JSONSetElement
オブジェクト名、配列索引、またはパスで指定された JSON データ内の要素を追加または変更します。
構文
JSONSetElement (json ; キーまたは索引またはパス ; 値 ; タイプ)
引数
json
- JSON オブジェクトまたは配列を含むテキスト式またはフィールド
キーまたは索引またはパス
- JSON オブジェクト名 (キー)、配列索引、またはパスを指定する任意のテキスト式またはフィールド。JSON 関数の使い方を参照してください。
値
- 数値、テキスト、または JSON データを含む任意の式またはフィールド
タイプ
- 設定するデータのタイプを指定する数値 (下記参照)
戻り値のデータタイプ
テキスト
起点バージョン
16.0
説明
この関数は指定されたキーまたは索引またはパス
の位置に値
を設定した json
を返します。json
引数が空白 ("") である場合は、キーまたは索引またはパス
引数の最初の部分が "[" 文字ではじまっていない限り、値
を JSON オブジェクトに追加します (中カッコ { } で囲む)。引数の最初の部分が "[" 文字ではじまっている場合は、値
を JSON 配列に追加します (角カッコ [ ] で囲む)。
タイプ
引数の場合は次のいずれかの値を使用します。json
に値
を追加する場合、タイプ
引数で値
を特定の JSON タイプに変換するか、タイプを変更せずに値
を挿入するかを指定します。
|
|
出力タイプ |
|
FileMaker テキスト |
JSON 文字列 (" ") |
|
FileMaker 数字 |
JSON 数字 |
|
JSON オブジェクト |
JSON オブジェクト ({ }) |
|
JSON 配列 |
JSON 配列 ({ }) |
|
FileMaker 値または JSON 論理値 |
JSON 論理値 |
|
タイプは無視 |
JSON Null |
|
JSON 要素 |
JSON 要素 ( |
-
名前付きの定数またはカッコ内の数値のいずれかを使用して
タイプ
を指定できます (引用符なしの「JSONString
」や「1」など)。
JSONBoolean
では、値
が true
または 0 以外の数字の場合は真として扱われ、値
が false
または 0 の場合は偽として扱われます。それ以外の場合は、If 関数のテキスト
引数と同じ方法で値
が true か false かが決定されます。
JSONRaw
では、JSON パーサによって値
が処理されて有効な JSON 構文を使用しているかどうかを判定します。値
が有効な JSON である場合、要素は JSON データタイプに変換されず、解析された結果がこの関数の戻り値で使用されます。値
の中で最初の JSON 要素の後にある文字は無視されます。たとえば、値
が「4,2」の場合、JSON 構文では、コンマは要素のセパレータであるため、「4」のみが挿入されます。値
が有効な JSON ではない場合、戻り値で JSON 文字列に変換されます。
キーまたは索引またはパス
、値
、およびタイプ
引数のセットを要素ごとに角カッコ [ ] で囲んで追加することで複数の要素を設定できます。次の構文で N 個の要素を一度に設定します:
JSONSetElement (json ;
[キーまたは索引またはパス 1 ; 値 1 ; タイプ 1] ;
[キーまたは索引またはパス 2 ; 値 2 ; タイプ 2] ;
...
[キーまたは索引またはパス N ; 値 N ; タイプ N]
)
例 1
キーとその値を JSON オブジェクトのルートに追加します。
JSONSetElement ("{\"a\" : 11}" ; "b" ; 22.23 ; JSONNumber)
は「{"a":11,"b":22.23}」を返します。
例 2
JSON オブジェクトを別の JSON オブジェクトの要素として追加します。$$JSON 変数に
が設定されている場合は
JSONFormatElements (
JSONSetElement ($$JSON ; "b" ; "{\"id\" : 14, \"lnk\" : 73} " ;
JSONObject
)
)
は次を返します。
例 3
$$JSON 変数に保存された JSON データの例から配列の 1 番目の「製品」要素の「特売」と「在庫」キーの値を変更します。
JSONFormatElements (
JSONSetElement ($$JSON ;
["ベーカリー.製品[0].特売" ; 0 ; JSONBoolean] ;
["ベーカリー.製品[0].在庫" ; 0 ; JSONNumber]
)
)
は $$JSON と同じデータを返しますが、「製品」配列の最初の要素を次に変更します。