GetContainerAttribute

指定されたオブジェクトフィールドのファイルメタデータを返します。

構文 

GetContainerAttribute (ソースフィールド ; 属性名)

引数 

ソースフィールド - オブジェクトデータを返す任意の式

属性名 - サポートされている属性の名前 (下記参照)

戻り値のデータタイプ 

テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト

起点バージョン 

13.0

説明 

結果を返さない属性もあります。たとえば、写真の緯度や経度の値が使用できないもの、メタデータがオーディオファイルの外に分類されたアルバムアートのようなオーディオメタデータがないものなどがあります。グループ属性 all の個別属性の中には、状況によって適用されないものもあります。

さらに、Windows または Cloud で共有しているデータベースに REST API でアクセスする場合、GetContainerAttribute 関数の一部の属性 (photocreatedmodifiedall など) では無効な値が返されることがあります。 

属性

属性

返される値

戻り値のデータタイプ

General

 

 

filename

オブジェクトフィールドに挿入されたファイルの名前。

テキスト

MD5

オブジェクトフィールドに挿入されるファイルまたはオブジェクトフィールドによって参照されるファイルに暗号化ハッシュ関数 MD5 を適用した結果。

テキスト

storageType

オブジェクトフィールドにデータを保存する方法: Embedded: 埋め込み External (Secure): 外部保存 (セキュア格納)External (Open): 外部保存 (オープン格納) File Reference: ファイル参照Text: テキスト

テキスト

fileSize

オブジェクトフィールドに挿入されたファイルのサイズ (バイト単位)。

数字

internalSize

オブジェクトフィールドが占めるデータベースファイル内のサイズ (バイト単位)。

数字

externalSize

オブジェクトフィールドによって外部に保存されるサイズ (バイト単位)。これはファイル参照を使用するファイルのサイズまたはオブジェクトフィールド内のすべてのファイルのサイズ合計 (オープンまたはセキュア格納) です。

数字

externalFiles

オブジェクトフィールドに関連付けられた外部ファイルの一覧 (オープンまたはセキュア格納、またはファイル参照を使用するファイル)。

テキスト

 

 

 

Images

 

 

width

イメージの幅をピクセル単位で示す数字。

数字

height

イメージの高さをピクセル単位で示す数字。

数字

dpiWidth

イメージの水平 DPI を示す数字。

数字

dpiHeight

イメージの垂直 DPI を示す数字。

数字

transparency

イメージにアルファチャンネルがある場合は 1、それ以外の場合は 0

数字

 

 

 

Photos

 

 

 

メモ  JPEG ファイルと TIFF ファイルのみが結果を返します。

 

orientation

写真の向きを示す数字と説明:
1 (Normal): 標準
2 (Flipped horizontally): 水平反転
3 (Rotated 180 degrees): 180 度回転
4 (Flipped vertically): 垂直反転
5
(Rotated 90 degrees counterclockwise and flipped vertically): 90 度反時計回りに回転させて垂直反転
6 (Rotated 90 degrees counterclockwise): 90 度反時計回りに回転
7
(Rotated 90 degrees clockwise and flipped vertically): 90 度時計回りに回転させて垂直反転
8 (Rotated 90 degrees clockwise): 90 度時計回りに回転

メモ  旧バージョンの FileMaker クライアントを使用して挿入された写真は、自動的に向きが調節されません。そのような写真には、結果に not applied (該当なし) と付加されます。たとえば、3 (Rotated 180 degrees), not applied と表示されます。

テキスト

created

写真の初期のタイムスタンプ。

タイムスタンプ

modified

写真の最新のタイムスタンプ。写真が一度も更新されていない場合は、空の文字列が返されます。

タイムスタンプ

latitude

写真の保存場所の緯度。

テキスト

longitude

写真の保存場所の経度。

テキスト

make

写真に使用されたカメラの製造元。

テキスト

model

写真に使用されたカメラの型。

テキスト

 

 

 

Audio

 

 

 

