事前定義済みアクセス権セットについて
新しく作成したすべての FileMaker Pro データベースには、あらかじめ定義された 3 つの
アクセス権セットが用意されています。これらのアクセス権セットは次のとおりです。
•完全アクセス: ファイルのすべての要素にアクセスおよび変更することができます。
•データ入力のみ: データの表示と入力のみが許可されます。
•閲覧のみアクセス: データの表示は許可されますが、変更は許可されません。
メモ [閲覧のみアクセス] アクセス権セットにより、すべてのグローバルフィールドへの書き込みが許可されます。グローバルフィールドとすべてのレコードデータを閲覧のみとするアクセス権セットを作成するには、[閲覧のみアクセス] アクセス権セットの複製を作成し、[レコード] を [カスタムアクセス権] > [すべてのテーブルでの表示のみ] に変更します。
あらかじめ定義されているアクセス権セットを変更したり、削除することはできません。ただし、
拡張アクセス権の有効/無効を切り替えることはできます。あらかじめ定義されているアクセス権セットは、そのまま使用するか、複製してコピーを編集することができます。
次の表は、これらのアクセス権セットのプロパティの概要を示します。
アクセス権 | [完全アクセス] アクセス権セット | [データ入力のみ] アクセス権セット | [閲覧のみアクセス] アクセス権セット |
レコード (すべてのテーブル) | 作成、編集、削除 | 作成、編集、削除 | 表示のみ |
レイアウト | すべて変更可能 | 表示のみ | 表示のみ |
値一覧 | すべて変更可能 | 表示のみ | 表示のみ |
スクリプト | すべて変更可能/実行可能 | すべて実行のみ可能 | すべて実行のみ可能 |
拡張アクセス権 | すべて無効 (fmreauthenticate10 を除く) | すべて無効 (fmreauthenticate10 を除く) | すべて無効 (fmreauthenticate10 を除く) |
印刷を許可 | 有効 | 有効 | 有効 |
エクスポートを許可 | 有効 | 有効 | 有効 |
拡張アクセス権の管理 | 有効 | 無効 | 無効 |
データ入力警告の無視を許可 | 有効 | 無効 | 無効 |
アイドル状態の時、サーバーからユーザの接続を解除する | 無効 | 有効 | 有効 |
パスワード変更を許可 | 有効 | 有効 | 有効 |
パスワード変更までの日数 | 無効 | 無効 | 無効 |
パスワードの最小の長さ | 無効 | 無効 | 無効 |
利用できるメニューコマンド | すべて | すべて | すべて |
メモ [完全アクセス] アクセス権セットは、[データベースの管理] ダイアログボックスにアクセスして、
フィールド、
テーブル、
リレーションシップ、および
データソースを変更することが許可されている唯一のアクセス権セットです。また、アカウントとアクセス権の変更が許可されている唯一のアクセス権セットでもあります。他のアクセス権セットではこれらのアクセス権を有効にできないため、データベース定義やアクセス権を変更する必要があるユーザは、[完全アクセス] アクセス権セットが割り当てられている
アカウントでファイルを開く必要があります。
各ファイルでは、FileMaker で認証される少なくとも 1 つのアクティブなアカウントに、[完全アクセス] アクセス権セットを割り当てる必要があります。アカウントを編集した結果、どのアクティブなアカウントにも [完全アクセス] アクセス権セットが割り当てられていない状態になった場合は、エラーメッセージが表示されます。
関連項目