FileMaker WebDirect ヘルプ
FileMaker の基礎
ソリューションについて
ソリューションとは、データベーステーブル、レイアウト、スクリプト、そして新たに入力または作業する関連データを含むファイルまたはファイルのセットのことです。FileMaker WebDirect™ ソリューションに含まれるレコードは、Web ブラウザから開くことができます。レコードは複数のフィールドで構成され、フィールドにデータが保存および表示されます。各ソリューションは、顧客や請求書の追跡など、1 つまたは複数の特定の問題を解決するために使用されます。
メモ: このドキュメントでは、FileMaker WebDirect ソリューションを Web ブラウザから操作する場合にのみ使用できる機能について説明します。FileMaker® 製品の詳細については、FileMaker プロダクトドキュメンテーションセンターを参照してください。
フィールドとは
レコードに入力したデータの保存、計算、および表示を行う場所がフィールドです。フィールドに入力した情報は、フィールド値と呼ばれます。フィールド値には、テキスト、数字、日付、時刻、メディアファイル、またはその他のファイルがあります。名前、住所、電話番号など、レコード内の個々の情報が 1 つずつフィールドに保存されます。
レコードとは
レコードとは、単一の作業、個人、主題、取引などに関するデータが含まれるフィールドの集まりです。データを追加するには、レコードを作成してそのレコードに属するフィールドにデータを入力します。ファイルにレコードを作成した後で、レコードの編集やソートを行ったり、または特定の値を含む複数のレコードを検索することができます。
レイアウトとは
レイアウトには、データベースソリューションに含まれるレコードが表示されます。レイアウトは、ソリューションの設計者が FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced を使用して作成します。データを表示、レポート、検索、および入力する際のデータの編成方法がレイアウトで設定されます。1 つのレイアウトのフィールドに含まれるデータを変更すると、そのフィールドが表示されるすべてのレイアウトに影響します。
FileMaker WebDirect ソリューションの操作について
FileMaker WebDirect ソリューションのデータをさまざまな方法で Web ブラウザから表示および操作できます。次の操作を行うことができます。
- 異なるレイアウトや表示形式でレコードを表示する。
- レコードを追加、複製、編集、および削除する。
- レコードのサブセットを検索する。
- ソートを行って、レコードを並べ替える。
- レコードのインポートおよびエクスポート
- 写真ファイル、オーディオファイル、ビデオファイルなど、複数のファイルタイプを操作する。
メモ: ソリューションの設計者または管理者が、一部の機能を無効にしていることがあります。
メニューバーについて
メニューバーにはレコード、レイアウト、スクリプト、およびアカウントを操作できるコマンドが含まれています。メニューコマンドを使用するには、 を使用してメニューバーからコマンドを選択します。
メモ: モバイル Web ブラウザでは [ファイル] メニューは表示されません。
参照
ステータスツールバーについて
ステータスツールバーには、FileMaker WebDirect でタスクを実行するときに使用するコントロールやボタンが含まれます。ステータスツールバーのコントロールやボタンはモードや Web ブラウザウインドウの幅によって異なります。ポインタをボタンやコントロールの上に置くと説明が表示されます。
メモ: ステータスツールバーが表示されていないときは、 をクリックして [表示] > [ステータスツールバー] の順に選択します。
参照
モードについて
FileMaker WebDirect ソリューションを開く
- 互換性のある Web ブラウザソフトウェアで、ソリューションが共有されている IP アドレスまたはドメイン名を「http://<名前>/fmi/webd」形式で入力します。
たとえば、http://www.MyCompany.com/fmi/webd と入力します。 - FileMaker WebDirect 起動センターが表示された場合は、目的のソリューションをクリックします。
- アカウント名とパスワードを求められた場合は入力します。
Amazon や Google などの OAuth アイデンティティプロバイダでアカウントを保存している場合は、OAuth アイデンティティプロバイダを選択します。プロバイダの Web ページが開いたら、アカウントの資格情報を入力します。
メモ
- カスタムホームページが使用されている場合は、ソリューション設計者の指示に従ってください。
- FileMaker WebDirect ソリューションと FileMaker WebDirect 起動センターの URL は大文字と小文字が区別されます。
