URL を使用して、共有ファイルまたはローカルファイルを開く、またはファイル内のスクリプトを実行することができます。FileMaker Pro Advanced または FileMaker Go をインストールすると、次の URL スキーマがオペレーティングシステムに登録されます。これにより、これらのスキーマを使用する URL は FileMaker Pro Advanced または FileMaker Go により処理されます:
•fmp – 最後にインストールされたアプリケーションバージョンがこのスキーマの URL を処理します。
•fmpXX (XX はアプリケーションのメジャーバージョン番号) – 指定したバージョンのアプリケーションだけがこのスキーマの URL を処理します。
1. クライアントマシンで Web ブラウザを起動します。
2. ブラウザのアドレス領域に、ファイルの URL を次の形式で入力します:
fmpXX://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名
「アドレス
」には、下記を入力できます:
•ホストの IP アドレス、または DNS 名
•~
でユーザのドキュメントフォルダを指定
•$
でファイルが既に開いていることを指定
角カッコ ([]) 内の項目は、オプションの引数です。
1. 上記の手順を実行します。
2. URL に「?script=スクリプト名
」を追加します。
また、次の形式でスクリプト引数とローカル変数を指定できます:
fmpXX://{{アカウント:パスワード@}アドレス/}ファイル名{?script=スクリプト名{¶m=スクリプト引数}{&$変数名{[繰り返し回数]}=値}}
•URL で FileMaker スクリプトを実行できるようにするには、ユーザのアカウントの fmurlscript 拡張権限を有効にしておく必要があります。アクセス権セットの拡張アクセス権の編集を参照してください。
•ファイル名は FileMaker Go の場合大文字と小文字が区別されますが、FileMaker Pro Advanced の場合区別されません。スクリプト名では、大文字と小文字は区別されません。
•ファイル拡張子 .fmp12 は必須ではありません。
•URL で複数のローカル変数を定義できます。
•リンクの文字列にスペースまたは他の特別文字が含まれている場合、有効な URL に必要な、正しくパーセントエンコードされた値と置き換えてください。たとえば、スペースを %20 と置き換えます。
fmp://My%20Addresses
fmp://192.168.10.0/My%20Addresses.fmp12
fmp://[2001:0DB8:85A3:08D3:1319:8A2E:0370:7334]/My%20Addresses.fmp12
fmp18://MyAccount:MyPassword@sales.example.com/My%20Addresses.fmp12
ホストでファイル「Clients.fmp12」を開き、「ListClients」という名前のスクリプトを実行します:
fmp://sales.example.com/Clients.fmp12?script=ListClients
ホストでファイル「Clients.fmp12」を開き、「ListClients」という名前のスクリプトを実行します。このとき、「TopClients」引数と、ローカル変数「$NumberToList」に値 10 を指定します:
fmp://sales.example.com/Clients.fmp12?script=ListClients¶m=TopClients&$NumberToList=10
ユーザのドキュメントフォルダにある「Clients.fmp12」という名前のローカルファイルと「ListClients」という名前のスクリプトを開きます:
fmp://~/Clients.fmp12?script=ListClients
「Clients.fmp12」という名前の開かれているファイルからスクリプト「ListClients」を実行します:
fmp://$/Clients.fmp12?script=ListClients