ピアツーピア共有
Claris Pro または FileMaker Pro を使用してファイルを共有しローカルエリアネットワーク上で少数のサポートされているクライアントでテストできます。これをピアツーピア共有と呼びます。共有するには、次のセクションの説明に従って、ファイルを開いてネットワーク共有を有効にします。
Claris Pro および FileMaker Pro は次のクライアント数とタイプを同時にサポートします:
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Claris Pro は 1 台のデスクトップコンピュータ上の Claris Pro クライアントと 1 台の iOS および 1 台の iPadOS デバイス上の Claris Go クライアントと共有できます。すべてのクライアントに同じ Claris ID でサインインする必要があります。
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FileMaker Pro は 5 台の FileMaker Pro または FileMaker Go クライアントの任意の組み合わせで共有できます。
重要 ピアツーピア共有を使用する場合、クライアントへの接続は暗号化されません。この方法でファイルを共有するのはテスト目的のみにしてください。暗号化された接続を使用してさらに多くのユーザとファイルを共有するには、Claris Server、FileMaker Server、または FileMaker Cloud を使用します。Claris Server および FileMaker Server ヘルプ、および FileMaker Cloud ヘルプを参照してください。
共有ファイルに関連づけられたルックアップや関連ファイルある場合、または外部スクリプトが使用されている場合は、それらのファイルも開いて共有する必要があります。
ファイルを共有すると、ネットワーク上のすべてのユーザの [ホスト] ダイアログボックスにデフォルトで表示されます。この一覧に共有ファイルが表示されないようにするには、[Claris ネットワーク設定] (Claris Pro) または [FileMaker ネットワーク設定] (FileMaker Pro) ダイアログボックスの [ホストのファイル一覧に表示しない] を選択します。このオプションは開いている必要があるがユーザが直接アクセスすべきではないファイルを共有する場合に便利です。このようなファイルには、関連データベース、外部スクリプトが含まれるファイル、または値一覧の生成に使用するファイルなどがあります。
ホストが共有ファイルを閉じる前に、すべてのクライアントがそのファイルを閉じる必要があります。Claris Pro および FileMaker Pro ではファイルを閉じる、ファイルの共有条件を変更する、アプリケーションを終了する、すべてのクライアントがファイルを閉じる必要があるタスクを実行するなどの場合に、ネットワーク上のクライアントに共有ファイルを閉じるようメッセージを表示することができます。
ファイルのネットワーク共有を有効にするには:
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ファイルを開きます。
メモ ファイルの共有ステータスを有効、または変更するには、[拡張アクセス権の管理] アクセス権のあるアカウントでファイルを開く必要があります。ファイルの共有にこのアクセス権は必要ありませんが、ファイルの共有ステータスの変更にはこのアクセス権が必要です。アカウント、アクセス権セット、および拡張アクセス権についてを参照してください。
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ステータスツールバーの [共有] をクリックして [Claris クライアントと共有...] (Claris Pro) または [FileMaker クライアントと共有...] (FileMaker Pro) を選択します。
または、[ファイル] メニュー > [共有設定] > [Claris クライアントと共有...] (Claris Pro) または [FileMaker クライアントと共有...] (FileMaker Pro) を選択します。
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[Claris ネットワーク設定] (Claris Pro) または [FileMaker ネットワーク設定] (FileMaker Pro) ダイアログボックスで、[ネットワーク共有:] を [オン] に設定します。
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[現在開いているファイル] の一覧から共有するファイルを選択します。
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[ファイルへのネットワークアクセス] でオプションを選択します。
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[すべてのユーザ] を選択するとネットワーク上のすべてのクライアントがアクセスできます。
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[アクセス権セットによってユーザを指定] を選択するとユーザのアクセス権セットに基づいてネットワークアクセスが制限されます。
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[ユーザなし] を選択するとネットワーク共有でのすべてのアクセスが拒否されます。
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[ホスト] ダイアログボックスに共有ファイルが表示されないようにするには、[ホストのファイル一覧に表示しない] を選択します。
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[OK] をクリックします。
ネットワーク共有を無効にするには:
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ステータスツールバーの [共有] をクリックして [Claris クライアントと共有...] (Claris Pro) または [FileMaker クライアントと共有...] (FileMaker Pro) を選択します。
または、[ファイル] メニュー > [共有設定] > [Claris クライアントと共有...] (Claris Pro) または [FileMaker クライアントと共有...] (FileMaker Pro) を選択します。
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[Claris ネットワーク設定] (Claris Pro) または [FileMaker ネットワーク設定] (FileMaker Pro) ダイアログボックスで、[ネットワーク共有] を [オフ] に設定します。
ヒント ホストとしてデータベースにアクセスしているクライアント全員にメッセージを送信することができます。ステータスツールバーの [共有] をクリックして [Claris クライアントと共有...] (Claris Pro) または [FileMaker クライアントと共有...] (FileMaker Pro) を選択し、次に通知するファイルを選択して [メッセージを送信...] をクリックします。[「(ファイル名)」のゲストへメッセージを送信] ダイアログボックスにメッセージを入力し、[OK] をクリックします。クライアントにダイアログボックスに入力されたメッセージが表示されます。クライアントが [閉じる] をクリックするとダイアログボックスは閉じます。このダイアログボックスは表示されてから 30 秒後に自動的閉じられます。
共有ファイルを閉じるには:
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ファイルを共有しているコンピュータで、[ファイル] メニュー > [閉じる] を選択します。
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共有ファイルを開いているクライアントがいる場合は、ダイアログボックスにクライアントが一覧表示されます。[問い合わせ] をクリックしてこれらのクライアントにファイルを閉じるように依頼するメッセージを送信します。
操作 |
Claris Pro または FileMaker Pro の動作 |
クライアントが [キャンセル] をクリックした場合 |
そのクライアントがファイルを閉じるのを待ちます。 |
クライアントが [今閉じる] をクリックした場合 |
クライアントのコンピュータ上の共有ファイルを閉じます (他のファイルが開いている場合は、それらのファイルは開いたままになります)。 |
クライアントが何もしない場合 |
安全に閉じることができる場合は、30 秒後にファイルを自動的に閉じます。 |
すべてのクライアントがファイルを閉じると、Claris Pro または FileMaker Pro はホストのコンピュータのファイルを閉じます。
メモ
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リモートボリュームやネットワーク上のボリュームにあるファイルは共有しないでください。最適なパフォーマンスを維持するために、共有ファイルはコンピュータのハードディスクに保存してください。
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「現在、他のユーザがこのコンピュータ上で FileMaker Pro を使用してファイルを共有しているため、ファイルを共有することができません。」というメッセージが表示された場合、別のアプリケーションがファイルを共有するために同じポートを使用していることが FileMaker Pro により検出されています。そのアプリケーションは FileMaker Pro または FileMaker Server の別のバージョンである可能性があります。FileMaker Pro でファイルを共有する必要がない場合、このメッセージを無視してください。それ以外の場合は、FileMaker Pro とそのアプリケーションの両方を終了してから FileMaker Pro を起動してください。Claris 製品でも同様です。詳細については、ナレッジベースを検索してください。
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ローカルネットワークでファイルを共有できない場合は、ホストコンピュータでファイアウォールのポート 5003 が開いていることを確認してください。詳細については、オペレーティングシステムのヘルプを参照してください。