URL を使用してファイルを開く

URL を使用して、クライアントを起動および共有ファイルまたはローカルファイルを開く、またはファイル内のスクリプトを実行することができます。クライアントソフトウェアをインストールすると、URL スキーマがオペレーティングシステムに登録され、これらのスキーマを使用する URL がクライアントによって処理されます。

URL の完全な形式を以下に示します。角カッコ ([]) 内の項目はオプションの引数です。読みやすくするため改行とインデントが追加されています。

スキーマ://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名
  {?script=スクリプト名
    {&param=スクリプト引数}
    {&option=オプション値}
    {&$変数名{[繰り返し回数]}=値}
  }
  • スキーマはサポートされている URL スキーマの 1 つです:

    • Claris クライアント: claris

    • FileMaker クライアント:

      • fmp – 最後にインストールされたアプリケーションバージョンがこのスキーマの URL を処理します。

      • fmpXX (XX はアプリケーションのメジャーバージョン番号) – 指定したバージョンのアプリケーションだけがこのスキーマの URL を処理します。

  • アカウント: パスワードはファイルを開くために必要なアカウント名とパスワードです。これらの値は FileMaker クライアントでのみ機能します。現在のユーザの Claris ID を使用する Claris クライアントの URL ではこれらを省略してください。

  • アドレス

    • ホストの DNS 名または IP アドレス

    • ~ でユーザのドキュメントフォルダを指定

    • $ でファイルが既に開いていることを指定

  • ファイル名は Claris Pro または FileMaker Pro ファイルの名前です。ファイル名は Claris Go および FileMaker Go の場合大文字と小文字が区別されますが、Claris Pro および FileMaker Pro の場合区別されません。ファイル拡張子は必須ではありません。

  • スクリプト名には、実行するスクリプトの名前を指定します。スクリプト名では、大文字と小文字は区別されません。

  • スクリプト引数は、スクリプト引数をスクリプト名に渡します。Get (スクリプト引数) 関数を参照してください。

  • オプション値、スクリプト名が実行されるときの実行中スクリプトの処理方法を指定します。新しいスクリプトを開始するときの現在のスクリプトの処理オプションを参照してください。

  • 変数名繰り返し回数、およびは、スクリプト名が実行されるときのローカル変数およびその繰り返し回数と値を指定します。複数のローカル変数を URL に追加するには、& 記号を使用します。変数の使用を参照してください。

URL を使用してファイルを開くには:

  1. クライアントマシンで Web ブラウザを起動します。

  2. ブラウザのアドレス領域に、上記の URL 形式の最初の部分を使用してファイルの URL を入力します。

    • Claris クライアント: claris://{アドレス/}ファイル名

    • FileMaker クライアント: fmpXX://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名

URL を使用してファイル内のスクリプトを実行するには:

  1. 上記の手順を実行します。

  2. URL に「?script=スクリプト名」を追加します。

    また、上記の URL 引数を追加することもできます。

メモ 

  • URL でスクリプトを実行できるようにするには、ユーザのアカウントの fmurlscript 拡張アクセス権を有効にしておく必要があります。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。

  • claris または fmp URL を使用して共有カスタム App を開くことを許可するには、表示されたメッセージの [開く] をクリックする必要があります。環境設定: 許可されたホストとプラグインを参照してください。

  • URL の文字列にスペース、スラッシュ (/)、または他の特別文字が含まれている場合、有効な URL に必要な正しくパーセントエンコードされた値と置き換えてください。たとえば、スペースを %20、スラッシュを %2F と置き換える、または GetAsURLEncoded 関数を使用します。

  • 「My Addresses」という名前の共有ファイルを開く場合:

    claris://sales.example.com/My%20Addresses.claris
    fmp://sales.example.com/My%20Addresses.fmp12
  • ユーザのドキュメントフォルダにある「Clients」という名前のローカルファイルを開いて「ListClients」という名前のスクリプトを実行する場合:

    claris://~/Clients?script=ListClients
    fmp://~/Clients?script=ListClients
  • 「My Addresses」という名前の共有ファイルを FileMaker Pro 19 で開いてアカウント名およびパスワードを指定する場合:

    fmp19://MyAccount:MyPassword@sales.example.com/My%20Addresses
  • ホストでファイル「Clients」を開き、一時停止したスクリプト (option 3) を再開した後「ListClients」という名前のスクリプトを実行し、「TopClients」スクリプト引数と、ローカル変数「$NumberToList」に値 10 を指定する場合:

    claris://sales.example.com/Clients?script=ListClients&param=TopClients&option=3&$NumberToList=10
    fmp://sales.example.com/Clients?script=ListClients&param=TopClients&option=3&$NumberToList=10
  • 「Clients」という名前の開かれているファイルからスクリプト「ListClients」を実行する場合:

    claris://$/Clients?script=ListClients
    fmp://$/Clients?script=ListClients
  • 計算式で URL を作成してホスト上の「Clients」という名前のファイルを開き、パーセントエンコードされたスクリプト引数を指定した「ListClients」という名前のスクリプトを実行する場合:

    "claris://sales.example.com/Clients?script=ListClients&param=" & GetAsURLEncoded ( "a/b" )
    "fmp://sales.example.com/Clients?script=ListClients&param=" & GetAsURLEncoded ( "a/b" )