URL を使用してファイルを開く
FileMaker Pro インストーラによって、インターネットプロトコル (IP) として fmp: が登録されます。これにより、URL を使用して共有またはローカルフィルを開くことが可能になります。URL を使用して共有ファイル内のスクリプトを実行することもできます。
URL を使用してファイルを開くには、次の操作を行います。
1. クライアントマシンで Web ブラウザを起動します。
2. ブラウザのアドレス領域に、ファイルの URL を次の形式で入力します。
fmp://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名
「アドレス」には、下記を入力できます。
•ホストの IP アドレス、または DNS 名
•~ でユーザのドキュメントフォルダを指定
•$ でファイルが既に開いていることを指定
角カッコ ([]) 内の項目は、オプションの引数です。
URL を使用してファイル内のスクリプトを実行するには、次の操作を行います。
1. 上記の手順を実行します。
2. URL に“?script=スクリプト名”を追加します。次に例を示します。
fmp://192.168.10.0/ファイル名.fmp12?script=スクリプト名
次の形式でスクリプト引数とローカル変数を指定します。
fmp://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名{?script=スクリプト名{¶m=スクリプト引数}{&$変数名{[繰り返し回数]}=値}}
メモ
•URL で FileMaker スクリプトを実行できるようにするには、ユーザのアカウントの fmurlscript 拡張権限を有効にしておく必要があります。
アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
•ファイル名は FileMaker Go の場合大文字と小文字が区別されますが、FileMaker Pro の場合区別されません。スクリプト名では、大文字と小文字は区別されません。
•ファイル拡張子 .fmp12 は必須ではありません。
•同じ fmp: プロトコル内で複数の変数を定義できます。
•リンクの文字列にスペースまたは他の特別文字が含まれている場合、有効な URL に必要な、正しくパーセントエンコードされた値と置き換えてください。たとえば、スペースを %20 と置き換えます。
例
fmp://My%20Addresses
fmp://192.168.10.0/My%20Addresses.fmp12
fmp://[2001:0DB8:85A3:08D3:1319:8A2E:0370:7334]/My%20Addresses.fmp12
fmp://MyAccount:MyPassword@192.168.10.0/My%20Addresses.fmp12
fmp://MyAccount:MyPassword@[2001:0DB8:85A3:08D3:1319:8A2E:0370:7334]/My%20Addresses.fmp12
IP アドレスが 192.168.10.0 のホストマシン上にある Clients.fmp12 という名前のファイルと ListClients という名前のスクリプトを開きます。
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients
IP アドレスが 192.168.10.0 のホストマシン上にある Clients.fmp12 という名前のファイルと ListClients という名前のスクリプトを開きます。続いて TopClients という引数と、10 の値のローカル変数 $NumberToList を指定します。
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients¶m=TopClients&$NumberToList=10
ユーザのドキュメントフォルダにある Clients.fmp12 という名前のローカルファイルと ListClients という名前のスクリプトを開きます。
fmp://~/Clients.fmp12?script=ListClients
Clients.fmp12 という名前の開かれているファイルからスクリプト ListClients を実行します。
fmp://$/Clients.fmp12?script=ListClients
関連項目