FileMaker Cloud for AWS 1.18.0 ヘルプ
FileMaker Cloud for AWS の概要
FileMaker Cloud for AWS について
FileMaker Cloud® for AWS は FileMaker® Pro Advanced、FileMaker Go®、および FileMaker WebDirect™ を使用するカスタム App をクラウド上で使用するためのサービスです。FileMaker Cloud for AWS は AWS (Amazon Web Services) クラウド上で実行され、AWS Marketplace から提供されます。
FileMaker Cloud for AWS のハードウェアとソフトウェアの必要条件については、FileMaker Cloud for AWS 技術仕様を参照してください。
FileMaker Cloud for AWS 技術の概要
FileMaker Cloud for AWS はアクセスポイントとして Apache HTTP サーバーを使用します。FileMaker Cloud for AWS の Admin Console はインスタンスの監視と管理を可能にするユーザインターフェースです。AWS からのインスタンス関連データおよび FileMaker Data API からの FileMaker データは FileMaker Cloud for AWS Web サーバーから Admin Console へ送信されます。
FileMaker Cloud for AWS は次の Amazon Web Services を使用します:
- EC2 (Elastic Cloud Compute) - サイズ変更可能なコンピューティングキャパシティを提供
- EBS (Elastic Block Storage) - データの永続的なストレージボリュームを提供
- S3 (Simple Storage Service) - EC2 インスタンスの起動に使用する AMI (Amazon Machine Images) およびデータボリュームのスナップショット (バックアップコピー) を格納
- SES (Simple Email Service) - 電子メール通知を送信するプラットフォームを提供
- CloudFormation - EC2 インスタンスの作成に必要な AWS リソースをプロビジョニングするテンプレートを提供
インスタンスの監視と管理
FileMaker Cloud for AWS インスタンスを作成して設定したら、Admin Console を使用してインスタンスを監視および管理します。2 つの主要なタスクがあります:
- インスタンスに関連するタスク (ストレージボリュームサイズのアップグレードなど)
- FileMaker データに関連するタスク (バックアップの保存やデータベースのダウンロードなど)
FileMaker Cloud for AWS ユーザについて
FileMaker Cloud for AWS ユーザはサーバー管理者です。管理者には、ルートおよび非ルートの 2 つのタイプがあります:
- ルート管理者は FileMaker Cloud for AWS インスタンスを作成でき、完全アクセス権があります。インスタンスの作成者としてルート管理者はすべての FileMaker Cloud for AWS の電子メールを受信します。ルート管理者は他のユーザを非ルート管理者にできます。
-
非ルート管理者は Amazon 認証情報で認証され、アクセス権は制限されます。
非ルート管理者は次のことが行えます:
- FileMaker Pro Advanced のデータベースおよびバックアップ (バックアップスナップショットではない) の操作。
- システムの電子メール通知の受信。
- セッションタイムアウト、データベースのフィルタ、プラグイン、ODBC (Open Database Connectivity) データソースに関連する構成タスクの実行。
- クライアントソフトウェアおよびログのダウンロード
- FileMaker Cloud for AWS のバージョンのアップグレード、インスタンスの更新、またはインスタンスタイプやストレージボリュームサイズの変更。非ルート管理者がこれらのタスクを開始するとエラーが表示されます。
- FileMaker ライセンスの更新、SSL 証明書の構成、ユーザパスワードや電子メールアドレスの変更、クライアント認証の設定、Opt-in Registration 情報の入力、または FileMaker Cloud for AWS のサブスクリプションの中止。非ルート管理者にはこれらの機能は表示されません。
- FileMaker Cloud for AWS BYOL (ライセンスの持ち込み) インスタンスでは、FileMaker Data API 年間制限のアップグレードまたはライセンスの同期はできません。
非ルート管理者は次のことは行えません:
メモ: FileMaker Cloud for AWS ではゲストアカウントによるアクセスは許可されていません。
また、 Admin Console の [Databases] ページに表示される FileMaker クライアントユーザもあります。これらのユーザは FileMaker Pro Advanced、FileMaker Go、または FileMaker WebDirect ユーザライセンスを使用して共有データベースに接続します。
FileMaker Cloud for AWS の操作
システム概要の表示
Admin Console にサインインすると、システム概要を示す [Dashboard] ページが表示されます。Admin Console には FileMaker Cloud for AWS とデータベース接続の管理をナビゲートするタブページ [Databases]、[Backups]、[Configuration]、[Connectors]、[Administration]、[Subscription] も含まれています。
メモ: 署名済みのカスタム SSL 証明書を使用する場合は、先に証明書を構成するタスクを実行してください。SSL 証明書の管理を参照してください。
Dashboard は次の情報を表示します:
- FileMaker Cloud for AWS インスタンス (インスタンス ID、ホスト名、サーバー IP アドレス、ローカルタイムゾーンなど)
- ユーザアカウントタイプ (FileMaker Cloud for AWS ユーザについてを参照)
-
FileMaker Cloud for AWS への利用可能および使用中の接続
これらは、ライセンスで設定されたクライアント制限にカウントされる FileMaker Pro Advanced、FileMaker Go、または FileMaker WebDirect の接続です。[Additional Connections] フィールドには、ライセンスで設定されたクライアント制限にカウントされない接続されたクライアントの数が表示されます。
- 開かれている共有データベースの合計
FileMaker Data API 年間制限 (GB 単位)。
FileMaker Data API 制限により、FileMaker Data API を使用して共有データベースからクライアントに送信できるデータの量が決まります。この制限は購入契約書で設定されます。
- データボリュームの状態
- CPU とメモリの使用状況、およびネットワークスループット (データは 20 秒ごとに更新されます)
[Dashboard] ページの右上には、UTC (協定世界時刻) で時刻が表示されます。
UTC 時刻の横にある [Notifications] ドロップダウンリストには、データ量やメモリ使用量に関する警告またはパッチアプリケーションなど、対応が必要な重要なイベントが表示されます。
FileMaker Cloud for AWS のアップグレード
