Claris FileMaker Developer Tool ガイド
FileMaker Server に含まれている Claris FileMaker Developer Tool (FMDeveloperTool) を使用して FileMaker データベースで次の操作を実行できます:
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コピー、クローン、最適化コピー、またはすべてを含むコピー
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名前変更
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XML として保存
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暗号化または復号
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管理アクセスの削除
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キオスクモードの有効化
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修復または一貫性チェックの実行
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テーブル、フィールド、またはフィールド索引のレコードデータの合計サイズをクエリー
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テーブル内のフィールドのレコードデータのサイズまたは索引サイズを最大から最小の順に並べた一覧の取得
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FileMaker Server ホストへのデータベースのアップロード
ツールへのアクセス
FMDeveloperTool コマンドラインツールは次のいずれかの方法で利用できます:
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Windows および macOS 用のスタンドアロン実行可能ファイルをダウンロード
Claris FileMaker Developer Tool からツールをダウンロードします。
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または、Windows、macOS、および Ubuntu 用の FileMaker Server でインストール
FileMaker Server のインストール中に、FMDeveloperTool コマンドがアクセス可能なコマンドパスに追加されるため、任意の場所から実行できます。ツールは次のデフォルトの場所にインストールされます:
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Windows:
C:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Database Server¥FMDeveloperTool
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macOS:
/ライブラリ/FileMaker Server/Database Server/bin/FMDeveloperTool
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Linux:
/opt/FileMaker/FileMaker Server/Database Server/bin/FMDeveloperTool
例
たとえば、Developer Tool を使用すると次の処理ができます:
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外部オブジェクトデータを含むデータベースを単一のすべてを含むデータベースとしてコピー
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データベースまたはデータベースのセットの名前を変更し、そのプロセスで内部データベースソースリンクを更新
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データベーススキーマの管理者が確認できるようにデータベースを XML として保存
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データベースから管理者アクセスを取り除きスキーマを変更する権限を無効にする
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データベースを修復して破損したデータベースのデータを復元し正常なデータベースクローンに転送
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テーブル内でデータベースサイズの予期しない増加の最も大きな原因となっているフィールドを特定
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外部に保存されているオブジェクトデータ含めて、または含めずにデータベースをアップロード
利点
FileMaker Pro Developer ユーティリティの代わりに Developer Tool を使用する利点:
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同じタスクを実行する前に共有データベースをサーバーからクライアントマシンに転送する必要がない
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システムスクリプトを作成して特定のデータベース管理タスクを自動化できる
用語
このドキュメントで使用する用語:
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ソースファイル: ツールを使用する FMP12 ファイル。
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ターゲットファイル: ツールによって作成されたソースファイルのコピー、クローン、または名前を変更したファイル。
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クローン: テーブル、レイアウト、スクリプト、およびフィールド定義などをすべて含むがデータを含まない FMP12 ファイルのデータなしのコピー。
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クローンを作成するファイル: ターゲットファイルに使用するテーブル、レイアウト、スクリプト、およびフィールド定義などを含むファイル。
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コピー: すべてのテーブル、レイアウト、スクリプト、フィールド定義、およびすべてのデータを含む FMP12 ファイルのコピー。
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コピーを作成するファイル: ターゲットファイルに使用するテーブル、レイアウト、スクリプト、フィールド定義、およびすべてのデータを含むファイル。