- FileMaker WebDirect 起動センターまたはカスタムホームページを表示するためには、アカウント名とパスワードを入力してサインインする必要がある場合があります。
FileMaker WebDirect ソリューションからのサインアウト
FileMaker WebDirect ソリューションの操作が終了したら、Web ブラウザウインドウを閉じる前にサインアウトします。 をクリックして [サインアウト] を選択し、Web ブラウザアプリケーションを終了します。
警告: FileMaker WebDirect ソリューションからサインアウトする前に Web ブラウザを終了すると、データの損失が発生する可能性があります。
セキュリティに関する重要な考慮事項:
- Web ブラウザの [再読み込み] または [更新] ボタンを使用すると、FileMaker WebDirect はホストへの新しい接続を作成してデフォルトのレイアウトを読み込み、サインアウトせずに現在のセッションを終了します。
- Web ブラウザから FileMaker WebDirect ソリューションを開いているときはソリューションに接続しているため、他のユーザが同じソリューションを開けなくなることがあります。ソリューションで作業していない場合はサインアウトしてください。
- セッションがタイムアウトした場合は、FileMaker WebDirect 起動センターから再度ソリューションを開いてください。
レコードの印刷
現在のレイアウトや現在の対象レコードを印刷するには、 をクリックして [表示] > [PDF として表示] の順に選択し、Web ブラウザのコントロールを使用して PDF を印刷します。
メモ
- プリンタ設定と印刷設定のオプションは、使用する Web ブラウザ、プリンタ、およびシステムソフトウェアによって異なります。詳細については、プリンタに付属するドキュメントや、システムのドキュメントを参照してください。
- PDF を表示するには、Web ブラウザのポップアップブロックを無効にする必要があります。
データの追加と表示
レイアウトの切り替え
レイアウトを変更して異なる配置でデータを表示します。 をクリックして [レイアウト] メニューからレイアウトを選択します。
参照
フォーム形式またはリスト形式でのレコードの表示
レコードを個別 (1 つの画面に 1 つのレコード) またはリスト形式で表示するには、 をクリックして、[表示] メニュー > [フォーム形式] または [表示] メニュー > [リスト形式] の順に選択します。
ソリューションへのレコードの追加
ブラウズモードではレコードを追加したり複製したりします。対象レコードの最後のレコードが新しいレコードになります。
- ブラウズモードで をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [新規レコード] を選択します。 - フィールドをクリックして、新しい情報を入力します。フィールドを移動するには、Tab キー (Windows) または tab キー (macOS) を押します。
テキストを入力する際、太字や下線のスタイルなどの書式情報は使用できません。FileMaker WebDirect ではリッチテキストはサポートされていません。 - フィールドへの情報入力が終了した後、レイアウト上で現在のフィールドの外側の任意の場所をクリックしてレコードを確定します。
レコードを複製するには、 をクリックして [レコード] > [レコード複製] の順に選択します。
メモ: パネルコントロール上のフィールドにデータを入力するには、フィールドのあるパネルを選択してデータを入力します。
オブジェクトフィールドの内容の追加および取り除き
オブジェクトフィールドにファイルを挿入するには、次の操作を行います。
- オブジェクトフィールドにファイルをドラッグします。
- モバイルデバイスの場合: オブジェクトフィールドをクリックして、 をクリックして [挿入] > [オブジェクトに挿入...] の順に選択します。
メモ: イメージを元のサイズで表示するには、オブジェクトフィールドをクリックし、 をクリックして [表示] > [イメージをフルサイズで表示] の順に選択します。
オブジェクトフィールドの内容を消去するには、次の操作を行います。
- オブジェクトフィールドをクリックします。
- をクリックして [編集] > [消去] の順に選択します。
レコードの編集
- ブラウズモードで、編集するレコードを表示します。
- フィールド内をクリックしてデータを編集します。
- フィールドへの情報入力が終了した後、レイアウト上で現在のフィールドの外側の任意の場所をクリックしてレコードを確定します。
レコードの削除
ソリューションからレコードを削除すると、そのレコード内のすべてのフィールドに入力されていたデータが完全に削除されます。
レコードを削除する場合:
- ブラウズモードで、削除するレコードに移動します。
- をクリックして [削除] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [レコード削除...] > [削除] の順に選択します。
