FileMaker Pro ファイルの Claris Pro ファイルへの変換 (Claris Pro のみ)

FileMaker Pro の現在のバージョンおよび FileMaker Pro 12 以降のすべてのバージョンの FileMaker Pro および FileMaker Pro Advanced で作成されたファイルはファイル形式が同じで、ファイル拡張子は .fmp12 です。この形式のファイルは Claris クライアントおよびホストで使用できませんが、Claris Pro を使用して Claris Pro 形式 (.claris) に変換できます。

ファイルを変換する場合:

  • FileMaker Pro バージョン 12.x、13.x、14.x、15.x、16.x、17.x、18.x、および 19.x で作成されたファイルのみ Claris Pro 形式に変換できます。変換後のファイルは Claris Pro とのみ互換性があります。元のファイルの内容は変更されないため、元のファイルはファイルを作成したバージョンの FileMaker Pro で開くことができます。

  • 変換する FileMaker Pro ファイルには、[完全アクセス] アクセス権セットを持つ FileMaker ファイルアカウントのアカウント名およびパスワードが必要です。

  • Claris Pro は既存のアカウントアクセスエントリをすべて非表示にして (存在していますが使用できません) [完全アクセス] アクセス権を持つ現在のユーザの Claris ID アカウントを追加します。このファイルを Claris ホストで他のユーザと共有する場合は、[セキュリティの管理] ダイアログボックスでユーザの Claris ID アカウントを追加またはデフォルトアカウントを有効にして必要に応じてアクセス権セットを割り当てる必要があります。Claris ID アカウントアクセスの編集 (Claris Pro のみ) および作成者のアカウントおよびデフォルトアカウントについて (Claris Pro のみ) を参照してください。

  • Claris Pro では「Conversion.log」ファイルが作成され、変換の状態や変換プロセスで発生する可能性のある問題を確認することができます。

  • ベストプラクティス: 変換されたファイルをテストする必要があります。「Conversion.log」ファイルには、ファイル内で修正が必要な一部の項目が表示されない場合があります。変換されたファイルを使用する前に、ファイルを十分にテストしてすべての項目が正しく変換されていることを確認してください。たとえば、すべてのスクリプトが意図したとおりに動作することや、すべてのユーザの Claris ID アカウントアクセスを追加した後で、アカウントとアクセス権セットによって必要なファイルのセキュリティが提供されていることを確認します。

    手動での修正が必要な場合があります。変換されたファイルで正しく変換されていない項目を修正または再作成しなければならない場合があります。場合によっては、元のファイルの項目を修正してからファイルをもう一度変換する必要があります。ファイルを変換した後に、「Conversion.log」ファイルで修正が必要な項目がないかどうかを確認してください。

次のステップ

具体的な手順については、1 つのファイルの変換および複数ファイルの変換を参照してください。

Claris Pro がファイルを変換する際の動作の詳細については、Claris Studio ヘルプセンターの「FileMaker Pro App を Claris Pro App に変換する方法」を参照してください。

メモ 

  • FileMaker Pro 11 以前で作成されたファイルを Claris Pro 形式に変換する必要がある場合は、最初に FileMaker Pro を使用してファイルを FileMaker Pro 12 形式に変換する必要があります (FileMaker Pro 11 以前のファイルの変換 (FileMaker Pro のみ) を参照してください)。次に Claris Pro を使用してファイルを Claris Pro 形式に変換します。

  • スナップショットリンクは変換できません。レコードを検索した元データベースを変換して、スナップショットリンクを作成し直す必要があります。