拡張アクセス権の定義
拡張アクセス権によりユーザが共有ファイルにアクセスする方法を決定します。アクセス権セットの拡張アクセス権を有効にすると、そのアクセス権セットに属するアカウントは、拡張アクセス権で許可される内容に従ってファイルにアクセスできます。例:
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fmapp 拡張アクセス権は、FileMaker Pro および FileMaker Go がファイルにアクセスできるかどうかを制御します。
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fmwebdirect 拡張アクセス権は、Web ブラウザが FileMaker WebDirect を使用してファイルにアクセスできるかどうかを制御します。
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fmreauthenticate[x] 拡張アクセス権は、FileMaker Go の休止状態または使用が中断された後に再度ユーザがファイルにアクセスするとき、どれくらいの時間が経過するとサインインが必要になるかを制御します。FileMaker Pro または FileMaker Go がネットワーク接続の切断またはデバイスのスリープにより FileMaker ホストから接続解除された後にどれくらいの時間が経過すると自動的な再接続に再認証が必要になるのかも制御します。クライアントがホストから接続解除された状態で x 分が経過した場合、クライアントは再認証が必要です。
重要 FileMaker Pro または FileMaker Go を使用している場合は、fmreauthenticate[x] 拡張アクセス権を指定してください。
FileMaker Go がバックグラウンドに移動すると、開いているすべてのカスタム App の状態が保存されます。fmreauthenticate[x] 拡張アクセス権を使用すると、FileMaker Go が手前に切り替わる時点で、指定された制限時間の [x] 分が経過していれば、ユーザはアカウント名とパスワードを再入力する必要があります。たとえば、fmreauthenticate10 の拡張アクセス権では、ユーザは最大 10 分まで FileMaker Go の使用を中断しても、再サインインを求められません。
異なる時間の fmreauthenticate 拡張アクセス権を必要な数だけ作成し、それらを異なるアクセス権セットに割り当てることができます。ユーザが誤ったアカウント名とパスワードを 5 回入力すると、クライアントによってファイルが閉じられます。[x] を 0 に設定するとユーザは FileMaker Go が手前に戻るたび、または FileMaker Pro や FileMaker Go が自動でホストに再接続を試行するたびにサインインするようになります。
カスタム拡張アクセス権を作成してスクリプトを単純にすることや、適用する必要のあるビジネスルールを管理することができます。たとえば、カスタム拡張アクセス権を作成してユーザに特定のレポートの実行を許可できます。
FileMaker Pro ヘルプの「アクセス権セットの拡張アクセス権の編集」を参照してください。