索引設定またはソートの言語の選択

ファイルを作成すると、FileMaker Pro ではオペレーティングシステムの言語設定に基づいて、テキストフィールドの索引設定およびデータのソートに使用する言語が決定されます。[フィールドオプション] ダイアログボックスの [データの格納] タブ (索引設定とソートの場合)、または [レコードのソート] ダイアログボックス (ソートの場合のみ) で言語を変更することができます。

中国語、スペイン語などの言語の場合、テキストフィールド内の値の索引順がソート順と異なる場合があります。たとえば、一定の言語の辞書ソート順では、分音符号の付いた文字とそうでない文字とが区別されますが、索引順では区別されません。このような言語の辞書ソート順で索引設定値を表示する場合は、[索引一覧] ダイアログボックスまたは [値一覧に使用するフィールドの指定] ダイアログボックス (フィールドに基づく値一覧に使用) で [次の条件で値をソートし直す] を選択し、言語を選択します。

これらのインスタンスではすべて、索引設定またはソートで使用する言語を変更することができます:

  • FileMaker Pro でサポートされている別の言語。
  • [デフォルト] という名前の設定。この設定は言語に中立です。
  • [Unicode] という名前の設定。この設定は、Unicode エンコード番号の順番に基づきます。

Unicode の詳細については www.unicode.org をご覧ください。

言語に基づく設定を使用した索引設定またはソート

FileMaker Pro の言語設定は、Unicode 照合アルゴリズムの 1 次および 2 次文字照合重みに基づいており、言語に固有の索引設定とソートの必要条件をサポートするように調整されています。

メモ  カタカナとひらがなが全角または半角で区別されない日本語の照合を使用する場合、一部の動作はデータソースまたはドライバに依存します。これはまた、アクセント記号の付いたローマ字でも同様です。

[デフォルト] の言語設定を使用した索引設定またはソート

[デフォルト] の言語設定では、文字の索引設定およびソートに、Unicode 照合アルゴリズムの 1 次および 2 次文字照合重みを使用します。この設定では言語に固有の調整は行われません。

特定の言語を使用して索引設定したときよりも厳密に文字を区別する索引が必要な場合は、[デフォルト] の設定が便利です。たとえば、フランス語の言語設定を使用して「demande」と「demandé」という語が含まれるレコードを索引設定する場合、「demande」という語を検索すると、「demande」を含むレコードと「demandé」を含むレコードの両方が検索されます。[デフォルト] の言語設定を使用して同じレコードを索引設定した場合、「demande」という単語を検索すると、「demande」が含まれるレコードのセットは検索されますが、「demandé」は検索されません。

[Unicode] の設定を使用した索引設定またはソート

[Unicode] による索引設定またはソートを選択すると、文字は、Unicode エンコード番号で区別および順序付けされます。つまり、小文字と大文字は別々に索引設定およびソートされ、句読点は英数字と見なされます。

旧バージョンでデータの索引設定とソートに [ASCII] の設定を使用していた場合は、[Unicode] の設定を使用すると、同様の結果を得ることができます。

[Catalog] の設定を使用した固有性の判定またはソート

UniqueValuesSortValues 関数ではロケール引数に Catalog を指定できます。[Catalog] の設定は、FileMaker Pro がテーブル、フィールド、値一覧などのソートされた一覧を表示するために使用するのと同じ索引設定 (固有性を判定) およびソートを使用します。