現在の対象レコード内のレコードをすべて削除するには、 をクリックして [レコード] > [対象レコード削除...] > [削除] の順にクリックします。
現在のテーブルにあるすべてのレコードを削除するには、次の操作を行います。
- ブラウズモードで または をクリックし、[全レコードを表示] を選択します。
- をクリックして [レコード] > [全レコード削除...] の順に選択します。
- [削除] をクリックします。
レコードのインポート
メモ: モバイル Web ブラウザではこの機能はサポートされていません。
FileMaker WebDirect では、次の形式のファイルからデータをインポートすることができます。
- FileMaker Pro
- タブ区切り値
- コンマ区切り値
- DBF
- Merge ファイル
- Microsoft Excel (単一シートのファイルのみ)
データをインポートするには、次の操作を行います。
- をクリックして [ファイル] メニュー > [レコードのインポート] > [ファイル...] の順に選択します。
- [ファイルを選択] をクリックします。
- インポートするデータを含むファイルを選択して、[選択] をクリックします。
- [インポート] をクリックします。
- FileMaker Pro ファイルからインポートする場合、現在のアカウントが FileMaker Pro ファイル内のアカウントと一致しない場合はアカウント情報を求められます。FileMaker WebDirect 拡張アクセス権が有効なアカウントのアカウント名とパスワードを入力して、[OK] をクリックします。
- 各ソースフィールドで、対象フィールドを [インポート先のフィールド] 列から選択します。
- [インポート方法] 領域で、実行するインポートのタイプを選択し、ファイル内のフィールドをインポートするデータに割り当てます。
- [インポート] をクリックします。
サポートされていないソースまたは形式のデータをインポートするには、FileMaker Pro を使用してソリューションを開きます。
参照
レコードのエクスポート
メモ: モバイル Web ブラウザではこの機能はサポートされていません。
FileMaker WebDirect では、次の形式のファイルへデータをエクスポートすることができます。
- タブ区切り値
- コンマ区切り値
- DBF
- Merge ファイル
- HTML 表形式
メモ: 小計レイアウトパートの集計フィールドをエクスポートする場合は、レコードをエクスポートする前に対象レコードをソートしてください。
データをエクスポートするには、次の操作を行います。
- をクリックして [ファイル] メニュー > [レコードのエクスポート...] の順に選択します。
- [名前] でファイルの名前を入力します。
- [タイプ] で、エクスポートするファイルのタイプを選択して、[OK] をクリックします。
- エクスポートするフィールドをクリックして [移動] をクリックします。この操作をエクスポートするすべてのフィールドで繰り返します。
- [エクスポート] をクリックします。
- 対応するファイルのボタンをクリックしてダウンロードし、[閉じる] をクリックします。
FileMaker WebDirect は Web ブラウザのデフォルトのダウンロード先にレコードをエクスポートします。
サポートされていない形式のファイルにデータをエクスポートするには、FileMaker Pro を使用してソリューションを開きます。
オブジェクトデータのエクスポート
メモ: モバイル Web ブラウザではこの機能はサポートされていません。
- オブジェクトフィールドをクリックします。
- をクリックして [編集] > [フィールド内容のエクスポート...] の順に選択します。
- エクスポートしたオブジェクトデータのファイル名を変更する場合は、[名前] でファイル名とファイル拡張子を入力します。
- [OK] をクリックします。
- 対応するファイルそれぞれのボタンをクリックしてダウンロードし、[閉じる] をクリックします。
FileMaker WebDirect は Web ブラウザのデフォルトのダウンロード先にオブジェクトデータをエクスポートします。
データの検索とソート
クイック検索の実行
現在のレイアウトでクイック検索が有効になっているすべてのフィールドで、クイック検索を実行することができます。
- ブラウズモードで、ステータスツールバーの右側にあるクイック検索ボックスに 1 つまたは複数の単語を入力します。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [クイック検索] ボックスを表示します。 - Enter (Windows) または return (macOS) を押します。
最近使ったクイック検索の内容の一覧を表示するには、クイック検索ボックスの下向きの矢印をクリックします。
レコードの検索
