変数はデータを保存するための一時的な場所を提供します。ファイル内のすべてのコンテキストから保存されたデータにアクセスできるようになります。変数は次の場所で宣言できます:
•Let 関数を使用する計算式
•次のスクリプトステップを使用するスクリプト: 変数を設定、ディレクトリの取得、カスタムダイアログを表示、および変数をターゲットとして指定できる挿入スクリプトステップ
変数は変数が宣言されているファイルの外では使用できません。また、あるユーザの変数を他のユーザが使用することはできません。他のファイルや複数のユーザがデータを使用できるようにする必要がある場合は、変数ではなく (グローバル格納を使用しない) フィールドを使用してください。
変数を宣言するときに、変数名の前に接頭語を追加することでその変数の有効範囲を指定できます。
有効範囲 | 接頭語 | 例 | アクセス |
Let 関数 | なし |
| 変数が宣言された Let 関数内のみ |
ローカル | $ |
| 変数が宣言されたスクリプト内のみ、スクリプト終了時に消去される |
グローバル | $$ |
| 変数が宣言されたファイル内の任意の場所、ファイルを閉じると消去される |
ローカル変数とグローバル変数、または別々のスクリプト内にある 2 つのローカル変数には同じ名前を付けることができますが別々の変数として扱われ、別の値を保存することができます。
変数は次の場所で使用できます:
•計算式
•スクリプト
•ファイルパス (ファイルパスの作成を参照してください)
•[検索条件の編集] ダイアログボックスで作成、編集する検索条件 ([検索条件を指定] ダイアログボックスおよび [検索条件を編集] ダイアログボックスを参照してください)
•マージ変数としてのレイアウト (レイアウトへのマージ変数の挿入を参照してください)
変数を使用して繰り返し数 (任意) を変数名の直後の角カッコ [ ] に表示できます。たとえば、次の式は 111 を返します:
Let ([
$var[1] = 1;
$var[2] = 10;
$var[3] = 100
] ;
$var[1] + $var[2] + $var[3])
次の場所では変数での繰り返しはサポートされません:
•マージ変数
•ファイルパス
•検索条件
•変数名にはフィールド名と同様の名前付けに関する制限事項があります。フィールド名の指定を参照してください。
•変数はオブジェクトフィールドに保存されたファイルパスではサポートされません。
•変数のデータタイプは、割り当てられたデータに基づき動的に決められます。計算フィールドおよび集計フィールド除き、変数はフィールドと同じデータタイプになります。フィールドタイプの選択を参照してください。
•変数の使用の詳細については、FileMaker ナレッジベースを参照してください。