新しいソフトウェアバージョンまたはパッチが利用可能な場合は、 Admin Console で [Upgrade] リンクまたは通知が表示されます。ソフトウェアは常に最新の状態にしてください。
FileMaker プラットフォームのバージョンを次のバージョンにアップグレードする場合、FileMaker エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意する必要があります。その後、FileMaker Pro Advanced や FileMaker Go などのライセンスされた FileMaker クライアントソフトウェアもアップグレードする必要があることを示すメッセージが表示されます。
メモ: FileMaker Cloud for AWS 1.18 は FileMaker 18 クライアントとのみ互換性があります。
データベースおよびクライアントの操作
Admin Console で [Databases] タブをクリックして、アップロード済みのデータベースを表示、ソート、および検索できます。データベースの一覧の右にある下方向矢印をクリックして、データベースを開く、一時停止、再開、閉じる、ダウンロード、および取り除くことができます。
データベースに接続しているクライアントユーザを管理することもできます:
- すべてのユーザを選択するには、[User Name] の隣にあるチェックボックスを選択します。特定のユーザの選択やユーザの検索、およびユーザ名、クライアント、またはセッション時間に基づいてソートすることもできます。
- 選択されているユーザの接続を解除するには、[Disconnect] をクリックします。ユーザに送信するオプションのメッセージを入力し、遅延時間を指定します。(デフォルトは 2 分です。)
- 選択されているユーザにメッセージを送信するには、[Send Message] をクリックします (たとえば、接続されているデータベースを一時停止する場合など)。
データベースファイルの暗号化とアップロード
FileMaker Cloud for AWS では、すべてのデータベースファイルを開くために暗号化パスワードが必要です。
メモ
- パスワードで保護されたデータベースファイルのみFileMaker Cloud for AWS で開くことができます。
- データベースファイルをアップロードするには FileMaker Cloud for AWS 管理者のユーザ名 (電子メールアドレス) およびパスワードが必要です。
ファイルをアップロードするには次のオプションのいずれかを使用できます:
- FileMaker Pro Advanced を使用している場合、データベースファイルをパスワードで暗号化します。アップロードするファイルを選択するときに暗号化パスワードを入力します。
- 暗号化されていない FileMaker Pro Advanced データベースファイルをアップロードしてから、Admin Console でデータベースを開く前に暗号化パスワードを作成します。パスワードは 8 から 100 文字で、大文字、小文字、数字、記号の 4 つの文字タイプの中から少なくとも 3 つを含める必要があります。
データベースファイルをアップロード、暗号化して開くには次の操作を行います:
- FileMaker Pro Advanced で、[ファイル] > [共有設定] > [ホストにアップロード...] を選択します。
-
FileMaker Cloud for AWS ホスト名を選択します。
名前が一覧表示されない場合は、ホスト名または IP アドレスを入力します。
- 管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
- ファイルまたは複数のファイルを参照して [開く] をクリックします。
- ファイルがすでに暗号化されている場合は、暗号化パスワードを入力します。
[アップロード] をクリックします。
[アップロード後に (サーバー上の) ファイルを自動的に開く] オプションは、データベースがすでに暗号化されている場合にのみ機能します。
アップロードの完了を示すメッセージが表示された後、[終了] をクリックします。
ファイルが暗号化されていない場合またはファイルを自動的に開くオプションを選択しなかった場合は、手順 8 に進みます。
- Admin Console で、[Databases] をクリックします。
- データベースの右側の矢印をクリックして [Open] を選択します。
-
データベースがすでに暗号化されている場合は、暗号化パスワードを入力します。データベースが暗号化されていない場合は、暗号化パスワードとパスワードのヒントを作成します。
[Save password] を選択してパスワードを保存できます。
重要: 暗号化パスワードは修復できません。暗号化されたデータベースファイルに割り当てた暗号化パスワードを忘れないようにしてください。必要に応じてメモして安全な場所に保管してください。この暗号化パスワードを紛失または忘れると、ファイルへのアクセスや変更ができなくなります。
メモ
- 暗号化パスワードを保存せずにすべてのデータベースを開く [Open all] を選択した場合、パスワードが保存されていないデータベースは開かれません。
- ファイルは常にセキュアフォルダにアップロードされます。
バックアップの操作
Admin Console で、[Backups] タブをクリックしてバックアップを表示、保存、およびラベルを付けます。バックアップは、データベース、構成、およびログを含むすべてのデータが含まれているストレージボリュームの AWS スナップショットです。[Backups] ページでは、スナップショットからデータベースファイルをダウンロードできるように、インスタンスにスナップショットをアタッチすることもできます。
FileMaker Cloud for AWS は EC2 スナップショットを使用してストレージボリュームをバックアップします。バックアップは 20 分ごとに実行され、FileMaker Cloud for AWS は 1 週間分 (504) のデータを保存します。上限に達すると FileMaker Cloud for AWS は古いバックアップを順番に削除します。
バックアップアクティビティは「awsmanager.log」に記録されます。データベースが存在しない場合、バックアップは実行されません。
メモ
- ルート管理者のみがスナップショットをアタッチおよびデタッチできます。Amazon 認証の非ルートユーザはスナップショットを表示または操作できません。
- バックアップに失敗した場合、FileMaker Cloud for AWS は 5 分以内にバックアップを再試行します。
- [General Settings] ページで [Auto-maintenance] が有効になっている場合、最新のバックアップはサーバーが再起動する前の夜間に保存されます。
バックアップの表示と管理
[Backups] ページの左ウインドウで次の操作を行います:
- [All Backups] をクリックしてすべてのバックアップの一覧を表示し、バックアップを保存、およびバックアップラベルを編集します。
- [Preserved Backups] をクリックして保存済みバックアップの一覧を表示し、バックアップラベルを編集、保存済み一覧からのバックアップの削除、およびスナップショットをアタッチします。
バックアップはタイムスタンプ (UTC 時刻) 順に表示されます。
バックアップスケジュールに加えてオンデマンドでバックアップを開始できます。
オンデマンドでバックアップするには、[Back Up Now] をクリックします。
バックアップにかかる時間はデータボリューム上のデータベースのデータの差分によって異なります。差分が大きい場合はバックアップに時間がかかります。オンデマンドでバックアップを実行すると保存済みバックアップも作成されます。
バックアップラベルの編集
FileMaker Cloud for AWS では、作成時にすべてのバックアップに自動的にラベルを割り当てます:
