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レイアウトモードの変更および改善 (FileMaker Pro 12) FileMaker Pro データベースを FileMaker Pro 12 形式に初めて変換する場合は、FileMaker Pro バージョン 12 では、レイアウトに影響を与える次の変更が加えられていることに注意してください。 メモ FileMaker Pro 13 の新機能と機能変更については、FileMaker Pro 13 の新機能を参照してください。 動作の変更 • レイアウトに追加したオブジェクトとテキストの書式は、現在のテーマのデフォルト書式に基づきます。オブジェクトをレイアウトに追加した後、必要に応じて書式をカスタマイズできます。レイアウトモードでカスタムのデフォルト書式(テキストや枠のスタイルなど)を設定することはできません。インスペクタでオプションを設定するには、レイアウトオブジェクトを選択する必要があります。 • タブコントロール(またはポータル)に配置されたオブジェクトは、タブコントロールがコピー、移動または削除されても、またはそのタブコントロール上のオブジェクトがロックされていても、同じタブコントロールに留まります。また、オブジェクトはタブコントロールに対し明示的に追加/削除する必要があります。タブコントロールのオブジェクトを背面に移動すると、それはタブコントロールの後ろではなく、タブコントロールの上の全てのオブジェクトの背面に置かれます。 • FileMaker Pro はピクセルの代わりにポイントを使用してレイアウトを管理するようになりました。ほとんどのコンピュータの画面では、1ポイントは1ピクセルに相当します。高解像度のディスプレイ(iPhone の Retina ディスプレイなど)の一部では、FileMaker Pro は適切に画面のレンダリングを行うために表示の変換を処理します。デフォルトでは、レイアウトオブジェクトは1ポイントの増分で移動できます。インスペクタを使用して中間値にオブジェクトを配置して、印刷物の正確なサイズ設定および配置を実現できます。 • レイアウトの幅を指定できます。 • レイアウトモードで作業をする際、オブジェクトの枠またはオブジェクト内の任意の場所をクリックして選択できます。 • オブジェクトはレイアウト上の任意の場所に配置することができ、ブラウズモードで表示する際はレイアウトの可視の境界の外にも配置できます。レイアウトの幅の変更を参照してください。 • オブジェクトの現在の状態に基づいて属性を設定できます(標準、フォーカス、ポイントしたとき、または押したとき)。 • 既存のテキストオブジェクトの幅を変更すると、幅を再度変更するまで、オブジェクトはその幅を保持します。 • テキストオブジェクトでテキストの配置を変更すると、そのオブジェクトはテキストに合わせてサイズ変更を行いません。 • 新しいテキストオブジェクトは、オブジェクトを終了した後ではなく、テキストを削除すると動的に縮小されます。 • ユーザがブラウズモードで開くドロップダウンとカレンダーコントロールの枠は、オブジェクトの現在の状態の枠の色設定で表示されます。 • ポータルのフィールドをアクティベートすると、そのフィールドはポータル上部にあるオブジェクトの上部に配置されません。 • FileMaker Pro Windows またはその他のアプリケーション、および FileMaker Pro の間でオブジェクトをドラッグしてコピーするには、Ctrl キー (Windows) または option キー (OS X) を押しながらドラッグする必要があります。 機能の強化 • 既存レイアウトのテーマを変更できます。レイアウトのすべての属性はテーマのデフォルトに変更され、レイアウトに追加された新しいオブジェクトは新しいテーマに一致します。 • フィールド、レイアウトパート、オブジェクト、タブコントロール、およびポータルを、色、色のグラデーションまたはイメージで塗りつぶすことができます。 • フィールド、レイアウトパート、テキストオブジェクト、角丸長方形、楕円、ボタン、ポータル、グラフ、および Web ビューアに個々の枠を設定できます。 • フィールドの角に、異なる半径を設定できます。 • タブコントロールの各タブパネルの枠に、異なる線属性を設定できます。 • 新しい定規、ガイド、およびグリッドが、オブジェクトの作成、配置、サイズ変更および整列を支援します。 機能変更 • 新しいレイアウトのデフォルトテーマは「ミレニアムクールグレー」です。 • 次のインスペクタ内のコントロールは FileMaker Pro から削除、名前変更または移動されています。 前のバージョン FileMaker Pro 12 塗りつぶしパターン 削除 塗りつぶしのためのイメージのタイル表示によって、線のスタイルを設定またはパターンを作成できるようになりました。オブジェクト、レイアウトパート、レイアウト背景の塗りつぶし色、線のスタイル、境界線の設定を参照してください。 フィールド枠の効果 削除 旧バージョンの FileMaker Pro で作成されたファイルのフィールド枠の効果は変換されたファイルで表示されます。旧式の効果スタイルが [線] ドロップダウンメニューに表示されますが、新しいフィールドにそれを適用することはできません。ただし、効果が含まれるフィールドをコピー/貼り付け(ペースト)して、新しいフィールドで効果を表示することができます。 ペンの色 線の色に名前変更 ペンのパターン 線のスタイル(単色、破線、点線)に名前変更 ペン幅 線の幅に名前変更 ポップアップヘルプ 位置タブの位置領域に移動 • ボタンは、オブジェクトのグループではなく、1つのオブジェクトとして挿入されるようになりました。(以前のように、オブジェクトをグループ化して1つのボタン領域を作成することができます。) • レイアウトモードで [表示] メニューの [オブジェクト] サブメニューから [ボタン] を選択すると、バッジ がグレーの輪郭の代わりに各ボタンに表示されます。 • カラーパレットの変更オプションは、レイアウトの環境設定から削除されました。 • OS X の場合: [テキストのみペースト] のキーボードショートカットは、command-option-shift-V に変わりました。 • インスペクタでは位置とサイズコントロールの値は右揃えに配置されます。2つ以上のオブジェクトを選択すると FileMaker Pro はハイフン(-)を表示します。