検索モードを使用して、検索条件 (検索する値) に基づいてレコードを検索します。空白のレコードのような検索条件のフィールドに条件を入力します。検索条件は、レコードと同様に作成、編集、削除、および移動できます。ソリューション内のすべてのレコードで、検索条件とファイルのデータが比較され、検索されます。指定した検索条件に一致するレコードが対象レコードになります。対象レコードは、検索の完了時にブラウズモードで表示されます。
レコードまたはレコードのグループを検索するには、次の操作を行います。
- をクリックして [検索モードに切り替え] をクリックします。
- をクリックして [レイアウト] を選択し、検索するフィールドを含むレイアウトを選択します。
- 検索するフィールドをクリックして、検索条件を入力します。
- を使用して検索条件に演算子を挿入できます。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、演算子は手動で挿入してください。 - [実行] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索実行] を選択します。
円グラフ の強調表示された部分は、表示された総レコードの割合を示し、見つかったレコード数が表示されます。
対象レコードの詳細を表示するには、 または をクリックします。
検索条件の作成
目的 | 用途 | 例 |
---|---|---|
完全に一致する値のみを検索 (ただし、フィールドに他の値が含まれる場合があります) | = (検索条件の前に指定) | =鈴木 の場合、「鈴木リカ」など、名前が「鈴木」であるレコードがすべて検索されますが、「鈴木理香」は検索されません。 |
空のフィールド (データが正常に入力されていないレコードなど) を検索 | = | = により、値のないレコードがすべて検索されます。 |
完全に一致する値のみを検索 (フィールドに他の値が含まれない場合) | == (検索条件の前に指定) | ==鈴木 の場合、名前が「鈴木」であるレコードがすべて検索されますが、「鈴木リカ」や「鈴木理香」のレコードは検索されません。 |
重複している値を検索 | ! (感嘆符) | ! により、フィールド内に重複値のあるレコードがすべて検索されます。 |
指定した値よりも小さい値を検索 | < | <40 により、40 よりも小さい値を含むレコードがすべて検索されます。 |
指定した値に等しいか、これよりも小さい値だけを検索 | <= | <=05:00:00 の場合、5:00 以前の値を含むレコードがすべて検索されます。 |
指定した値よりも大きい値を検索 | > | >05:00:00 の場合、5:00 より後の値を含むレコードがすべて検索されます。 |
指定した値に等しいか、これよりも大きい値だけを検索 | >= | >=Smith の場合、名前が「Smith」であるレコードと、アルファベット順で名前が「Smith」より後のレコードがすべて検索されます。 |
指定した範囲内の値だけを検索 | .. または ...(2 つまたは 3 つのピリオド) | 12:30 午後...7:30 午後 の場合、午後 12:30 と午後 7:30 の間の値を含むすべてのレコードが検索されます。..火 の場合、曜日が日曜日、月曜日、または火曜日であるレコードがすべて検索されます。 |
指定した範囲内の値だけを検索 (日付、時刻、またはタイムスタンプの各フィールド) | 範囲を表す要素のみ | 2016/5 の場合、2016 年 5 月の日付を含むレコードがすべて検索されます。 |
指定した第二範囲内の値だけを検索 | {..} または {...}(2 つまたは 3 つのピリオド) | 2016/11/{9..16} {3..5} 午後 の場合、2016 年 11 月9 日から 16 日までの午後 3:00 から午後 5:59 までのタイムスタンプがつけられたレコードがすべて検索されます。 |
複数の検索条件を指定する範囲内の値だけを検索 | 組み合わせた演算子 | 2016/*/{10..15} の場合、日付が 2016 年の 10 日から 15 日であるレコードがすべて検索されます。 |
現在の日付を検索 | // | // により、現在の日付のレコードがすべて検索されます。 |
不適切な日付または時刻を検索 | ? | ? により、不適切な日付または時刻のレコードがすべて検索されます。 |
任意の 1 文字を検索 | @ | 小@川 の場合、「小田川」や「小野川」など、3 文字のレコードがすべて検索されます。 |
テキストフィールドの数字 (任意の桁) | それぞれの数字に # 文字を入力します。 | # の場合、3 が検索されますが 30 は検索されません。## の場合、30 が検索されますが 3 や 300 は検索されません。#3 の場合、53 や 43 が検索されますが 3 は検索されません。 |
特定の日付または時刻の要素に有効な値だけを検索 (日付、時刻、またはタイムスタンプのフィールド) | * (個別の文字ではなく全体を表す)、または特定の要素を未指定にする | */5/12/ または 5/12 の場合、各年の 5 月 12 日が検索されます。*:15 の場合、各時間 (0 時から 24 時) の 15 分過ぎがすべて検索されます。 |
