ファイルの修復のトラブルシューティング次の表を使用すると、ファイルが損傷している疑いのあるファイルを復元または一貫性チェックを実行するのに役立ちます。
検索を実行すると、期待されるよりも多くのレコードが返される、または返されるはずの数より少ないレコードが返される場合。(たとえば、対象レコードには以前検索が実行されたときに取得された用語や値が含まれており、現在そのレコードが存在しない場合、あるいは追加されたばかりの用語や値のレコードが対象レコードに含まれていない場合など。) 検索フィールド(検索対象の値を含むフィールド)の索引がデータと同期化されていない。1つのフィールドを検索した場合にのみ問題が発生する場合は、[データベースの管理] ダイアログボックスを使用してフィールド索引をオフにし、変更を保存してからフィールド索引を再びオンにします。このように設定するには、次の操作を行います。
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2. [データベースの管理] ダイアログボックスで、[フィールド] タブをクリックし、索引設定済みフィールドをダブルクリックします。
3. [フィールド「フィールド名」のオプション] ダイアログボックスで、[データの格納] タブをクリックします。
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5. [データベースの管理] ダイアログボックスで同じフィールドをダブルクリックします。[フィールド「フィールド名」のオプション] ダイアログボックスで、[データの格納] タブをクリックします。
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7. [OK] をクリックして [データベースの管理] ダイアログボックスを閉じます。
8. 複数の索引に問題がある場合は、[詳細修復オプション] ダイアログボックスで、[ファイルブロックをそのままコピーする] を選択し、[ フィールド索引の再構築 / すぐに] を選択します。このオプションを組み合わせることにより、すべてのフィールドの索引が再構築された以前のデータベースのコピーである新しいデータベースが作成されます。詳細については、 http://www.filemaker.co.jp から利用可能な、FileMaker ナレッジベースを検索してください。 損傷したグラフィックを含むレイアウトを表示するファイルを開くとき、FileMaker Pro が動かなくなったり、クラッシュする場合。ファイルを開くときに実行するスクリプトあるいは [表示するレイアウト] オプション([ファイルオプション] ダイアログボックスで指定)が選択されているため、レイアウトを回避できない場合。 別のファイルからファイルを開き(そのファイルに現在開いているレイアウト以外のレイアウトに切り替えるスクリプトが含まれている場合に可能)、その後で損傷しているレイアウトを削除してみてください。このように設定するには、次の操作を行います。
1. FileMaker Pro の他のファイルを開くか、または新規に作成します。
2. 次のステップを使用してスクリプトを定義します。スクリプト実行 [「スクリプト」, ファイル:「損傷ファイル」](「損傷ファイル」の部分は壊れたレイアウトが入っている開けないファイルの名前で置き替えます。 「スクリプト」の部分は、現在開こうとしているレイアウト以外のレイアウトに切り替える、開けないファイル内のスクリプトです。)
3.
4. 他のレイアウトを表示した状態で、レイアウトモードに切り替えます。
5. ウインドウを画面の下部または画面の右端までスクロールし、壊れているレイアウトでオブジェクトが表示されないようにします。損傷したオブジェクトは、画面の外にあるため、アプリケーションが停止することはありません。引き続き問題が発生する場合は、[詳細修復オプション] ダイアログボックスを使用してファイルを修復します。[ファイルブロックをそのままコピーする] および [起動スクリプトとレイアウトをバイパスする] だけを選択します。このオプションを組み合わせることにより、以前のデータベースのコピーである新しいデータベースが作成されます。FileMaker Pro が開くと、新しい空白のレイアウトに切り替わり、[ファイルを開く時に実行するスクリプト] オプションは無効化されます。詳細については、 http://www.filemaker.co.jp から利用可能な、FileMaker ナレッジベースを検索してください。 データベースのレイアウトおよびスクリプトの構造に対して多数の変更を行っている時にコンピュータがクラッシュし、データベースが損傷していると報告される場合。 レイアウト、スクリプト、その他のデータベース構造に対して大きな変更を行い、しかしデータの変更はなかった場合、損傷したファイルから最新の変更されたレイアウトやスクリプトだけを取得し、これらを元のファイルの正常なバックアップコピーにコピーしたい場合があります。これを実行するには、[詳細修復オプション] ダイアログボックスで、[論理構造をコピーする] または [ブロックをスキャンし、ファイルを再構築する] のいずれかを選択します。次に、[ スクリプト、レイアウトなどをスキャンし、再構築する(構造)] のみを選択します。オプションのこの組み合わせによって新しいファイルが作成され、すべてのフィールドおよびレコードもスキャンされ再構築された場合、構造の再構築は非常に早く実行されます。新しいファイルだけを使用して最小限必要なスクリプトとレイアウトをコピーし、これらを元のファイルの正常なバックアップコピーに貼り付けます。 開こうとしたデータベースが損傷していると報告されたのでファイルの最適化コピーを保存したい場合。 [詳細修復オプション] ダイアログボックスで、[論理構造をコピーする] を選択し、他のチェックボックスは選択しないでおきます。このオプションは、データベースの最適化コピーを保存するのと全く同じ動作を実行します。論理構造をコピーしてもフィールドデータや構造はスキャンされないため、ファイルにはまだ問題がある可能性があります。したがって、問題の兆候がないかどうか注意深くそのファイルをテストしてください。また、問題が報告されるかどうかを調べるため、完全修復の実行、つまり [修復後のファイル名] ダイアログボックスで [詳細オプションの使用] を選択解除してファイルを修復することも検討してください。 ファイルが壊れていると報告されなくても、ファイルに問題があるかどうか疑わしい場合。 まずファイルの一貫性チェックを実行して、ファイルの低レベルのブロック形式を検査します。([損傷したファイルを選択] ダイアログボックスで、[一貫性チェック...] ボタンをクリックします。)問題が検出されない場合は、[修復後のファイル名] ダイアログボックスで [詳細オプションの使用]を選択解除してファイルを修復します。スキーマおよび構造のスキャンで問題が検出されなかった場合、元のファイルには構造上の問題はないとみなすことができます。ただし、ファイルに壊れたデータやグラフィックが含まれているリスクはあります。ユーザから特定のレイアウトあるいはレコードにアクセスすると、コンピュータがハングしたり FileMaker Pro がクラッシュするとの報告がある場合、データあるいはグラフィックが壊れている可能性があります。その場合、問題のあるレイアウトあるいはレコードを削除します。次の操作を行います。
1. 他のレイアウトを表示した状態で、レイアウトモードに切り替えます。
2. ウインドウを画面の下端、または壊れているレイアウト上のオブジェクトが表示されない画面の右端までスクロールします。
3. 損傷したレイアウトに切り替えます。損傷したオブジェクトは、画面の外にあるため、アプリケーションが停止することはありません。詳細については、 http://www.filemaker.co.jp から利用可能な、FileMaker ナレッジベースを検索してください。 ファイルの修復に関する重要なことはすべて実行しながらも、できるだけ短時間で大きなファイルを復元したい場合。 [詳細修復オプション] ダイアログボックスで、[ブロックをスキャンし、ファイルを再構築する]、[レコードのデータをスキャンし、フィールドやテーブルを再構築する(スキーマ)]、[スクリプト、レイアウトなどをスキャンし、再構築する(構造)]、[フィールド索引の再構築 / 後で]、を選択します。このオプションの組み合わせではファイルスキーマと構造を再構築しますが、既存のフィールド索引を再構築する代わりに削除します。ファイル修復の時間を短縮し、データベースの使用中に必要に応じて後でフィールド索引を再構築します。