データベースの保護について
ユーザが FileMaker Pro ファイルに対して表示できる内容や実行できる操作を制限することができます。次の操作を制限することができます。
ユーザがファイルを開こうとしたときにアカウント名とパスワードの入力を要求し、そのユーザがファイルに対して実行できる操作を制限することができます。ユーザが入力するアカウント名とパスワードによってどのアクセス権セットが使用されるかが決まり、使用される
アクセス権セットによって、ファイル内で操作可能な項目が制限されます。アカウントとアクセス権セットの詳細については、
アカウント、アクセス権セット、および拡張アクセス権についてを参照してください。
アクセス権は、クライアントが使用中の
共有ファイルでも定義することができます。ファイルを使用中のクライアントに影響するようなアクセス権の変更を行った場合、変更内容はそのクライアントがファイルを閉じて再び開くまで有効になりません。
設定するアクセス権は、単一のファイルと、そのファイルに含まれるすべてのテーブルに適用されます。データベースソリューションが複数のファイルで構成され、それらのファイルを保護する場合は、すべてのファイルを、複数のテーブルが含まれる1つのファイルに統合することができます。その場合には、1つのファイルのアクセス権を定義するだけで、データベースソリューション全体へのアクセスを管理できます。すべてのファイルを1つのファイルに統合しない場合は、保護する項目が含まれる各ファイルにアクセス権を定義する必要があります。
メモ 保護されたファイルが複数含まれる、複数のファイルで構成されたデータベースソリューションを使用する場合は、保護された各ファイルで同一のアカウント名とパスワードを使用することをお勧めします。ある保護されたファイルが、保護された別のファイルにアクセスしようとすると(関連データにアクセスする場合や、2つ目のファイルの
スクリプトを実行する場合など)、FileMaker Pro は、最初のファイルを開く時に使用されたアカウント名とパスワードを使用して2つ目のファイルを開こうとします。一致するアカウント名とパスワードがある場合は、アカウントとパスワードを入力するダイアログボックスは表示されません。一致するアカウントがない場合は、アカウント/パスワードを入力するダイアログボックスが表示され、ユーザはアカウント情報を入力することができます。