- Auto-snapshot バックアップは 20 分のバックアップスケジュールにより作成されます。
- Auto-maintenance バックアップは夜間のメンテナンススケジュールにより作成されます。
- On-demand バックアップは [Back Up Now] をクリックして開始します。
バックアップラベルを編集して特定のバックアップを識別することができます。[All Backups] または [Preserved Backups] タブでラベルを編集できます。編集したラベルは Admin Console だけでなく、AWS EC2 マネジメントコンソールのバックアップスナップショットの [タグ] タブにも表示されます。
バックアップラベルを変更するには次の操作を行います:
- 1 つまたは複数のバックアップを選択します。
- [Edit Label] をクリックします。
- [Change Backup Label] ダイアログボックスで、[New Label] フィールドに新しい名前を入力します。
メモ: 複数のバックアップを選択している場合はすべて同じ名前が付けられます。
割り当てられたラベルや編集後のラベルでバックアップの一覧をフィルタするには、[Filter by Label] ボックスにラベルを入力します。現在のフィルタをリセットするには [Clear Filter] をクリックします。
保存済みバックアップの操作
バックアップは保存することができます。保存済みバックアップ (Preserved Backups) は AWS S3 に保存され、ストレージのサイズと料金に追加されます。保存済みバックアップは FileMaker Cloud for AWS によって自動削除されません。
Preserved 一覧から不要になったバックアップは取り除くことができます。FileMaker Cloud for AWS でこれらのバックアップを削除できます。
バックアップを保存するには次の操作を行います
- [All Backups] タブで、バックアップを選択します。
- [Preserve Backup] をクリックします。
[Preserved] 列のバックアップの横にチェックマークが表示されます。
Preserved 一覧からバックアップを取り除くには次の操作を行います
- [Preserved Backups] タブで、バックアップを選択します。
- [Undo Preserve] を選択します。
スナップショットの操作
スナップショットは一度に 1 つしかアタッチできません。別のスナップショットをアタッチする場合は、現在のスナップショットをデタッチする必要があります。
スナップショットをアタッチするには次の操作を行います
- [Preserved Backups] タブで、スナップショットを作成するバックアップを選択します。
- [Attach Snapshot] をクリックします。
スナップショットが完了すると、アタッチ済みスナップショットが [Backup Summary] 領域に表示され、データベースが右側に一覧されます。
アタッチ済みスナップショットからダウンロードフォルダにデータベースをダウンロードするには、データベースを選択し、[Download Database] をクリックします。
スナップショットをデタッチするには次の操作を行います
- 左側のアタッチされたスナップショットの横にある下方向矢印をクリックします。
- [Detach Snapshot] をクリックします。
FileMaker Cloud for AWS の構成
Admin Console で、[Configuration] タブをクリックしてシステム設定を構成します。[Configuration] ページには、[General Settings]、[FileMaker Clients]、[Email Notifications]、[SSL Certificate]、および [Logging] の 5 つのタブがあります。
インスタンスの構成
Admin Console で、[Configuration] > [General Settings] をクリックして AWS インスタンス上で次のタスクを実行します:
-
[Refresh] をクリックしてインスタンスの新しいコピーを作成する
メモ: インスタンスの更新は AWS マネジメントコンソールでの再起動とは異なります。インスタンスの再起動はオペレーティングシステムの再起動と同じですが、 Admin Console の [Refresh] ではインスタンスの新しいコピーが作成されます。構成設定とデータは更新後も保持されます。
- ローカルタイムゾーンを変更する
-
[Auto-maintenance] を有効または無効にする
[Auto-maintenance] を有効にすると、サーバーに接続されているユーザがいない場合、サーバーは午前 0 時から午前 3 時の間 (ローカル時間) に再起動します。ユーザが接続されている場合はメッセージが記録され、サーバーは再始動しません。サーバーが再起動する前に最新のバックアップが [Auto-maintenance] サイクルの成功または失敗に関係なく保存されます (たとえば、ユーザ接続によってサーバーが再起動できない場合など)。
メモ: [Auto-maintenance] を無効にすると、夜間のバックアップは保存されません。
セッションタイムアウトの設定
Admin Console で、[Configuration] > [FileMaker Clients] をクリックします。FileMaker Go および FileMaker Pro Advanced セッションと FileMaker WebDirect セッションのタイムアウトを設定できます。FileMaker WebDirect セッションのタイムアウトを変更すると、FileMaker WebDirect が再起動され、接続されているユーザの接続が解除されます。[Databases] タブでメッセージを送信してユーザに警告することができます。
メモ
- FileMaker WebDirect の再起動には数分かかります。再起動が完了するまでその他の FileMaker WebDirect の変更を行わないでください。
- FileMaker Admin API セッションおよび FileMaker Data API セッションのタイムアウトは 15 分で変更することはできません。
データベースのフィルタ
FileMaker Pro Advanced の [ホスト] ダイアログボックス、および FileMaker Go と FileMaker WebDirect の起動センターには共有ソリューションの一覧が表示されます。デフォルトでは、一覧にはホスト上で使用可能なすべてのソリューションが表示されます。この一覧を現在ユーザがアクセス可能なソリューションのみに制限するには、Admin Console で、[Configuration] > [FileMaker Clients] をクリックしてから、[Filter Databases in Client Applications] を有効にします。
この設定を有効にすると、FileMaker Cloud for AWS が FileMaker クライアントアカウント名およびパスワードに基づいてデータベースをフィルタします。
電子メール通知の構成
Admin Console で、[Configuration] > [Email Notifications] をクリックします。Admin Console 内の通知以外に FileMaker Cloud for AWS からの通知を電子メールメッセージを使用して受信するには [Send Email Notifications] を有効にします。
電子メール通知を受信する他のユーザを追加することもできます。ユーザを追加すると Amazon SES Address Verification Request メールが届きます。検証リンクをクリックするとユーザの電子メールアドレスが検証済み一覧に追加されます。各電子メールアドレスは一度だけ検証され、検証済みのユーザの [Send Verification] をクリックすると、電子メールアドレスが一覧に追加されます。
