FileMaker Pro での ODBC と JDBC の使用

次のような方法で FileMaker Pro を使用することができます:

  • ODBC (Open Database Connectivity) と JDBC (Java Database Connectivity) を使用して同じコンピュータで他のアプリケーションデータベースファイルを共有する、データソース。たとえば、他のアプリケーションで FileMaker Pro データを使用して、グラフの作成や数値の分析、レポートを生成することができます。データソースとしての FileMaker Pro については次を参照してください。

  • ODBC クライアントアプリケーションとして使用して、同じコンピュータ上やネットワーク上でのデータソースと情報交換を行う。たとえば、Oracle データソースのデータを FileMaker Pro へのインポートや Oracle データソースをリレーションシップグラフおよびレイアウトでインタラクティブに操作できます。ODBC クライアントアプリケーションとしての FileMaker Pro については、次を参照してください。

メモ  Claris Pro は ODBC クライアントアプリケーションとして使用できますが、ODBC/JDBC データソースとしては使用できません。

データソースとしての FileMaker Pro (FileMaker Pro のみ)

FileMaker Pro には ODBC と JDBC のデータソースとしてデータベースを共有するのに必要なすべてのソフトウェアが含まれています。他のアプリケーションからデータベースにアクセスするのに使用するクライアントドライバも含まれています。ネットワーク上で FileMaker データベースファイルをデータソースとして共有するには、FileMaker Server を使用します。FileMaker Pro または FileMaker Cloud によって共有されているファイルはネットワーク上のデータソースとしてアクセスできません。

データベースファイルの共有化の詳細については、ODBC または JDBC による FileMaker Pro のデータの共有 (FileMaker Pro のみ)を参照してください。

FileMaker ODBC クライアントドライバのインストールについては、『FileMaker ODBC と JDBC ガイド』を参照してください。サポートされる SQL ステートメント、式、およびカタログ関数については、『FileMaker SQL リファレンス』と『FileMaker ODBC と JDBC ガイド』を参照してください。

ODBC クライアントアプリケーションとしての FileMaker Pro

FileMaker Pro をクライアントアプリケーションとして使用する場合は、アクセスする ODBC データソースのドライバをインストールして設定する必要があります。たとえば、ODBC を使用して Oracle データベースからデータにアクセスするには、Oracle ODBC クライアントドライバをインストールして設定する必要があります。サードバーティのドライバも、いくつかの製造元から入手できます。詳細については、ODBC クライアントドライバの設定を参照してください。

メモ  ODBC データソースは外部 SQL ソース (ESS) とも呼ばれます。

次の詳細については、外部データソースへのアクセスを参照してください:

データソースまたはクライアントとしての FileMaker Pro の使用の概要については、次のセクションを参照してください。

FileMaker Pro での ODBC と JDBC の操作方法の決定

操作

方法

参照先

FileMaker Pro をデータソースとして使用して FileMaker Pro データを共有する (FileMaker Pro のみ)

  1. ODBC および JDBC

  2. SQL クエリー

FileMaker ODBC と JDBC ガイド』と『FileMaker SQL リファレンス

FileMaker Pro を ODBC クライアントとして使用して外部 ODBC データソースにアクセスする

  1. リレーションシップグラフを使用した対話

  2. ODBC のインポート ([ファイル] メニュー > [開く...])、および [レコードのインポート] スクリプトステップ、[SQL を実行] スクリプトステップでの 1 回の静的アクセス

外部データソースへのアクセス

用語

用語

説明

データベース管理システム (DBMS)

データベースを管理するためのアプリケーション。データベースへのデータの格納、格納したデータの処理や抽出ができます。

SQL

DBMS との制御およびインタラクティブに使用される標準的プログラム言語。

データソース

アクセスするデータ (DBMS など) や、データの位置を特定する情報 (パスまたは IP アドレスなど)。

クライアントアプリケーション

ODBC または JDBC を使用して、SQL でデータソースのデータを要求するアプリケーション。

クエリー

SQL ステートメントを発行し、データソースのデータを検索、操作、または更新すること。

テーブル

データの集合。FileMaker Pro のデータベースファイルのテーブルと同義。

テーブル内の属性の 1 つ。FileMaker Pro のデータベースファイル内では、フィールドと同義。

テーブル内のセルの集まり。FileMaker Pro データベースファイル内では、レコードと同義。

ODBC ドライバ

DLL (Windows) または共有ライブラリ (macOS)。データベース内に保存されたデータにアクセスするための SQL クエリーを送信して、要求されたデータをクライアントアプリケーションに配信します。

JDBC ドライバ

JAR (Java Archive) ファイル。データベース内に保存されたデータにアクセスするための SQL クエリーを送信して、要求されたデータをクライアントアプリケーションに配信します。

インストールを始める前に

ODBC データソースでの作業を始める前に次の操作を行います:

  • 適切な ODBC ドライバをインストールします。

  • ODBC データソースまたは FileMaker Pro データベースの IP アドレスまたはドメイン名を知っておく必要があります。

  • データベース管理者により与えられた ODBC データソース用のユーザ名およびパスワードを知っておく必要があります。

    読み取り/書き込みアクセス権または閲覧のみアクセス権のどちらが認可されるかは、データベース管理者が決定します。