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リレーションシップについて

リレーションシップは、データを編成するための強力な方法です。リレーションシップを使用すると、共通のフィールド値、異なるフィールド値、または複数のフィールドの値の比較に基づき、１つまたは複数のテーブルのデータを結合することができます。

リレーションシップを作成した後は、次のいずれかの操作を行って、関連テーブルのデータを表示することができます。

•	リレーショナルデータベースをデザインします。リレーショナルデータベースとは、一緒に使用することによって意味のある関係が形成され、必要なデータがすべて揃う、１つまたは複数のファイルにある１つまたは複数のテーブルです。各データは特定のテーブルのみに保存されていますが、どの関連テーブルからもデータにアクセスし、表示することができます。どの関連データも変更可能で、変更は関連データを使用するすべての箇所に表示されます。

•	ルックアップを定義します。関連テーブルのデータをコピー先のテーブルのフィールドにコピーします。コピーしたデータは、コピー先のフィールドにコピーして貼り付け（ペースト）した場合と同様に、２箇所に保存されます。ルックアップされたデータは、コピーした時点で最新の状態になりますが、データを一度コピーすると、再度ルックアップするか、ルックアップをもう一度実行するまで、固定されます。

重要  リレーショナルデータベースまたはルックアップで、別のテーブルのデータを使用する場合は、最初に２つのテーブルの間にリレーションシップを定義する必要があります。

たとえば、一般的な「売上」データベースには、各請求書を記録する請求書テーブル、製品および製品の現在の価格を保存する製品テーブル、および販売品目名、数量、販売価格といった請求書の各品目の売上データを保存する品目名テーブルがあります。請求書には動的なデータと静的なデータが混在するため、関連フィールドとルックアップの両方を使用して、データを表示します。品目名テーブルのレコードは、請求書レイアウトのポータルに動的に表示されますが、各品目の実際の販売価格はルックアップを使用して入力されるため、将来価格が変更になった場合でも、請求書の合計は同じになります。

リレーショナルデータベースを作成するには、２つのフィールド（照合フィールド）の間にリレーションシップを定義します。照合フィールドは、異なるテーブル内、または同じテーブル（自己連結）内に定義することができます。リレーションシップに設定された条件に従って、一方の照合フィールドの値がもう一方の照合フィールドの値と正しく比較された場合は、関連データにアクセスすることができます。

リレーションシップを作成したら、現在のテーブル内のフィールドを使用する場合と同様に、関連テーブルのフィールドを使用して、別のリレーションシップの照合フィールドなどとして、計算式の一部として、レイアウト上にデータを表示することができます。

関連データをポータルに表示する場合、関連レコードの値は、すべてユーザのアクセス権に応じて表示されます。関連フィールドがポータルの形式で配置されていない場合は、最初の関連レコードのデータが表示されます。関連レコードを表示するためのポータルの作成を参照してください。

メモ  ソーステーブルのアクセス権を使用して、関連データへのアクセスを制限したり、禁止することができます。たとえば、リレーションシップから関連フィールドを表示するには、関連する照合フィールドを表示するアクセス権が必要です。アクセス権セットの管理を参照してください。

関連レコードを表示する前に、レコードをソートすることができます。レイアウト上に関連フィールドを直接配置した場合には、指定したソート順で最初の関連フィールドの値（最小値や最大値など）が表示されます。ポータルに関連フィールドを表示する場合は、ポータルに割り当てられたソート順で関連レコードが表示されます。この順序は、リレーションシップで定義されているどのソート順よりも優先されます。

メモ

•	各テーブルの１つまたは複数の照合フィールドに基づいてリレーションシップを作成することができます。照合フィールドは、たとえば数字フィールドまたは数字を返す計算フィールドのように、同じタイプにする必要があります。

•	リレーションシップは、常に、リレーションシップグラフの２つのテーブルの間、または同じテーブルの２つの別の名前（自己連結リレーションシップの場合）の間に作成されます。リレーションシップを相互に接続して、そのどこからでも関連データにアクセスすることができますが、各リレーションシップは、２つのテーブルの間にのみ作成されます。

•	２つ以上の関連テーブルを循環するリレーションシップを作成することはできません。各リレーションシップには、開始テーブルと終了テーブルが必要です。

•	リレーションシップの数は、ディスクの空き容量によってのみ制限されます。

•	リレーションシップは双方向ですが、レコードのソート、作成、および削除のオプションは、リレーションシップ内の各テーブルに独立して設定することができます。

•	必要に応じて、目的のリレーション条件を設定することができるまで、照合フィールドの組をリレーションシップに追加することができます。

•	ポータルにはソート順を割り当てることができるため、１つのリレーションシップのデータを同じページの複数のポータルに表示して、各ポータルに対して異なるソート順を使用することができます。

•	リレーショナルデータベースの構築に取りかかる前に、最初に紙の上でどのようなデータベースにするのか計画を立てておくことをお勧めします。ソリューションの計画を参照してください。

関連項目 

リレーションシップのタイプについて

リレーションシップの作成