0 個以上の任意の文字列を検索 | * | 小*川 の場合、「小川」や「小田川」、「小野川」など、名前に「小川」が付くレコードがすべて検索されます。 |
テキストフィールドに入力された順序で文字列 (「,」など自動的に検索できない文字) を検索 | " " | ", Ltd." の場合、「, Ltd.」を含むレコードがすべて検索されます。 |
指定した曜日を検索 (日付またはタイムスタンプのフィールド) | 曜日 (省略表記可) | 火曜日 の場合、日付が火曜日にあたるレコードがすべて検索されます。=木 2016 の場合、タイムスタンプが 2016 年の木曜日になっているレコードがすべて検索されます。 |
文字列として使用される演算子 | \ (演算子の前) | joey\@abc.net の場合、「joey@abc.net」が検索されます。 |
ひらがな/カタカナ、濁点/半濁点/濁点なし、拗音と促音のかな/通常のかな、かなの濁音/濁音なしの繰り返し記号を区別しない日本語の索引が設定されたフィールドのかな文字 | 検索する文字を 〜 (ゆるやか記号) に続けて入力します。 | の場合、、、、、、 のすべてが検索されます。 |
- ブラウズモードで、すべてのレコードが対象レコードに含まれるようにリセットするには、 または をクリックして [全レコードを表示] を選択します。
- 追加の検索条件を指定して対象レコードを絞り込みまたは拡大するか、1 つ以上のレコードを除外して検索結果をさらに絞り込むことができます。
- 英語以外のシステム書式が設定されているシステムで曜日の検索を実行する場合、英語の曜日名と省略表記を使用できます。
AND/OR 検索の実行
AND 検索を実行するには、複数のフィールドを使用して 1 つの検索条件を指定します。たとえば、都市名 = ニューヨーク AND 名前 = 鈴木の検索を実行することができます。
- をクリックして [検索モードに切り替え] をクリックします。
- 検索するフィールドをクリックして、検索条件を入力します。
たとえば、都市名 = ニューヨークのレコードを検索するには、[都市名] フィールドをクリックして、“ニューヨーク
”と入力します。 - 検索する次のフィールドをクリックして追加の条件を入力します (AND 検索)。たとえば、[名前] フィールドをクリックして“
鈴木
”と入力します。 - 手順 3 を繰り返して検索条件をすべて入力します。
- [実行] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索実行] を選択します。
OR 検索 (いずれかの検索条件に一致する検索) を実行するには、複数の検索条件を指定します。たとえば、都市名 = ニューヨーク OR パリの検索を実行したり、都市名 = ニューヨーク OR 名前 = 鈴木の検索を実行することができます。
- をクリックして [検索モードに切り替え] をクリックします。
- 検索するフィールドをクリックして、検索条件を入力します。
たとえば、都市名 = ニューヨークのレコードを検索するには、[都市名] フィールドをクリックして、“ニューヨーク
”と入力します。 - をクリックして新規検索条件を作成します。
- 空白の検索条件で、検索するフィールドをクリックして追加の条件を入力します (OR 検索)。たとえば、[名前] フィールドをクリックして“
鈴木
”と入力します。 - 手順 3 と 4 を繰り返して検索条件をすべて入力します。
- [実行] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索実行] を選択します。
メモ
- 複数の検索条件では、AND 処理の方が OR 処理よりも先に評価されます。たとえば、複数の検索条件を使用した複雑な AND/OR 検索は、(都市名 = ニューヨーク AND 名前 = 鈴木) OR (都市名 = パリ AND 名前 = 鈴木) OR (都市名 = パリ AND 名前 = 田口) として評価されます。
- 複数の検索条件は、作成された順番に実行されます。
- [除外] を使用する検索条件では (検索条件がデータに「等しくない」場合)、除外を使用する検索条件を最後に指定します。最初に検索対象とするすべてのレコードを含め、その後で不要なレコードを除外します。
- 対象レコードを絞り込みまたは拡大することによって、対象レコードの数を減らしたり増やしたりできます。
検索条件に一致しないレコードの検索
指定した値に等しくないレコードを検索するには、検索の実行中に該当する検索条件を使用してレコードを除外します。たとえば、ロンドンを除いた売上のレコードをすべて検索するには、次の操作を行います。
- をクリックして [検索モードに切り替え] をクリックします。
- 除外するレコード (検索しないレコード) の検索条件を入力します。
たとえば、[都市] フィールドに“ロンドン
”と入力します。 - をクリックして [除外] を選択します。
- [実行] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索実行] を選択します。