最初のユーザの電子メールアドレスを追加すると、そのユーザの電子メールアドレスを示す [From Email Address] フィールドが表示されます。そのアドレスから通知が送信されます。その後、検証済みの追加ユーザが一覧に追加され、[From Email Address] メールアドレスから選択できます。
ユーザの電子メールアドレスを追加するには次の操作を行います:
- [Add Email Address] をクリックします。
- ユーザのメールアドレスを入力して [Send Verification] をクリックします。
- ユーザが過去に検証されていない場合は確認を待機します。
- [Save] をクリックします。
- [Edit Email Settings] をクリックしてそのユーザの電子メールを有効にします。
- [Save Changes] をクリックします。
メモ: 電子メール設定の編集を使用してユーザの電子メールアドレスを削除することもできます。現在使用中の [From Email Address] のメールアドレスは削除できません。
SSL 証明書の管理
Admin Console で、[Configuration] > [SSL Certificate] をクリックします。FileMaker Cloud for AWS は、90 日間の試用 SSL (Secure Socket Layer) 証明書を最初に提供します。FileMaker Cloud for AWS の SSL 証明書は次の方法で維持できます:
- 60 日経過後から有効期限までの間に filemaker-cloud.com ドメインの SSL 証明書を更新できます。更新は FileMaker Store で自動的に行われます。
- 独自のドメインを購入して登録し、そのドメイン用の新しい SSL 証明書を購入できます。
- 独自のドメインを購入して登録し、独自のカスタム証明書をインポートできます。
FileMaker Cloud for AWS では発行元にかかわらず証明書の有効期限が追跡されます。証明書の有効期限までの残り日数が 60 日を切ると、カウントダウンが毎日表示されます。
メモ
- 証明書を更新する前に、必要な接続数の FileMaker AWS ライセンス SKU があることを確認してください。ライセンス SKU を変更するには、現在のサブスクリプションを中止して新しいインスタンスを展開する必要があります。
- SSL 証明書の更新後にライセンス SKU を変更する場合、最初の証明書を継続しても証明書の更新を改めて購入する必要があります。購入は毎回同じ価格で、払い戻しできません。
- 証明書のインポートが完了するまでインスタンスのスイッチオーバーやその他のインスタンスの変更を行わないでください。
filemaker-cloud.com ドメインの SSL 証明書を更新するには次の操作を行います
- [Renew SSL Certificate] をクリックします。
-
ドロップダウンリストから購入するストアの国を選択します。
お住まいの国が一覧にない場合、[Other] を選択してください。証明書を購入するための SSL プロバイダ FileMaker Security ページにリダイレクトされます。証明書を購入する前にドメインを登録する必要があります。
- [Submit to FileMaker Store] をクリックします。
- FileMaker Store の手順に従って更新を購入します。
独自のドメイン用の新しい SSL 証明書を購入するには次の操作を行います
- [Purchase SSL Certificate for my domain] をクリックします。
- SSL プロバイダ FileMaker Security ページの手順に従ってドメイン用の証明書を購入します。
独自のドメイン用のカスタム証明書をインポートするには次の操作を行います
- [Import custom certificate] をクリックします。
- [Import Certificate] ダイアログボックスで証明書ファイルの場所を指定します。
- 証明書のキーファイルの場所を指定します。
- 証明書が生成されたときにプライベートキーパスワードを作成していた場合はそのパスワードを入力します。
- [OK] をクリックします。
- ワイルドカード SSL 証明書を使用している場合はインスタンスの優先ホスト名を入力して [OK] をクリックします。
-
FileMaker Cloud for AWS からの電子メールの受信を待機します。
電子メールには、優先ホスト名と、FileMaker Cloud for AWS によって生成された完全修飾ドメイン名 (FQDN) が表示されます。
カスタム証明書をインポートすると、FileMaker Cloud for AWS サーバーが再起動します。インスタンスの IP アドレスが変更されることがあります。ドメインネームサーバー (DNS) 登録では、優先ホスト名を FQDN にマップする CNAME (Canonical Name) レコードを作成できます。CNAME マッピングでは、インスタンスの IP アドレスが変更された場合、DNS 登録で更新する必要はありません。例:
mycustomhostname.com CNAME fc-jnmwzt-20170322-202817.fmi.filemaker-cloud.com
メモ
- 優先ホスト名のスペルが正確に入力されていることを確認してください。次のオプションのいずれかを使用して、ホスト名と DNS 登録の不一致を訂正できます。不一致の訂正は、ワイルドカード証明書を再インポートして優先ホスト名を訂正するか、または DNS 登録を確認して訂正します。
- カスタム証明書をインポートしたら、Amazon Developer App Console で Return URL を更新する必要があります。Login with Amazon の設定を参照してください。
インポート用の複数の証明書の連結
カスタム証明書をインポートまたは更新する場合は、複数の証明書を連結して 1 つのファイルとしてインポートする必要があります。これを行うには、SSL 証明書の連結証明書コンテナファイルである .pem ファイルを作成します。
作成して FileMaker Cloud for AWS にインポートできる .pem ファイルには、次の 2 種類があります:
- SSL 証明書の信頼チェーン全体を持つ .pem (ルート証明書、中間証明書、およびプライマリ証明書)
- サーバーと中間証明書を持つ .pem
.pem ファイルの作成
- プライマリおよび中間証明書をダウンロードします。信頼チェーン全体の場合はルート証明書もダウンロードします。
-
テキストエディタで、各証明書の本文全体を 1 つのテキストファイルに貼り付けます。
重要:証明書は次の順序で貼り付ける必要があります:
- プライマリ証明書 – your_domain_name.crt
- 中間証明書 – intermediate_name.crt
- (信頼チェーン全体の場合) ルート証明書 – root_name.crt
- 組み合わせたファイルを「your_domain_name.pem」として保存します。
各証明書には開始タグと終了タグを含める必要があります。最終結果は次のようになります:
-----BEGIN CERTIFICATE-----
プライマリ SSL 証明書: your_domain_name.crt
-----END CERTIFICATE-----
-----BEGIN CERTIFICATE-----
中間証明書: intermediate_name.crt
-----END CERTIFICATE-----
-----BEGIN CERTIFICATE-----
(信頼チェーン全体の場合) ルート証明書: root_name.crt
-----END CERTIFICATE-----
これでファイルをインポートできます。
