FileMaker WebDirect でデータベースを公開する

FileMaker Pro を使用すると、FileMaker WebDirect でユーザと共有するレイアウトを設計することができ、ユーザは Web ブラウザでデータを検索、ブラウズ、および変更することができます。

FileMaker Pro で Web ページとして設計したレイアウトは、FileMaker WebDirect を使用して簡単に短時間で公開することができます。同じ設計ツールを使用して、FileMaker Pro ユーザと Web ユーザに適したレイアウトを作成することができます。
レコードの検索などの簡単な作業の自動化や、FileMaker WebDirect 互換のスクリプトステップを使用することによって、より複雑な作業を自動化することができます。作業を自動化するためのスクリプトの作成を参照してください。
アカウントとアクセス権セットを使用して、カスタム App のセキュリティを制御することができます。セキュリティの管理を参照してください。

FileMaker WebDirect は FileMaker Server または FileMaker Cloud が共有するデータベースで使用できます。FileMaker Server には、ローカルネットワークまたはイントラネット内でデータベースのレイアウトを Web ページとして公開するために必要なソフトウェアがすべて含まれています。インターネット接続 (通常はインターネットサービスプロバイダにより提供されます) と IP アドレスを使用して、World Wide Web 上でインターネットユーザに公開することができます。

Web 上でデータベースを公開するには:

FileMaker Pro でデータベースファイルを開きます。
[ファイル] メニュー > [共有設定] > [FileMaker WebDirect の構成...] を選択し、[FileMaker WebDirect 設定] ダイアログボックスを開きます。
開いているファイルの一覧から、Web 上で公開するファイル名を選択します。
次のように、ファイルにアクセスすることができるユーザを選択します:

選択項目	目的
すべてのユーザ	データベースを共有するサーバーの IP アドレスまたはドメイン名を知っているすべてのユーザにアクセスを許可します。
アクセス権セットによってユーザを指定	選択したユーザに FileMaker WebDirect カスタム App へのアクセスを許可します。 [ファイルオプション] ダイアログボックスの設定によって、ユーザは [セキュリティの管理] ダイアログボックスで定義したアカウントアクセスのアカウント名とパスワードの入力を求められることがあります。ファイルオプションの設定を参照してください。
ユーザなし	どのユーザも FileMaker WebDirect カスタム App にアクセスすることはできません。

公開する各データベースに対して、手順 3 と 4 を繰り返します。
[OK] をクリックするか、または他の設定を選択します。
FileMaker Server または FileMaker Cloud にデータベースファイルをアップロードします。ホストへのファイルのアップロードを参照してください。

メモ

Web ユーザは、ゲストアカウントでログインすることで、パスワードを指定せずにカスタム App を開くことができます。FileMaker Pro でゲストアカウントを有効にし、[FileMaker WebDirect によるアクセス] 拡張アクセス権を持つアクセス権セットを割り当てます。FileMaker WebDirect に対してゲストアカウントを有効にする場合の詳細については、Admin アカウントとゲストアカウントについてを参照してください。
FileMaker WebDirect でユーザが開くことのできるファイルとしてファイル名が表示されないようにするには、[FileMaker WebDirect 設定] ダイアログボックスの [ホストのファイル一覧に表示しない] を選択します。このオプションは開くことができるがユーザが直接アクセスすべきではないファイルを共有する場合に便利です。このようなファイルには、関連データベース、外部スクリプトが含まれるファイル、または値一覧の生成に使用するファイルなどがあります。
FileMaker WebDirect の詳細 (公開されているカスタム App への Web ブラウザによるアクセス、およびオブジェクトフィールドの操作など) については、FileMaker WebDirect ガイドを参照してください。