください。
CryptAuthCode – 指定された暗号化ハッシュアルゴリズムを使用してバイナリ HMAC (Keyed-Hash Message Authentication Code) を返します。CryptAuthCode 関数を参照してください。
CryptDecrypt – 指定されたキーでオブジェクトデータを復号してテキストまたはオブジェクトデータを返します。CryptDecrypt 関数を参照してください。
CryptDecryptBase64 – 指定されたキーで Base64 エンコードテキストを復号してテキストまたはオブジェクトデータを返します。CryptDecryptBase64 関数を参照してください。
CryptDigest – 指定された暗号化ハッシュアルゴリズムにより生成されたバイナリハッシュ値を返します。CryptDigest 関数を参照してください。
CryptEncrypt – 指定されたキーでデータを暗号化してオブジェクトデータを返します。CryptEncrypt 関数を参照してください。
CryptEncryptBase64 – 指定されたキーでデータを暗号化して Base64 フォーマットのテキストを返します。CryptEncryptBase64 関数を参照してください。
Get (アカウントグループ名) – アカウントが外部サーバーまたは OAuth アイデンティティプロバイダによって認証された場合に現在のアカウントのグループ名を返します。Get (アカウントグループ名) 関数を参照してください。
Get (領域監視イベント) – 領域監視スクリプトを構成 スクリプトステップで指定されたスクリプトが実行される原因となったイベントを返します。Get (領域監視イベント) 関数を参照してください。
HexDecode – 16 進フォーマットでエンコードされたテキストからのオブジェクトまたはテキスト内容を返します。HexDecode 関数を参照してください。
HexEncode – データを 16 進フォーマットのテキストとして返します。HexEncode 関数を参照してください。
JSONDeleteElement – オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された JSON データ要素を削除します。JSONDeleteElement 関数を参照してください。
JSONFormatElements – JSON データ内の要素を読みやすい形に書式設定します。JSONFormatElements 関数を参照してください。
JSONGetElement – JSON データで、オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された要素のクエリーを実行します。JSONGetElement 関数を参照してください。
JSONListKeys – オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された要素に対する JSON データ内のオブジェクト名 (キー) または配列索引の一覧を表示します。JSONListKeys 関数を参照してください。
JSONListValues – オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された要素に対する JSON データ内の値の一覧を表示します。JSONListValues 関数を参照してください。
JSONSetElement – オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された JSON データ内の要素を追加または変更します。JSONSetElement 関数を参照してください。
SortValues – 指定されたデータタイプとロケールに基づいて値の一覧をソートします。SortValues 関数を参照してください。
TextDecode – 指定された文字エンコードを使用してオブジェクトデータからデコードされたテキストを返します。TextDecode 関数を参照してください。
TextEncode – 指定された文字エンコードと改行コードを使用してテキストからオブジェクトデータとしてテキストファイルを返します。TextEncode 関数を参照してください。
UniqueValues – 指定されたデータタイプとロケールに基づいて一覧に含まれるユニークな値を返します。UniqueValues 関数を参照してください。
変更された関数
GetAVPlayerAttribute は、追加の設定 ZoompictureInPicturevolumeexternalPlayback を返します。GetAVPlayerAttribute 関数を参照してください。
GetLayoutObjectAttribute – Windows では、オブジェクトの座標が変更されました。旧バージョンの FileMaker Pro では、起点の座標は FileMaker Pro メニューバー (および、表示される場合はツールバー) の左下端までの相対距離で示されました。これが、メイン表示のデスクトップ領域の左上端までの相対距離になりました。GetLayoutObjectAttribute 関数を参照してください。
取り除かれた関数
External( ) 関数が取り除かれました。プラグインで提供される関数またはスクリプトステップを使用するには、カスタムプラグインの作成を参照してください。
メモ  バージョン 6.0 以前に作成されたプラグインはサポートされなくなりました。
変更および取り除かれた機能
FileMaker データソース参照で変数がサポートされるようになりました。FileMaker データソースの編集を参照してください。
最大キャッシュサイズが 2048 MB に拡大されました。環境設定: メモリを参照してください。
Windows の場合: 起動センターにメニューバーが表示されるようになりました。最後のドキュメントウインドウを閉じると、起動センターや他のウインドウが開いている場合、または非表示のウインドウがある場合を除き FileMaker Pro は終了します。
表示倍率コントロール、ステータスツールバーコントロール、およびモードポップアップメニューが含まれている表示倍率コントロール領域が、ドキュメントウインドウの左下から取り除かれました。
拡大表示または縮小表示するには、[表示] メニュー、キーボードショートカット、または [ズームの設定] スクリプトステップを使用します。ズームの設定を参照してください。
ステータスツールバーを表示または非表示にする、またはモードを切り替えるには、[表示] メニュー、キーボードショートカット、またはスクリプトステップを使用します。ツールバーの表示切り替え スクリプトステップまたはウインドウに関連するスクリプトステップを参照してください。
fmscriptdisabled 拡張アクセス権が取り除かれました。ActiveX オートメーションおよび Apple events でソリューションにアクセスできるようにするには、fmextscriptaccess 拡張アクセス権を使用します。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
次のレイアウトテーマが FileMaker Pro から取り除かれました。旧バージョンの FileMaker Pro で作成した、取り除かれたテーマを使用するレイアウトでは FileMaker Pro 16 で引き続きそのテーマが使用され、 [テーマの変更] ダイアログボックスに表示されます。レイアウトのテーマの変更を参照してください。
 
系列
レイアウトテーマ
濃淡
濃い、淡い
コントラスト
ブラック、ブルー、グリーン、レッド
FileMaker ミレニアム
クールブラウン、クールグレー、クールグレータッチ、ウォームブルー、ウォームブロンズ、ウォームグリーン
ガラス
オニキス、オニキスタッチ、パープル、シルバー
四角形
竹、アイス、松、シェル、ストーン
角丸
宇宙、砂漠、フォレスト、オーシャン、オーシャンタッチ、スカイ
半角丸
ビーチ、峡谷、草原、ストーン、川、川タッチ
特殊
エレクトリック、レトロ、ウェーブ、ウェーブタッチ
FileMaker Pro 16 Advanced
データビューアの [式の編集] ダイアログボックスの改善 – 入力時に式を評価できます。結果領域のサイズを変更できるようになりました。データビューアの使用 (FileMaker Pro Advanced)を参照してください。
関連項目 
旧バージョンと互換性のない FileMaker Pro の機能