スクリプトのデバッグ(FileMaker Pro Advanced)
スクリプトデバッガは、FileMaker スクリプトをトラブルシューティングするためのインタラクティブなツールです。
スクリプトデバッガを使用して、次の操作を行うことができます。
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スクリプトトリガボタン、またはカスタムメニューによってアクティブ化されたスクリプトをデバッグする
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サブスクリプトにステップインして一度に1ステップずつ実行するか、サブスクリプトからステップアウトする
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スクリプト内のスクリプトステップからデバッグを開始する
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フィールド変数、計算式を監視する
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スクリプトをデバッグするには、次の操作を行います。
1.
スクリプトデバッガを有効にするには、[ツール] メニューから [スクリプトデバッガ] を選択します。
2.
3.
 
ステップオーバーボタン
実行するスクリプトステップが [スクリプト実行] の場合、スクリプトデバッガは、サブスクリプトを実行してから、呼び出し元のスクリプトの次の行に進みます。ブレークポイントに到達するまで、すべてのサブスクリプトのステップが実行されます。
ステップインボタン
実行するスクリプトステップが [スクリプト実行] の場合、スクリプトデバッガは、サブスクリプトの最初の行のステップを実行し、次のサブスクリプトステップに進む前にユーザの入力を待機します。
ステップアウトボタン
現在のスクリプト内のすべてのスクリプトステップを実行します。 実行するスクリプトがサブスクリプトの場合は、呼び出し元のスクリプトの [スクリプト実行] ステップの直後の行に戻ります。
スクリプトがサブスクリプトでない場合、[ステップアウト] コマンドを使用すると、スクリプトデバッガはブレークポイントに到達するまで、残りのすべてのスクリプトおよびサブスクリプトステップを実行します。
次のステップを設定ボタン
このコマンドは、強調表示されたステップに制御を渡しますが、ステップの実行は行いません。スクリプトの実行またはステップのデバッグを再開すると、強調表示されたステップが実行されます。最後に実行されたステップと指定された次のステップの間にあるステップは実行されません。 ステップをクリックして強調表示してから [次のステップを設定] をクリックします。
実行ボタン
一時停止ボタン
スクリプトが終了するまで、またはブレークポイントが現れるまで、すべてのスクリプトステップを実行する動作と、一時停止を切り替えます。スクリプトを一時停止しているときに、[コールスタック] 一覧のスクリプトをダブルクリックすると、編集できます。アクティブなスクリプトは、それぞれ [スクリプトの編集] ダイアログボックスに別々に表示されるため、複数のスクリプトを編集できます。スクリプトの実行は、変更を保存するまで停止しません。
スクリプトの停止ボタン
スクリプトトリガを無効にるには、[完全アクセス] 権限が必要です。スクリプトトリガはデフォルトで有効です。スクリプトデバッガを閉じると、すべての無効のスクリプトトリガが有効になります。
また、[ツール] メニューの [デバッグコントロール] から、[スクリプトトリガを無効にする] または [スクリプトトリガを有効にする] を選択できます。
ブレークポイントの設定/消去ボタン
ブレークポイントによって、スクリプトデバッガはスクリプトの大きいセクションを実行でき、ブレークポイントでマークされたセクションのみを調べるために一時停止します。スクリプトデバッガを使用していない場合、FileMaker Pro では、ブレークポイントは無視されます。スクリプトの作成時に、スクリプトデバッガ内のブレークポイントを設定または消去することができます。スクリプトの作成時にブレークポイントを設定するには、ステップの左側をクリックします。ブレークポイントは、それが設定されたスクリプトと共に保存されます。ブレークポイントは、複数のステップで設定できます。
メモ  ボタンまたはカスタムメニューで呼び出したステップは、ブレークポイントを設定できません。
スクリプトの編集ボタン
現在のスクリプトを編集するための、[スクリプトの編集] ダイアログボックスを開きます。スクリプト実行中にスクリプトを変更することができますが、スクリプトへの変更を保存すると、実行は停止します。
メモ  ボタンまたはカスタムメニュー項目に関連するスクリプトステップを編集するには、[ボタン設定] ダイアログまたは [カスタム関数の編集] ダイアログを使用します。
データビューアを開く / 閉じるボタン
スクリプトを認証するには、[完全アクセス] 権限が必要です。高レベルの権限はすべてのスクリプトに適用されますが、他のファイル要素(レコードやレイアウトなど)には適用されません。編集権限は、スクリプトデバッガおよびデータビューア両方を閉じるまで持続します。
4.