ログファイルのエントリの参照
FileMaker Cloud for AWS は、アクティビティ、クライアントアクセス、およびその他の情報を追跡してその情報をログファイルに保存します。
メモ
- ユーザ認証情報およびデータベースエントリは記録されません。
- ログ情報を FileMaker, Inc. に送信するように選択した場合、これらのログが送信されます。
1 つまたは複数のログをコンピュータにダウンロードするには次の操作を行います:
- Admin Console で、[Configuration] > [Logging] をクリックします。
- [Select the log to download] をクリックします。
- ログ名をクリックします。
ログファイル | レコード |
---|---|
event.log | FileMaker Cloud for AWS データベースサーバーの実行時に発生したイベント。データベースサーバーが開始または停止した時や、データベースファイルが開かれたり閉じられたりした時など。 |
gateway.log | 仮想 DBA ボットのアクティビティ。これは、AWS および FileMaker ハブと通信します。 |
journal.log | 通知およびユーザの操作。メモリまたはデータボリュームの使用状況に関する通知や、バックアップの開始などの操作など。 |
wpe.log | Web 公開エンジンのイベント (Web 公開エンジンのエラー、FileMaker WebDirect のエラー、FileMaker スクリプトに関連したエラーなど)。 |
fmshelper.log | 他のすべてのプロセスを実行、開始、および停止するユーティリティプロセス。 |
awsmanager.log | AWS 関連のすべてのアクティビティ (インスタンスのアップグレード、更新やスナップショットのアクティビティなど)。 |
fmdapi.log | 発生したすべての FileMaker Data API のエラーと、共有データベースにアクセスした FileMaker Data API 呼び出しに関する情報。 |
stats.log | FileMaker Server のパフォーマンス、およびログインしたクライアント数 |
コネクタの管理
FileMaker Data API 設定の変更
メモ: FileMaker Data API 設定は、FileMaker Data API ソリューションが使用されていない場合にのみ変更してください。FileMaker Data API エンジンを再起動すると、クライアントが未保存の作業を失う可能性があります。
FileMaker Data API を使用すれば、REST 準拠の API ステートメントのセットを使用してアプリケーションとデータを共有することができます。
FileMaker Data API を使用してアクセスするためのデータベースを共有するには次の操作を行います:
FileMaker Pro Advanced で、データベースを開いてデータベースにアクセスするアカウントのアクセス権セットを編集します。拡張アクセス権の [FileMaker Data API でのアクセス] を有効にします。FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください。
メモ: FileMaker ソリューションで複数のデータベースファイルが使用されている場合は、FileMaker Data API を使用してアクセスされるすべてのファイルで拡張アクセス権の [FileMaker Data API でのアクセス] を有効にする必要があります。
- Admin Console で、[Connectors] > [FileMaker Data API] をクリックしてから、[FileMaker Data API] を [Enabled] に設定します。
- FileMaker Data API を使用してアクセスするためのデータベースを準備します。FileMaker Data API ガイドを参照してください。
- データベースファイルを FileMaker Cloud for AWS にアップロードします。
- REST 準拠の Web サービスを使用して、HTTPS リクエストを FileMaker API Data ステートメントを指定する URL の形式で送信します。
サーバープラグインの管理
Admin Console で、[Connectors] > [Plug-ins] をクリックします。
FileMaker スクリプトエンジン (FMSE) プラグインを有効にして、クライアントスクリプトでプラグインを許可して FileMaker Cloud for AWS 上でインストールおよび実行できるようにします。[プラグインファイルのインストール] スクリプトステップを有効にして、接続された FileMaker Pro Advanced クライアントで実行できるようにする必要があります。
メモ: Linux プラグインのみがサポートされます。
FileMaker WebDirect プラグインの管理
Admin Console で、[Connectors] > [Plug-ins] をクリックします。
FileMaker WebDirect プラグインを有効にして、プラグインファイルを FileMaker WebDirect ソリューションで使用できるようにします。[プラグインファイルのインストール] スクリプトステップを有効にして、FileMaker WebDirect のプラグインのインストール、更新、およびロードに使用できるようにする必要があります。
これらのプラグイン設定を変更すると FileMaker WebDirect が再起動され、接続されているユーザの接続が解除されます。[Databases] タブでメッセージを送信してユーザに警告することができます。
メモ: FileMaker WebDirect の再起動には数分かかります。再起動が完了するまでその他の FileMaker WebDirect の変更を行わないでください。
ODBC データソースの設定
Admin Console で、[Connectors] > [External ODBC Data] をクリックして、FileMaker Cloud for AWS クライアントからアクセスする ODBC データソースを設定します。ODBC データソースを追加してドライバの種類を選択すると、そのドライバのデフォルトのポート番号が選択されます。ただし、FileMaker Cloud for AWS で使用される予約済みのポートを除く、1 から 65535 の任意のポート番号を選択できます。
メモ: ODBC データソース接続をテストするには、データベースのユーザ名とパスワードが必要です。
Admin Console アカウントの管理
ルート管理者はサインイン情報を変更できます。ユーザが Amazon の認証情報を使用して Admin Console にサインインできるように Login with Amazon を設定することもできます。FileMaker Cloud for AWS ユーザについてで説明したように、非ルート管理者は制限されたタスクのセットしか実行できません。
ルート管理者アカウントの管理
Admin Console で、[Administration] > [Administrator] をクリックして Admin Console アカウント情報を変更します。
ルート管理者は電子メールアドレスとパスワードを変更できます。メールアドレスを変更するには現在のパスワードを入力する必要があります。パスワードを忘れた場合は、[Sign In] ページで [Forgot your password? ] リンクをクリックしてパスワードをリセットします。
Login with Amazon の設定
Login with Amazon を設定するには Amazon アカウントが必要です。すでに AWS または Amazon Seller Central を使用している場合は、既存のアカウントでログインしてください。Seller Central は Login with Amazon のアプリケーション登録を処理します。