対象レコードからは、「ロンドン」を含むすべてのレコードが除外されます。
レコードを除外しながら他のレコードを検索することもできます。たとえば、カリフォルニア州の業者の中でロサンゼルスの業者を除いたレコードを検索するには、次の操作を行います。
- をクリックして [検索モードに切り替え] をクリックします。
- 検索するレコードの検索条件を入力します。
たとえば、[州] フィールドに“CA
”と入力します。 - 検索を実行せずに をクリックします。
- 対象レコード内で除外するレコードの検索条件を入力します。
たとえば、[都市] フィールドに“ロサンゼルス
”と入力します。 - をクリックして [除外] を選択します。
- [実行] をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索実行] を選択します。
対象レコードには、「CA」を含むが「ロサンゼルス」を含まないすべてのレコードが含まれます。
メモ
- 除外の対象となる検索条件を複数設定することができます。
- 複数の検索条件は、作成された順番に実行されます。たとえば、米国とフランスの顧客を含む住所録ソリューションにおいて次のようなことが起こります。
- 最初の検索条件でパリにいるすべての顧客を抽出し、2 番目の検索条件で米国にいるすべての顧客を除外した場合、対象レコードでは、米国のテキサス州などのパリにいる顧客のレコードが検索されません。
- 検索条件の順序が逆になった場合 (最初の条件で米国にいる顧客全員が除外され、2 番目の条件でパリにいる顧客全員が抽出される場合)、対象レコードには、フランスのパリにいる顧客全員とテキサス州のパリにいる顧客全員が含まれ、それ以外の米国にいる顧客全員が対象外となります。
対象レコードからのレコードの除外と除外レコードの表示
対象レコードを作成した後に、レコードを除外できます。除外レコードは引き続きデータベースに存在しており、単に対象レコードに含まれていないだけです。
目的 | 実行方法 |
---|---|
特定のレコードを除外する | 除外するレコードを表示または選択するには、 をクリックして [レコード] > [レコードを対象外に] の順に選択します。 |
複数のレコードを除外する | 除外する複数のレコードから最初のレコードを表示または選択するには、 をクリックして [レコード] > [複数のレコードを対象外に...] の順に選択します。除外するレコードの数を入力して、[除外] をクリックします。 |
対象外レコードを表示して現在の対象レコードを隠す | または をクリックしてから、 をクリックします。 |
データベースのすべてのレコードに戻す | または をクリックして [全レコードを表示] を選択します。 |
対象レコードの絞り込み
データベースを検索するたびに検索結果を徐々に狭めていき、より具体的な内容を検索することができます。個別のフィールドの複数の条件 (論理式 AND 検索) を基にレコードを見つけるには、検索モードに切り替え、追加の検索条件を指定して、対象レコードを絞り込みます。
たとえば、営業部門に所属する全従業員を検索した後、営業部門の中で「佐藤」という名前の全従業員を検索するように絞り込むことができます。
- データベースに対象レコードが含まれるように検索を実行します。レコードの検索を参照してください。
対象レコードがブラウズモードで表示されます。 - 検索モードに切り替えて検索を絞り込む条件を入力します。
- [実行] の隣にある矢印をクリックして、[検索の絞り込み] を選択します。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索の絞り込み] を選択します。
対象レコードの拡大
前の検索条件で絞り込みすぎた場合に、はじめから検索をやりなおすのではなく追加の該当レコードを含めて検索を拡大できます。同一または個別のフィールドの複数の条件 (論理式 OR 検索) に一致するレコードを見つけるには、検索モードに切り替え、追加の検索条件を指定して、対象レコードを拡大します。
たとえば、ニューヨークの顧客を検索した後、香港の顧客も検索するように拡大することができます。
- データベースに対象レコードが含まれるように検索を実行します。
レコードの検索を参照してください。 - 検索モードに切り替え、検索を拡大する条件を入力します。
- [実行] の隣にある矢印をクリックして、[検索の拡大] を選択します。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [検索の拡大] を選択します。
レコードのソート
- ブラウズモードで、ソートの基準にするフィールドが含まれるレイアウトに移動して、 をクリックします。
幅の狭い Web ブラウザウインドウでは、 をクリックして [レコードのソート...] を選択します。 - [レコードのソート] ダイアログボックスで、ソートする最初のフィールドを選択します。
モバイル Web ブラウザでは、[フィールドの追加] をクリックして、ソートする最初のフィールドを選択します。
たとえば、[名字] を選択します。 - 新しいソート順を選択して [OK] をクリックします。
