スクリプト一時停止/続行
目的
スクリプトを一時停止してユーザが現在のウインドウで他のタスクを実行できるようにします。
参照
構文
スクリプト一時停止/続行 [制限時間なし/間隔 (秒) <n>]
オプション
•[
制限時間なし] を選択すると、ユーザが [
続行] (FileMaker Pro によって
ステータスツールバーに作成されるボタン) をクリックするか、または Enter キーを押すまで、スクリプトは停止したままになります。
•[間隔] を選択すると、指定した秒数だけスクリプトが停止します。
互換性
スクリプトステップを実行する場所 | サポート |
FileMaker Pro | はい |
FileMaker Server | はい |
FileMaker Go | はい |
カスタム Web 公開 | はい |
FileMaker WebDirect | はい |
Runtime ソリューション | はい |
起点
FileMaker Pro 6.0 以前のバージョン
説明
このスクリプトステップでは、たとえばユーザがデータを入力している間はスクリプトを停止しておいて、入力が終わると次の画面を表示し、必要に応じてデータ入力を行うことができます。また、[スクリプト一時停止/続行] を使用してスクリプトをデバッグすることもできます。たとえば、スクリプトの特定の時点におけるフィールドの値を確認したり、スクリプトの進行状況を評価することができます。
[スクリプト一時停止/続行] スクリプトステップは、スクリプトが実行されているファイルの一番手前のウインドウに対して処理を行います。スクリプトの現在のウインドウが非表示の場合、[スクリプト一時停止/続行] スクリプトステップは、そのウインドウを一番手前に移動して表示します。
[間隔:] の値は数字として評価される必要があり、この数字が一時停止の間隔 (秒単位) になります。[計算式の指定] ダイアログボックスを使用して間隔を決定する場合、計算結果は数字である必要があります。数字でない場合、スクリプトは一時停止しません。
FileMaker Pro では、スクリプトを一時停止しているときのユーザの操作を制御するために、使用できるメニューコマンドを制限することができます。ボタンを定義してメニュー上にはない操作を実行できるようにすることもできます。
メモ
•[スクリプト一時停止/続行] スクリプトステップは [ウインドウの固定] スクリプトステップを解除します。
•FileMaker WebDirect で [スクリプト一時停止/続行] ステップがスクリプトを一時停止し、Web ユーザが FileMaker Server Admin Console で指定されたセッションタイムアウトを超過してアイドル状態である場合、Web ユーザの接続が閉じられてスクリプトが早く終了するため、予期しない結果が発生する場合があります。
•カスタム Web 公開ではこのスクリプトステップはサポートされていますが、この使用は避けてください。セッションがタイムアウトするまでスクリプトが一時停止された状態のままになっている場合、スクリプトは完了しません。
例 1
[請求書の印刷] レイアウトに切り替えて一時停止します。ステータスツールバーまたはレイアウトの [続行] ボタンをクリックして、レコードを印刷できます。
レイアウト切り替え [「請求書の印刷」]
スクリプト一時停止/続行 [制限時間なし]
印刷 [記憶する: プリンタ; ダイアログあり: オフ]
レイアウト切り替え [元のレイアウト]
関連項目