ネットワーク上でのファイルの共有
 
ネットワーク上でのファイルの共有
お使いのコンピュータがネットワークに接続されている場合、他の FileMaker Pro および FileMaker Go のユーザと同時に同じデータベースファイルを使用することができます。
FileMaker Pro のネットワーク共有では、最大 5 人までのユーザが同時に共有ファイルにアクセスすることができます (ホストの接続を除く)。FileMaker Go クライアントは、この 5 ユーザの制限に含まれます。さらに多くのユーザでの共有や XML、PHP、FileMaker WebDirect、FileMaker Data API などの Web 公開テクノロジーをサポートするには、FileMaker Server を使用します。
このトピックの情報は、ローカルエリアネットワーク (LAN) 上でのファイルの共有に関するものです。ネットワーク経由でデータベースを共有するには、ホストとしてファイルを開くを参照してください。Web やイントラネット上でのファイルの公開については、Web 上でのデータベースの公開を参照してください。ODBC または JDBC を使用したファイルの共有については、FileMaker Pro での ODBC と JDBC の使用を参照してください。
macOS の場合: ローカルネットワークでファイルを共有できない場合は、ホストコンピュータ上で macOS 共有ファイアウォールがオフになっているか、またはシステム共有環境設定でポート 5003 のネットワークポートを開く設定が追加してあるかどうかを確認します。詳細については、macOS のヘルプを参照してください。
重要  FileMaker Pro データベースの共有 (またはホスト) は、オペレーティングシステムでのファイル共有とは異なります。Windows または macOS で設定するアクセス制御と FileMaker Pro で設定するアクセス権の間には関連はありません。
共有ファイルでの作業
FileMaker Pro のネットワーク共有を有効にしたローカルファイルを最初に開く FileMaker Pro ユーザがホストとなります。また、ファイルをアップロードしてから FileMaker Server で開くと、FileMaker Server がホストとなります。ホストによってファイルが開かれた後で共有ファイルを開くユーザはクライアントです。
メモ  FileMaker ホストソフトウェアへは、最新のバージョンの FileMaker クライアントソフトウェアでしか接続できません。互換性のあるホストソフトウェアのバージョンについては、FileMaker Pro 技術仕様を参照してください。
共有ファイルを開くと、ホストとクライアントは同じ情報にアクセスすることになり、ファイルへの変更はすべて、それぞれのユーザのウインドウに表示されます。
ユーザによるデータへの変更はすべて、共有ファイルに保存されます。共有ファイルにはレイアウトスクリプトへの変更も保存されます。
ソート順序、検索条件、インポートやエクスポートを行う際のフィールドの順序、印刷設定は、各ユーザに対して個別に設定されます。
複数のユーザが同じ共有ファイルに同時に変更を加えることは可能ですが、同時に変更できる内容のタイプには制限があります。
 
変更対象
制限
フィールドおよびレコード内のデータ
2 人のユーザが同じレコードを同時に編集することはできません。
レイアウトおよびレイアウト要素
2 人のユーザが同じレイアウトを同時に変更することはできません。
値一覧
2 人のユーザが値一覧を同時に変更または定義することはできません。
別のユーザがブラウズモードまたは検索モードで使用しているときに、1 人のユーザが値一覧を編集することは可能です。
スクリプト
2 人のユーザが同じスクリプトを同時に変更することはできません。
別のユーザがスクリプトを使用しているときに、1 人のユーザがそのスクリプトを編集することは可能です。
テーブル、フィールド、リレーションシップ (データベーススキーマ)
2 人のユーザがこれらの要素を同時に変更することはできません。
データソース参照
2 人のユーザがデータソースを同時に変更または定義することはできません。
別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがデータソースを編集することは可能です。
アカウントとアクセス権
2 人のユーザがアカウントとアクセス権を同時に変更または定義することはできません。
別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがアカウントまたはアクセス権を作成または変更することは可能です。
メモ 
アクセス権によっては、ユーザはファイル内にある特定の要素を変更できなくなることがあります。データベースの保護を参照してください。