メモ  MP3 および M4A ファイルのみが結果を返します。

 

title

オーディオのタイトル。

テキスト

artist

オーディオの演奏者名。

テキスト

album

オーディオが入っているアルバム名。

テキスト

year

オーディオの発売年。

テキスト

track

オーディオのトラック番号とカウント数。たとえば、3/12。または、トラックカウントがわからない場合は、3

テキスト

genre

オーディオのジャンル。

テキスト

composer

オーディオの作曲者。

テキスト

coverArt

アルバムの表紙のイメージ。

オブジェクト

duration

オーディオの所要時間。たとえば、0:03:16

時刻

bitRate

オーディオに使用される秒あたりのキロビット数 (kbps)。

数字

 

 

 

Barcodes

 

 

barcodeText

バーコードの内容。

テキスト

barcodeType

バーコードの種類。

テキスト

 

 

 

Signatures

 

 

signed

署名が挿入された時刻のタイムスタンプ。

タイムスタンプ

 

 

 

Groups

 

 

general

オブジェクトフィールドに関係する [General] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

audio

オブジェクトフィールドに関係する [Audio] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

image

オブジェクトフィールドに関係する [Images] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

photo

オブジェクトフィールドに関係する [Photos] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

barcode

オブジェクトフィールドに関係する [Barcodes] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

signature

オブジェクトフィールドに関係する [Signatures] カテゴリ上で表示される属性。

テキスト

all

オブジェクトフィールドに関係するすべてのカテゴリ上で表示される属性。

テキスト

メモ 

  • バーコードや署名はイメージとは見なされません。
  • internalSize は、fileSize より大幅に小さい場合 (たとえば、オブジェクトフィールドがオープンまたはセキュア格納、ファイル参照、圧縮ファイルに設定されている場合)、または fileSize より大幅に大きい場合 (たとえば、プラグインによって作成されたオブジェクトフィールド) があります。
  • MD5 属性を使用すると、ファイル名に関係なく、オブジェクトフィールドに重複したファイルが挿入されることがなくなります。
  • Groups 属性、generalaudioimagephoto、および all 属性は、attributeName:attributeValue の形式で 1 行あたり 1 属性表示されます。属性を 1 行内に収めるために異なる形式で表示されることもあります:
    • externalFiles。外部ファイル数のみが表示されます。
    • transparency。「1」(真) または「0」(偽) を表示します。
    • coverArt。イメージの種類に従って、png または jpg を表示します。
    • bitRate。数字の後ろに kbps が表示されます。オーディオに可変ビットレートが使用されている場合は、(VBR) が結果に付加されます。例: Bit Rate: 247 kbps (VBR)。
    • year 年数の末尾にカッコで囲まれた日付情報が返されます。例: Year: 2019 (11/10/2019)
  • 最後の値以外の返される各値はキャリッジリターンで区切られます。
  • FileMaker Pro がオブジェクトデータを分析する頻度を最小限に抑えるには、フィールドの自動入力計算で GetContainerAttribute を使用し、[フィールドに既存の値が存在する場合は置き換えない] を選択解除します。この場合、GetContainerAttribute は指定されたオブジェクトフィールドの内容が変更された場合のみ更新されます。計算フィールドの定義で GetContainerAttribute を使用する場合、現在のレコードが変更されるたびに計算が更新され、カスタム App のパフォーマンスが低下する可能性があります。

例 1 

次の例では、属性がダブルクォーテーションで囲まれていることに注意してください。

GetContainerAttribute (イメージ ; "all") は次を返します:

[General]

Filename: IMG_003.JPG

Storage Type: Embedded

MD5: C35A3F668A1FB3F370969399A1FF04FE

File Size: 1964978

Internal Size: 1965064

External Size: 0

External Files: 0

 

[Image]

Width: 1936

Height: 2592

DPI Width: 72

DPI Height: 72

Transparency: 0 (False)

 

[Photo]

Orientation: 6 (Rotated 90 degrees counterclockwise)

Created: 2020/01/14 2:40:31 PM

Modified:

Latitude: 37.406167

Longitude: -121.983333

Make: Apple

Model: iPhone 11

例 2 

GetContainerAttribute (製品 ; "barcode") は次を返します:

[Barcode]

Barcode Text: 875720001107

Barcode Type: UPC-A

例 3 

GetContainerAttribute (パッケージ ; "signature") は次を返します:

[Signature]

Signed: 2019/11/10 11:41:22