オペレーティングシステムのセットアップおよび構成 (macOS)

推奨事項 実行方法

ライブで共有しているデータベースに影響を与える可能性のあるサービスを避ける

ライブで共有されているデータベースファイルのコピーまたはアクセスを許可するサービスやアプリケーションはデータベースの破損の原因になる可能性があります。FileMaker Server に負荷がかかっているときに直接アクセスされたファイルは破損する場合があります。破損を防ぐには、共有ファイルにアクセスするプロセス、サービス、またはアプリケーションを取り除く必要があります。

ファイル共有を使用しない

FileMaker Server のデータベースサーバーコンポーネントは FileMaker データベースに直接アクセスし、FileMaker クライアントによるネットワークアクセスを管理します。ファイル共有は必要ありません。

Spotlight をオフにする

Spotlight インデックスは FileMaker Server のパフォーマンスに影響を与える場合があります。Spotlight サービスは、情報がハードドライブに書き込まれる際にこれを自動的に監視し、高速なファイル検索のためにそのデータにインデックスを作成するサービスです。

Time Machine を使用しない

Time Machine は自動的にファイルをバックアップするアプリケーションですが、ライブの FileMaker データベースのように使用中のファイルはバックアップしません。Time Machine を使用してデータベースをバックアップするように構成されていた場合、ファイルは破損しませんが CPU に大きな負荷がかかります。問題を回避するには、データベースが格納されている場所を Time Machine の環境設定の [バックアップから除外する項目:] セクションに追加します。

Dashboard アプリケーションを実行していないことを確認する

Dashboard アプリケーションはウィジェットと呼ばれる特殊なアプリケーションの実行を許可します。ログアウトするか Dashboard アプリケーションを終了します。(Dashboard アプリケーションはユーザがログアウトすると終了します。) Dashboard アプリケーションを実行しないことでサーバーのリソースがウィジェットの実行に消費されなくなります。

ファイアウォールの構成

macOS のファイアウォールはデフォルトでは無効になっています。[システム環境設定] を開いてファイアウォールを有効にすることができます。FileMaker Server への受信接続を許可するようにファイアウォールを構成してください。FileMaker Server をはじめて展開する場合、macOS は FileMaker Server コンポーネントの受信接続の許可を確認します。

ディスクアクセス権と S.M.A.R.T. ステータス

macOS は UNIX で構築されているため、共有データベースに対する根本的なアクセス権が不適切に設定される場合があります。データベースが正しい場所にあっても、FileMaker Server でアクセス権を変更できないためアクセスできない状況が発生する可能性があります。FileMaker Pro を使用してデータベースをアップロードして適切なファイルアクセス権を設定します。FileMaker Server ヘルプを参照してください。

セキュリティ

デフォルトでは、macOS システムのコンピュータを起動するとまずデスクトップが表示されます。FileMaker Server を実行するためのログインは必要ありません。

ウイルススキャンの構成

共有データベースを含むフォルダやデータを外部に保存するオブジェクトフィールドのファイルを含むフォルダは、ウイルス対策ソフトウェアがスキャンしないようにしてください。ファイルがユーザに共有されている間に、リアルタイムまたはオンアクセスウイルススキャンを許可すると、ウイルス対策ソフトウェアでファイルが破損する場合があります。リアルタイムスキャンでは、ウイルススキャンがデータベースのスキャンに長時間費やすことがあり、これによりサーバーのディスク、メモリ、プロセッサに大きな負荷をかけることになります。