FileMaker Pro 17 Advanced には、次の新機能と改善点が含まれています。
•FileMaker Pro Advanced の機能により、FileMaker Pro Advanced カスタム App をより素早く効率的に開発および展開できるようになりました。これらの機能は、[環境設定] ダイアログボックスの [一般] タブで [高度なツールを使用する] が選択されている場合に利用できます。高度なツールの使用を参照してください。
•新しい [作成] ウインドウでは、多数の一般的なビジネスタスク向けの Starter App を基にカスタム App を作成できます。また、サンプル App を閲覧すると、FileMaker Pro Advanced で作成できるカスタム App についてさらに詳しく知ることができます。FileMaker Pro Advanced ファイルの作成を参照してください。
•アドオンテーブルをカスタム App に追加すると、活動項目、人材、添付ファイルなど、さまざまなタイプの一般的な関連情報を記録することができます。カスタム App へのアドオンテーブルの追加を参照してください。
•一新されたレイアウトモード – フィールドの作成および編集や複数のオブジェクトの同時操作ができます。また、インスペクタを使用して、別のウインドウやダイアログボックスを開かずにレイアウトを作成および編集することができます。フィールドタブでのフィールドの定義と変更、オブジェクトタブを使用したオブジェクトの操作、およびインスペクタを使用したオブジェクトの書式設定を参照してください。
•マスタ/詳細レイアウトのポータル – ポータルで現在の対象レコードにあるレコードを表示できるようになり、マスタ/詳細レイアウトの作成が簡単になりました。マスタ/詳細レイアウトのポータルの作成を参照してください。
•グループ内のオブジェクトの選択 – グループ内の個々のオブジェクトをグループ解除せずに、レイアウト上で選択、サイズ変更、移動、および書式設定することができます。オブジェクトの選択を参照してください。
•[ユニバーサルタッチ] テーマ – Starter App およびアドオンテーブルで使用されています。この新しいテーマでは、1 つのテーマにスタイルのセットが複数含まれているため、同じレイアウト内でさまざまなスタイルを簡単に組み合わせることができます。ニュートラルな色調のため、少数のスタイルに独自の色を追加するだけでこのテーマを簡単にカスタマイズできます。また、カスタム App がローカライズされることを想定して、サポートされるすべての言語に適切に対応できるようにフィールドおよびテキストオブジェクトのデフォルトサイズが設定されています。レイアウトのテーマの変更を参照してください。
•ファイル管理の改善 – ファイルを開く操作や、お気に入りのファイルおよびホストの管理が簡単になりました。ファイルの開き方と閉じ方およびお気に入りのファイルおよびホストの操作を参照してください。
•複数の電子メール添付ファイル – 電子メールを送信するときに、[ファイルを添付] オプションを使用して各メッセージに複数のファイルを添付できるようになりました。電子メールメッセージの送信および [メールを送信] スクリプトステップを参照してください。
•デフォルトのフィールド – テーブルを作成すると、一般的に使用されている複数のフィールドが自動的に追加されるようになりました。データベーステーブルの定義を参照してください。
•カスタムメニューのコピーと貼り付け (ペースト) – 標準のキーボードショートカットを使用して、カスタムメニューセット、メニュー、およびメニュー項目をコピーして別の FileMaker Pro Advanced ファイルに貼り付け (ペースト) できるようになりました。カスタムメニューの定義を参照してください。
•再接続時の応答性の改善 – ホストへのネットワーク接続が失われた場合、接続を復旧している間にそのホストに依存しないファイルの作業を続行することができます。
•アカウントのロックアウト – 共有ファイルへのサインインを試行して数分以内に複数回失敗すると、しばらくの間サインインを再試行できなくなります。
新しいスクリプトステップ
•[ローカル通知の構成] – iOS デバイスのローカル通知をキューまたは消去します。[ローカル通知の構成] スクリプトステップを参照してください。
•[ホストを開く] – [ホスト] ダイアログボックスを開きます。[ホストを開く] スクリプトステップを参照してください。
•[マイ App を開く] – [マイ App] ウインドウを開きます。[マイ App を開く] スクリプトステップを参照してください。
変更されたスクリプトステップ
•FileMaker Data API でのスクリプト実行のサポート – カスタム Web 公開でサポートされるほとんどのスクリプトステップが FileMaker Data API でサポートされるようになりました。各スクリプトステップについては、スクリプトステップリファレンスの互換性の表を参照してください。
•[ディレクトリの作成] オプション – レコードやデータを保存およびエクスポートする一部のスクリプトステップに [ディレクトリの作成] オプションが追加され、出力ファイルパスを指定して新規ディレクトリを作成できるようになりました。[フィールド内容のエクスポート] スクリプトステップ、[レコードのエクスポート] スクリプトステップ、[レコードを Excel として保存] スクリプトステップ、[レコードを PDF として保存] スクリプトステップ、[レコードをスナップショットリンクとして保存] スクリプトステップおよび [名前を付けて保存] スクリプトステップを参照してください。
•[URL から挿入] – 変数で返されたデータを強制的にオブジェクトデータとして格納できるようになりました。[URL から挿入] スクリプトステップを参照してください。
•[起動センターを開く] – このスクリプトステップは [マイ App を開く] になりました。新しい [マイ App] ウインドウを開きます。[マイ App を開く] スクリプトステップを参照してください。
•[共有ファイルを開く] – このスクリプトステップは [ホストを開く] になりました。新しい [ホスト] ダイアログボックスを開きます。[ホストを開く] スクリプトステップを参照してください。
•[スクリプト実行] および [サーバー上のスクリプト実行] – 新しい [指定:] オプションを使用して、一覧からスクリプトを選択するか、または計算式でスクリプト名を指定できるようになりました。[サーバー上のスクリプト実行] では、fmapp 拡張アクセス権を持つアカウントが不要になりました。[スクリプト実行] スクリプトステップおよび [サーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップを参照してください。
•[メールを送信] – 各メッセージに複数のファイルを添付できるようになりました。[メールを送信] スクリプトステップを参照してください。
•[カスタムダイアログを表示] – 入力フィールドに変数を使用できるようになりました。[カスタムダイアログを表示] スクリプトステップを参照してください。
新しい関数
•Get (アクティブレコード番号) – 現在の対象レコード内のフォーカスがあるレコードを表す番号を返します。Get (アクティブレコード番号) 関数を参照してください。
•Get (UUID 番号) – 大きな UUID (Universally Unique Identifier) 値を表す番号を返します。Get (UUID 番号) 関数を参照してください。
•GetSensor – iOS デバイスの指定されたセンサーの値を返します。GetSensor 関数を参照してください。
•電子メールを送信するときに、[複数の電子メール (対象レコード内の各レコードに 1 つ)] オプションで [対象レコードでアドレスを収集] オプションがサポートされなくなりました。電子メールメッセージの送信および [メールを送信] スクリプトステップを参照してください。
•LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) によるホストへの接続のサポートが取り除かれました。クライアントとしての共有ファイルの開き方を参照してください。
•JPEG 2000、MacPaint、Photoshop、SGI、および TGA イメージ形式のサポートが取り除かれました。オブジェクトフィールドのデータの操作を参照してください。