メモ: アプリケーションはプレースホルダアプリケーションです。これは Seller Central で表示されますが、最初の登録を完了する必要があります。米国で提供されている Amazon のサービスでの設定手順です。日本では異なる場合があります。
Login with Amazon を設定するには次の操作を行います
- https://login.amazon.com の Login with Amazon に移動して、[App Console] をクリックします。
- Login with Amazon を登録していない場合は [Not registered?] の下の [Sign up is free] リンクをクリックします。登録済みの場合は [Sign in to the App Console] をクリックします。
- [Register new application] をクリックします。
[Register Your Application] ダイアログボックスで次を入力します:
- アプリケーションの名前
- アプリケーションの説明
- プライバシー URL (プレースホルダ URL にすることができます)
- オプションのロゴ
-
[Save] をクリックします。
アプリケーション情報ページが表示されます。
-
[Web Settings] タブをクリックして展開します。
FileMaker Cloud for AWS の Admin Console にコピーして貼り付けるクライアント ID (Client ID) フィールドとクライアントシークレット (Client Secret) フィールドを確認します。
Login with Amazon 用に FileMaker Cloud for AWS を設定するには次の操作を行います
- Seller Central アプリケーションの [Web Settings] タブで [Edit] をクリックします。
- FileMaker Cloud for AWS にサインインします。
-
[Administration] > [Administrator] タブで、画面の指示に従って次の操作を実行します:
- Return URL フィールドをコピーして Seller Central アプリケーションに貼り付け、変更を保存します。
- Seller Central アプリケーションの Client ID フィールドと Client Secret フィールドをコピーして Admin Console に貼り付けます。
- Admin Console で、[Save] をクリックします。
FileMaker Cloud for AWS への認証ユーザの追加
アイデンティティプロバイダとして Login with Amazon を設定した後は、Amazon 認証情報を使用して Admin Console にサインインするようにユーザに案内できます。
メモ: 案内するにはユーザの Amazon 電子メールアドレスが必要です。
Amazon 認証ユーザを追加するには次の操作を行います:
- [Administration] > [Administrator] タブで、[Add Amazon Authenticated User] をクリックします。
-
ユーザの Amazon 電子メールアドレスを入力します。
ユーザは FileMaker Cloud for AWS から Amazon のサインインリンクを含んだ電子メールを受信します。
-
ユーザはリンクをクリックして Amazon にサインインします。
Authentication Success ページが表示され、[Admin Console Sign In] ページへのリンクが表示されます。
- ユーザはリンクをクリックしてサインインします。
重要:今後の使用のためにこのリンクをブックマークできます。インスタンスの URL が含まれています。
ユーザが Amazon リンクをクリックした後に認証エラーが表示される場合は、FileMaker Cloud for AWS と Seller Central 間でコピーして貼り付けた設定を確認します。また、Return URL フィールドを貼り付けたときに Seller Central Web Settings ページで [Save] をクリックしたことを確認します。
外部認証の設定
FileMaker Pro Advanced を使用すれば、ソリューションで FileMaker Cloud for AWS で指定されたサードパーティ OAuth アイデンティティプロバイダを使用してユーザアカウントを認証することができます。
FileMaker Cloud for AWS でアイデンティティプロバイダを構成する前に、対象のプロバイダでアカウントを作成する必要があります。次に、FileMaker Cloud for AWS で作成したアカウントから設定を入力します。設定はプロバイダにより異なります。
OAuth アイデンティティプロバイダによる認証を設定するには次の操作を行います:
- Admin Console で、[Administration] > [External Authentication] をクリックします。
- [Identity Authentication Settings] で、プロバイダの [Change] をクリックします。
-
プロバイダのアカウントから必要な情報を入力します。
プロバイダのリンクをクリックしてから情報をコピーして Admin Console に貼り付けることができます。
- [Save Authentication Settings] をクリックします。
- [Database Sign In] で、FileMaker クライアントを認証するための OAuth アイデンティティプロバイダを有効にします。
FileMaker クライアントが FileMaker Cloud for AWS で共有データベースファイルを操作するには、設定したプロバイダの認証情報で FileMaker Pro Advanced ファイルにサインインします。たとえば、ユーザは Google の認証情報でサインインすることができます。その後 FileMaker Cloud for AWS でプロバイダを無効にすると、FileMaker クライアントでそのプロバイダのサインインが利用できなくなります。
メモ: OAuth アカウントアクセスについては、FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください。
Amazon をアイデンティティプロバイダとして使用する場合の操作
FileMaker Cloud for AWS では次の 2 か所で Amazon をアイデンティティプロバイダとして使用します:
- 管理者の場合は [Administrator] ページ
- クライアントユーザの場合は [External Authentication] ページ
Amazon の構成は共有されるため、一方のページの設定がもう一方のページで自動的に反映されます。その結果、[External Authentication] ページで Amazon 認証を無効にすると管理者の Amazon 認証も無効になり、[Admin Console Sign In] ページに [Login with Amazon] が表示されなくなります。Amazon 認証を再度有効にするには、[Administrator] ページに戻って再度 Amazon をアイデンティティプロバイダとして保存する必要があります。
AWS サブスクリプションの管理
Admin Console で [Subscription] タブをクリックして、FileMaker Cloud for AWS ライセンス、サブスクリプション、および AWS インスタンスの設定を管理します。また、クライアントソフトウェアをダウンロードしてライセンスキーを表示します。[Subscription] ページには、[User Connections]、[Instance Settings]、[Storage Settings]、および [Subscription Center] の 4 つのタブがあります。