モバイル Web ブラウザでは、フィールド名を選択し、ソート順を選んでから [OK] をクリックします。
ソートの基準にできるのは、現在のレイアウトに含まれているか、ソリューション設計者がソートに含めたフィールドだけです。 - 各ソートフィールドに対して、手順 2 から 3 を繰り返します。
たとえば、[名字] でソートした後に [ふりがな] を選択します。 - [ソート] をクリックします。
レコードをソートした後も、現在のレコードは選択されたままとなります。リスト形式では、現在のレコードはソート順の位置に移動します。最初のレコードから開始してソートされた順番でレコードを表示するには、 または をクリックしてスライダを左にドラッグします。
レコードを作成順に戻すには、 をクリックして [レコード] > [ソート解除] の順に選択します。
対象レコードの共有
メモ: モバイル Web ブラウザではこの機能はサポートされていません。
スナップショットリンクにより、対象レコードを FileMaker Pro のユーザと共有することができます。スナップショットリンクを作成する場合は、レイアウト、表示、ソート順、モード、ツールバー表示を含めたレコード ID の現在の対象レコードがファイルに保存されます。FileMaker Pro ユーザはスナップショットリンクを開いて対象レコードを表示することができます。FileMaker WebDirect ではスナップショットリンクを開くことはできません。
スナップショットリンクはレコードデータを保存しません。スナップショットリンクを開いても、スナップショットリンクが作成されたときの状態にレコードデータを戻すことにはなりません。
スナップショットリンクを作成するには、次の操作を行います。
- をクリックして [ファイル] > [保存] > [スナップショットリンク...] の順に選択します。
- [名前] で、スナップショットリンクの名前を入力します。
- [保存] で、現在のレコードまたは対象レコードのどちらを共有するかを選択します。
- [OK] をクリックします。
- 対応するファイルのボタンをクリックしてダウンロードし、[閉じる] をクリックします。
FileMaker WebDirect は Web ブラウザのデフォルトのダウンロード先にスナップショットリンクを保存します。
キーボードショートカット
FileMaker WebDirect のキーボードショートカット
目的 | 押すキー |
---|---|
FileMaker WebDirect 起動センターからソリューションを開くときにアカウント名とパスワードを指定する | Windows: Alt を押しながらソリューションを開く macOS: option を押しながらソリューションを開く |
現在のレコードを確定する | Windows: Alt+Enter macOS: option-enter |
検索モードで現在の検索を実行する | Windows: Enter macOS: enter |
ソリューションからサインアウトする | Windows: Alt+O macOS: option-O |
トラブルシューティング
Web ページが正しく表示されない
次の点を確認します。
- JavaScript および Cookie が Web ブラウザで使用可能になっていることを確認します。Web ブラウザのドキュメントを参照してください。
- FileMaker WebDirect がサポートされている Web ブラウザを使用していることを確認します。FileMaker Web サイトをご覧ください。
- ページで使用されているメディアファイルの Web ブラウザプラグインがインストールされていることを確認します。Web ブラウザプラグインは、ドキュメント、アニメーション、イメージ、オーディオ、ムービーファイルのサポートを提供します。特定の Web ブラウザプラグインがインストールされていない場合は、これらのメディアファイルが正しく表示されない場合があります。
- ペアレンタルコントロールが無効になっていることを確認します。オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
機能が見つからない
次の点を確認します。
- ステータスツールバーが表示されていることを確認します。 をクリックして [表示] > [ステータスツールバー] の順に選択します。
- 正しいモードを使用していることを確認します。たとえば、新規レコードはブラウズモードでのみ作成できます。
- ソリューション設計者が意図的に無効にした機能ではないことを確認します。
- 使用しているアカウントが、必要な機能すべてにアクセスすることができることを確認します。ソリューション設計者に確認してください。
Web ビューアで前後に移動できない
Web ブラウザのショートカットメニューを使用して、Web ビューア内で前後に移動します。Web ビューア内で右クリック (Windows) または control キーを押しながらクリック (macOS) して [戻る] または [進む] を選択します。