年号を使用した日付の入力
日付フィールドには、年号 (和暦) を使用して日付を入力することができます。FileMaker Pro により、年号がグレゴリオ暦 (西暦) に変換され、ファイルに指定されている書式で保存されます。日付の表示の書式 (西暦または年号) は、日付フィールドの書式によって異なります。年号で日付を入力する方法は次の 2 種類があります。
•年号の省略形:「年号文字Y/M/D」の書式で日付を入力します。この場合、各年号に対応する年号文字 (有効な年号文字については次の表を参照) の後に、年、月、日を入力します。たとえば、「M1/12/30」は、「1868/12/30」に変換されます。M1 は明治元年または 1868 年です。同様に、「T1/12/30」は、「1912/12/30」に、「S1/12/30」は、「1926/12/30」に、「H1/12/30」は、「1989/12/30」に、それぞれ変換されます。
 
年号文字  | 年号  | 年号書式  | 期間  | 
   |   A.D.(anno domini)  |  、  、A.D.  | 1868/09/08 より前  | 
m、M  |   明治  |  、  、M  | 1868/09/08 から 1912/07/29 (明治元年から明治 45 年)  | 
t、T  |   大正  |  、  、T  | 1912/07/30 から 1926/12/24 (大正元年から大正 15 年)  | 
s、S  |   昭和  |  、  、S  | 1926/12/25 から 1989/01/07 (昭和元年から昭和 64 年)  | 
h、H  |   平成  |  、  、H  | 1989/01/08 から (平成元年から)  | 
•日付セパレータとしてプラス記号 (+) を使用:「Y+M+D」の書式で日付を入力します。セパレータに「+」を使用すると、年は次の表の「入力年」に従って処理されます。1 桁および2 桁の年は年号として処理され、3 桁および4 桁の年は西暦として処理されます。たとえば、「2+1+2」は、「1990/01/02」 (平成 2 年 1 月 2 日) として変換され保存されます。
 
入力年  | 西暦年  | 年号と年  | 
0  | 1988  | 昭和 63 年  | 
1  | 1989  | 昭和 64 年 (1 月 7 日以前) および平成元年 (1 月 8 日以降)  | 
2 - 25  | 1990 年から 2013 年  | 平成 2 年から平成 25 年  | 
26 - 63  | 1951 年から 1988 年  | 昭和 26 年から昭和 63 年  | 
64  | 1989  | 昭和 64 年 (1 月 7 日以前) および平成元年 (1 月 8 日以降)  | 
65 - 99  | 1965 年から 1999 年 (70 対 30 の割合)  | 昭和 40 年から昭和 64 年 (1965 年から 1989 年) および平成元年から平成 11 年 (1989 年から 1999 年)  | 
100 から 999 (3 桁の年)  | 0100 年から 0999 年  | A.D.100 年から 999 年  | 
0001 から 4000 (4 桁の年)  | 0001 年から 4000 年  | A.D.1 - A.D.1868 (0001 年から 1868 年)  | 
メモ
•年号の省略形 (年号文字) は、小文字または大文字のいずれでも入力できます。また、全角文字または半角文字のいずれも使用できます。全角数字 (日付セパレータを除く) は、ブラウズモードまたは検索モードでフィールドから移動したときに半角数字に変換されます。
•年号省略文字の後に「0」を入力すると、年号の最初の年の前年と見なされます。たとえば、「M0」は 1867 年、「T0」は 1911 年となります。年号省略文字のない「0」を日付セパレータ「+」と共に入力すると、現在の年号である平成の最初の年の前年、つまり 1988 年に変換されます。