ユーザ接続ライセンスの管理
このページでユーザライセンスを表示して操作します。
AWS Marketplace でユーザライセンス SKU を変更する前に、現在のサブスクリプションを中止します。次に、AWS Marketplace にアクセスして、必要なライセンス数で SKU を購入し、手順に従って新しいインスタンスを起動します。
BYOL ライセンスを追加購入するには次の操作を行います:
-
[Upgrade License] をクリックします。
FileMaker Store が表示されるまで待機します。
- [FileMaker Store 接続の追加] ページで、追加するユーザ接続の数を 1 ずつ増やして選択します。
- [進む] をクリックします。
- ライセンスキーの入力を求められます。ライセンスキーがわからない場合は、[ライセンスキーはどこにありますか?] をクリックします。
- [送信] をクリックします。
- FileMaker Store の購入プロセスに進みます。
FileMaker Store から注文を確認する電子メールが届きます。電子メールには、クライアントソフトウェアのダウンロード、ライセンス証明書、およびライセンスキーへのリンクが含まれています。
FileMaker BYOL ライセンスがある場合、[Upgrade DAPI] をクリックして FileMaker に接続し、より高い FileMaker Data API 制限を購入します (GB 単位)。
メモ: 電子メールを受け取った後、Admin Console でライセンスがアクティブになるのに最大で 1 時間かかります。1 時間後に、[Sync License] をクリックしてすぐに更新するか、または最大で 24 時間待機すると自動的に更新されます。更新されると、追加のユーザ接続または DAPI 制限の変更が表示されます。
FileMaker Cloud for AWS ライセンス通知について
FileMaker ライセンスのインストール数を超えると、FileMaker Cloud for AWS から通知が送信されます。
BYOL ライセンスの使用期限が切れる 30 日前に、有効期限を示す通知が FileMaker Cloud for AWS から送信されます。
BYOL ライセンスを更新しないまま期限切れになると、FileMaker Cloud for AWS から期限切れの通知が送信されます。ライセンスの期限が切れた後に FileMaker Cloud for AWS にサインインするとダイアログボックスが毎日表示され、FileMaker の EULA に違反していることを警告されます。
インスタンスタイプの表示と変更
Admin Console で、[Subscription] > [Instance Settings] をクリックし、インスタンスタイプを表示して変更します。FileMaker Cloud for AWS は一覧されたタイプをサポートしています。[Amazon EC2 Instance Types] をクリックして、AWS の詳細な説明を確認し、パフォーマンスとストレージのニーズに最も適したタイプを判断します。
インスタンスタイプを変更した場合、電子メールを受信するまではブラウザの更新など他の操作を行うことはできません。電子メールが確認できたら、Admin Console にサインインできます。
ストレージ設定の表示と変更
Admin Console で、[Subscription] > [Storage Settings] をクリックして、データストレージのボリュームサイズを表示および増やします。ストレージボリュームのサイズを増やした場合、電子メールを受信するまではブラウザの更新など他の操作を行うことはできません。電子メールが確認できたら、Admin Console にサインインできます。
データストレージのボリュームサイズを減らすことはできません。より少ない容量のストレージを購入するには、現在のサブスクリプションを中止して新たに購入する必要があります。
デフォルトのボリュームサイズは 40 GB です。非常に大容量のストレージが必要な場合は、1 度に最大で 80 GB のボリュームサイズの段階的な増加が必要になることがあります。たとえば、40 GB から 120 GB、120 GB から 200 GB に増やします。
ダウンロードとリソース
Admin Console で、[Subscription] > [Subscription Center] をクリックして、ライセンスキーを表示し、クライアントソフトウェアとライセンス証明書をダウンロードします。
ソフトウェアをダウンロードするには、FileMaker Pro Advanced クライアントのリンクをクリックします。
ライセンス証明書をダウンロードするには、[Download License Certificate] をクリックします。FileMaker Pro Advanced をインストールするには、ダウンロードしたファイルを使用する必要があります。ライセンス証明書はソフトウェアの再インストールが必要な場合に備えて安全な場所に保管してください。
サブスクリプションの中止
Subscription Center には、サブスクリプションの中止に関する情報が表示されます。この操作は元に戻すことができないため、サブスクリプションを中止する前にこの情報を慎重に確認してください。
サブスクリプションを中止するには次の操作を行います:
- [Send Instructions] をクリックして手順が記載された電子メールを受信します。
- 電子メールの手順に従って、クライアントソフトウェア、ログ、およびデータベースをダウンロードします。
- Subscription Center に戻り、[Delete Stack] をクリックします。(キャンセルするには、[Keep Subscription] をクリックします。)
- Proceed with Deletion ダイアログボックスで、ルート管理者の電子メールアドレスとパスワードを確認します。
- [Delete] をクリックします。
- AWS CloudFormation コンソールをチェックして、スタックが削除されたことを確認します。
- AWS Marketplace にサインインして、サブスクリプションをキャンセルします。サブスクリプションをキャンセルするまで料金が発生します。
FileMaker Cloud for AWS 購入の登録
ユーザ情報を入力して、FileMaker, Inc. に送信するデータの種類を選択することができます。
メモ: クラッシュデータを送信するように選択した場合にシステムクラッシュが発生すると、インスタンスのルートボリューム上のコアダンプが FileMaker, Inc. に送信されます。送信されるファイルは /opt/FileMaker/FileMaker Server/Logs/crash/*.core
です。
FileMaker Cloud for AWS に初めてサインインしたときに [Opt-in Registration] ページで [I will do this later] をクリックした場合、30 日後に確認の通知が表示されます。通知で [Subscription Center] をクリックしてこのページにアクセスできます。[Cancel] をクリックすると、通知は消えて再び表示されることはありません。
この情報を入力または変更するには次の操作を行います:
- [Edit Settings] をクリックします。
- 選択して [Submit] をクリックします。
考慮事項とトラブルシューティング
FileMaker Cloud for AWS 考慮事項
FileMaker Cloud for AWS を使用する際は、次の情報を考慮してください。
FileMaker クライアント