エラー発生時にスクリプトを休止する場合、[エラー時に一時停止] を選択します。
[最後のエラー] で、エラー番号をクリックし、エラーの詳細を示したヘルプトピックを開きます。FileMaker Pro エラーコードを参照してください。
メモ  スクリプトトリガによって有効になったスクリプトを1行ずつ実行するためにスクリプトデバッガを使用すると、ドキュメントウインドウの処理、フィールドまたはレコード間の移動、データの変更、ウインドウを閉じること、または終了することができません。スクリプト処理がブロックされるのは、スクリプトが何らかの操作によってトリガされた場合にのみ起こります。スクリプトトリガによって有効化されていないスクリプトをデバッグすると、ドキュメントウインドウ、フィールド、およびレコードの処理は問題なく実行されます。
サブスクリプトの表示
スクリプトデバッガでスクリプトを実行すると、サブスクリプトを表示できます。たとえば、スクリプト A がスクリプト B を呼び出し、スクリプト B がスクリプト C を呼び出す場合、3つのスクリプトすべてでステップを表示できます。
1.
[ツール] メニュー から [スクリプトデバッガ] を選択します。
[スクリプトの管理] ダイアログボックスからスクリプトデバッガを開くには、スクリプトを選択し、Shift キーを押しながら [実行] をクリックします。スクリプトデバッガを閉じるには、 Ctrl(Windows)キーまたは command(Mac OS)キーを押しながら [実行] をクリックします。キーボードショートカットの詳細については、FileMaker Pro Advanced キーボードショートカット(Windows) および FileMaker Pro Advanced のキーボードショートカット(Mac OS)を参照してください。
2.
3.
[ステップイン] をクリックします。
[コールスタック] 一覧に、サブスクリプトが表示されます。
4.
[コールスタック] 一覧でスクリプトを選択し、表示領域にスクリプトのステップを表示します。
メモ
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適切なスクリプトのデバッグを効率的に実行するため、スクリプトデバッガでは、一部のスクリプトステップは無視されます。[ユーザによる強制終了を許可] スクリプトステップでオプションが [オフ] に設定されていても、スクリプトの実行を停止することはできません。また、[ウインドウの調整] スクリプトステップのオプションが [隠す] または [最小表示] に設定されていても、[ステップオーバー] または [ステップイン] ボタンを使用してそのスクリプトステップに到達したときに、ウインドウは非表示または最小表示になりません。
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アクセス権が [変更可能] に設定されているスクリプトで [実行のみ可能] アクセスのスクリプトを実行する場合、[実行のみ可能] のスクリプトは実行されますが、スクリプトデバッガにステップは表示されません。[実行のみ可能] のスクリプトで、アクセス権が [変更可能] に設定されているスクリプトを実行する場合、スクリプトデバッガには [変更可能] のスクリプトのステップのみが表示されます。スクリプトを編集するには、[スクリプトの認証 / 認証解除] ボタンを選択します。スクリプトのアクセス権および完全アクセスで実行されるスクリプトの詳細については、スクリプトアクセス権の編集を参照してください。
[スクリプトの認証 / 認証解除] を選択した後でデータビューアを開くと、アクセス権はスクリプトデバッガを閉じるまで、データビューアとスクリプトデバッガのいずれでも維持されます。
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ボタンから呼び出したスクリプトをデバッグすると、ボタンが位置するファイル名およびレイアウトにより [コールスタック] 一覧で識別されます。ボタン名は、インスペクタを使用して割り当てられたボタンオブジェクト名です。インスペクタに割り当てられた名前がない場合は、<名称未設定ボタン> (ファイル名 - レイアウト名) が、一覧に表示されます。
スクリプトステップの一覧のボタンで呼び出したスクリプトステップでスクリプトデバッガが止まる場合は、一覧のすぐ上のテキストは、[ボタン:<ボタンの名前>]、またはインスペクタに名前が割り当てられていない場合は [ボタン:<名称未設定ボタン>] に変わります
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カスタムメニューから呼び出されたスクリプトをデバッグすると、メニュー項目は、メニュー項目およびファイル名により[コールスタック] 一覧で識別されます。スクリプトステップの一覧のカスタムメニューで呼び出したスクリプトステップでスクリプトデバッガが止まる場合は、一覧のすぐ上のテキストは、[メニュー項目:<カスタムメニュー項目テキスト>] になります。
関連項目 
スクリプトの作成と編集
データビューアの使用(FileMaker Pro Advanced)
このセクションのトピック
スクリプトステップの無効化(FileMaker Pro Advanced)