アカウントアクセスの優先順位の変更 (FileMaker Pro のみ)

ユーザがファイルを開くと、FileMaker クライアントは (認証) 優先順位が 1 番目のアカウントアクセスエントリを使用してファイルを開きます。これは、ユーザのアカウント名に一致するアカウントアクセスエントリ、またはグループ内にユーザのアカウント名が見つかったアカウントアクセスエントリです。1 番目のアカウントアクセスエントリよりも後のアカウントアクセスエントリはすべて無視されます。したがって、以下の状況が 1 つ以上該当する場合は、アカウントアクセスの優先順位を設定することが重要になります。優先順位を正しく設定しておかないと、ファイルを開くときに正しくないアカウントアクセスが使用される可能性があります。アカウントアクセスの作成と編集を参照してください。

次の場合、同一ユーザを認証する複数のアカウントアクセスエントリがファイルに含まれていることがあります:

  • 個人ユーザおよびそのユーザが含まれている 1 つ以上のグループの Claris ID または外部アイデンティティプロバイダ (IdP) アカウントアクセスが存在する

  • 個人ユーザの FileMaker ファイルアカウントアクセスと、同じアカウント名のユーザが含まれているグループの外部サーバーアカウントアクセスが存在する (これは AD FS グループには適用されません)

  • 外部サーバーアカウントアクセスが割り当てられている複数のグループに同じユーザが含まれている (これは AD FS グループには適用されません)

  • グループをサポートする AD FS および OAuth アイデンティティプロバイダの場合:

    • 個人ユーザのアカウントアクセスと、そのユーザが含まれている 1 つ以上のグループのアカウントアクセスが存在する

    • アカウントアクセスが割り当てられている複数のグループに同じユーザが含まれている

優先順位が問題になるのは、上記の状況に限られています。個人ユーザのアカウントタイプを使用している場合、各アカウントアクセスエントリの名前が必ず固有であるため、優先順位が問題になることはありません。

アカウントアクセスの優先順位を変更するには:

  1. [ファイル] メニュー > [管理] > [セキュリティ...] を選択します。

  2. 各アカウントアクセス名をドラッグして、目的の認証順序になるように移動します。

メモ 

  • 優先順位を変更するには完全アクセス権が必要です。

  • Claris Pro: 優先順位は変更できますが、各アカウントアクセスエントリには固有の名前を付ける必要があるため影響しません。デフォルトアカウントは一覧に一致するアカウントアクセスエントリがない場合にのみユーザの認証に使用されるため、優先順位が常に最後になります。作成者のアカウントおよびデフォルトアカウントについて (Claris Pro のみ) を参照してください。