アクセス権セットにより、ファイル内のレイアウトへのアクセスを制限できます。ファイルに対して、次の内容を設定することができます:
•すべてのレイアウトに適用するアクセス権: レイアウトモードに切り替えてすべてのレイアウトのデザインを変更する操作を許可または禁止することができます。ファイル内のすべてのレイアウトへのアクセスを禁止することもできます。
•個々のテーブルに適用するカスタムアクセス権: 各レイアウトに対して、2 種類のアクセス制限を設定することができます。
•各レイアウトに適用するデザインおよび表示制限: アクセス権セットで、レイアウトモードでのレイアウトのデザイン変更と表示のみのレイアウトアクセスのどちらを許可するか、またはレイアウトアクセスをまったく許可しないかを設定することができます。
•各レイアウトに適用するデータアクセス制限: アクセス権セットで、各レイアウトに表示されるデータのアクセス、表示、または変更のいずれを許可するかを設定することができます。データへのアクセスが禁止されている場合、ユーザには、フィールドデータの代わりに「<アクセスがありません>
」と表示されます。
レイアウトアクセス権とレコードアクセス権には、機能や動作に次のような重要な違いがあります:
•レイアウトアクセス権を設定してデータへのアクセスを制限することはできますが、これらの設定で保護されるのは、レイアウトごとに 1 つのデータ表示形式のみです。この方法では、データのすべてのインスタンスを保護できない可能性があります。表示される場所やアクセスされる場所に関係なく、特定のテーブル、レコード、またはフィールドが使用されるすべての箇所へのアクセスを制限するには、レコードアクセス権を使用します。レコードアクセス権の編集を参照してください。
•レイアウトアクセス権を使用してデータの表示と編集を許可している場合でも、レコードアクセス権が引き続き適用されるため、特定のテーブル、フィールド、およびレコードへのアクセスが制限されることがあります。
1. [アクセス権セットの編集] ダイアログボックスで、新規または既存のアクセス権セットの編集を開始します。
アクセス権セットの作成と編集を参照してください。
2. [データアクセスとデザイン] 領域でレイアウトに [すべて変更可能]、[すべて表示のみ]、または [すべてアクセスなし] を選択します。これらのオプションでは、次の操作を許可または禁止します:
アクセス権 | すべて変更可能 | すべて表示のみ | すべてアクセスなし |
すべてのレイアウトの表示 | 許可 | 許可 | 禁止 |
すべてのレイアウトの複製および削除 | 許可 | 禁止 | 禁止 |
新規レイアウトの作成 | 許可 | 禁止 | 禁止 |
デザインを変更するためのレイアウトモードへの切り替え | 許可 | 禁止 | 禁止 |
1. [アクセス権セットの編集] ダイアログボックスで、新規または既存のアクセス権セットの編集を開始します。
アクセス権セットの作成と編集を参照してください。
2. [データアクセスとデザイン] 領域でレイアウトに [カスタムアクセス権...] を選択します。[カスタムレイアウトアクセス権] ダイアログボックスで、各レイアウトを選択して、必要なアクセス権を設定します ([新規レイアウト] を選択すると、今後作成するすべてのレイアウトで使用するアクセス権を設定することができます)。個々のレイアウトに対してアクセス権を設定したら、[OK] をクリックします。
目的 | [カスタムレイアウトアクセス権] |
レイアウトの表示および削除、レイアウトモードでのレイアウトデザインの変更を許可する | [レイアウト] で [変更可能] を選択します。 |
レイアウトの表示のみ許可する (デザインの変更は禁止する) | [レイアウト] で [表示のみ] を選択します。 |
レイアウトの表示を禁止する | [レイアウト] で [アクセスなし] を選択します。 |
レイアウト内のデータの表示と編集、およびレコードの作成と削除を許可する | [このレイアウトを使用するレコード] で [変更可能] を選択します。 |
レイアウト内のデータの表示を許可する (データの編集、およびレコードの作成と削除は禁止する) | [このレイアウトを使用するレコード] で [表示のみ] を選択します。 |
レイアウト内のデータの表示を禁止する(各フィールドに、フィールドデータの代わりに「 | [このレイアウトを使用するレコード] で [アクセスなし] を選択します。 |
新規レイアウトの作成および表示可能なレイアウトの複製を許可する | [新規レイアウトの作成を許可] チェックボックスを選択します。 |
重要 [カスタムレイアウトアクセス権] ダイアログボックスで、[このレイアウトを使用するレコード] の [表示のみ] および [アクセスなし] オプションを選択した場合に保護されるのは、レイアウトごとに 1 つのデータ表示形式のみです。そのため、データにアクセスするスクリプト、およびその他のファイル内のデータを表示するリレーションシップなど、データの一部のインスタンスは保護されないことがあります。表示される場所やアクセスされる場所に関係なく、特定のテーブル、レコード、またはフィールドが使用されるすべての箇所へのアクセスを制限するには、レコードアクセス権を使用します。レコードアクセス権の編集を参照してください。
•レコードアクセス権は引き続き適用されるため、特定のテーブル、フィールド、およびレコードへのアクセスが制限される場合があります。レコードアクセス権の編集を参照してください。レイアウトアクセス権とレコードアクセス権を併用した場合の比較については、FileMaker ナレッジベースを検索してください。