- FileMaker Cloud for AWS では、FileMaker WebDirect の Web サーバーで共有される FileMaker WebDirect のカスタムホームページをサポートしていません。ただし、外部 Web サイトでは FileMaker WebDirect のカスタムホームページがサポートされます。
- FileMaker Cloud for AWS では、FileMaker Pro Advanced Runtime ソリューションのアップロードをサポートしていません。
- FileMaker Cloud for AWS は次の Linux フォントをインストールします: Liberation、Baekmuk Batang (韓国語)、IPA ゴシック (日本語)、および WenQuanYi Zen Hei (wqy-zenhei) (中国語)。
- Admin Console では、常に UTC 時間で時刻が表示されます。ローカルタイムゾーンを使用する場合は、FileMaker Pro Advanced スクリプトで計算 (UTC とタイムゾーンの差) を含める必要があります。
- FileMaker Cloud for AWS は特定のアカウントとパスワードを使用した FileMaker Pro Advanced ファイルへの自動ログインをサポートしていません。ファイルをアップロードした後に FileMaker Pro Advanced でファイルオプションを変更してアカウントとパスワードを指定すると、それ以降は FileMaker Cloud for AWS でこのファイルが開かなくなります。
管理
- FileMaker Cloud for AWS では FileMaker スクリプトエンジン (FMSE) は「Data/Documents」と「temp」フォルダにのみアクセスできます。FMSE の localhost ポートへのアクセスはブロックされています。
- FileMaker Cloud for AWS は各インスタンスに対して同時に最大 10 人の管理者の接続をサポートします。
- 次のプロセスには約 10 分かかります: FileMaker Cloud for AWS のアップグレード、データボリュームのアップグレード、インスタンスタイプの変更、およびインスタンスの更新。ダウンタイム中は、クライアントは FileMaker Cloud for AWS に接続できません。管理者はこれらのプロセスのいずれかを開始する前に、ユーザに対して作業を保存するように通知してすべてのユーザの接続を解除する必要があります。
- FileMaker Cloud for AWS の管理者がインスタンスのアップグレード、更新、または復元を開始すると、プロセスに約 10 分かかることが通知され、成功メールを待つように通知されます。ただし、この間にサインインしている他のユーザにはこのメッセージは表示されません。また、この間にサーバーが再起動のためにシャットダウンするまでは他のユーザはサインインすることができます。シャットダウン後はサインインできませんがこの説明メッセージは表示されません。潜在的な問題を防ぐために、インスタンスの変更を開始する場合はサインインしている可能性がある他のユーザに対して通知することが重要です。
- [All Backups] 一覧にオンデマンドバックアップが表示されない場合、「awsmanager.log」ファイルでエラーメッセージを確認してください。
- FileMaker Cloud for AWS サーバーまたはインスタンスを再起動すると、その後 Admin Console に壊れた HTML が表示されることがあります。問題を解決するにはブラウザを更新してください。
プラグインとデータソース
- FileMaker Cloud for AWS 1.18 では、FileMaker 18 プラットフォームでサポートされている ODBC および JDBC ドライバが必要です。それ以前のドライバのバージョンはサポートされていません。
- FileMaker Cloud for AWS でプラグインを更新しても FileMaker Pro Advanced の機能は更新されません。更新を有効にするには、FileMaker Cloud for AWS インスタンスを再起動する必要があります。
- Microsoft SMTP サーバーを使用して [サーバー上のスクリプト実行] および [メールを送信] スクリプトステップを含むスクリプトを実行する場合、FileMaker Cloud for AWS のパブリック IP アドレス (EC2 マネジメントコンソールに表示) で電子メールサービスを構成する必要があります。
fmsadmin
コマンドラインインターフェース (CLI) コマンドは FileMaker Cloud for AWS ではサポートされません。スクリプトで [サーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップをfmsadmin
コマンドと一緒に使用すると、FileMaker エラーコード 812「Exceeded host's capacity」が表示されることがあります。- ソース名に拡張 ASCII 文字が含まれていると ODBC 接続を確立できません。
- Microsoft SQL Server ドライバとデフォルト以外のポートを使用して ODBC ソースを構成する場合は、ポート番号をサーバーの IP アドレスに追加する必要があります (例:
52.37.11.97,1999
)。
AWS 考慮事項
AWS で インスタンスを操作する際は、次の情報を考慮してください。
インスタンスの操作
インスタンス関連のいくつかのタスクは AWS EC2 マネジメントコンソールで実行します。例:
- パスワードをリセットするには、FileMaker データボリュームの [タグ] タブで値を調べます。
- ポートの変更を行うには、セキュリティグループのインバウンドルールおよびアウトバウンドルールを編集します。セキュリティグループのインバウンドルールを編集して、他の IP アドレスからのアクセスをブロックし、メンテナンス期間中のクライアントのサインインを防止することもできます。
- わかりやすくするためにインスタンスに名前を付けるには、EC2 ダッシュボードのインスタンスページで名前を入力します。
インスタンスを操作するには、インスタンス ID を知る必要があります:
- Admin Console の [Dashboard] ページの [System Overview] でインスタンス ID を確認してコピーするか書き留めておきます。
- EC2 ダッシュボードで [インスタンス] をクリックし、検索ボックスにインスタンス ID を入力して検索します。
- 該当するインスタンスの行で、鉛筆が表示されるまで [Name] フィールドをポイントして名前を割り当てます。鉛筆をクリックして名前を入力し、チェックボックスを選択して名前を保存します。
[説明] タブにインスタンスの概要が表示されます。このタブにはパブリック IP アドレスの他、セキュリティグループおよびアタッチされたデバイス (ボリュームとも呼ばれます) へのリンクが表示されます。
アタッチされるボリュームは次のとおりです:
- dev/sda1 – ログデータが格納されるルートボリューム
- dev/sdb – Linux で処理のために使用されるスワップボリューム
- dev/sdf – FileMaker データボリューム
名前が空白の場合でもこれらのボリュームの名前は変更しないでください。特にインスタンスの FileMaker データボリューム名は変更しないでください。変更するとインスタンスが使用できなくなります。ボリュームを安全に管理するには、代わりにタグを使用します:
- EC2 ダッシュボードでインスタンス ID を確認して書き留めます。
- [ELASTIC BLOCK STORE] の [ボリューム] をクリックしてインスタンス ID のフィルタを追加します (または [アタッチ済み情報] 列で確認します)。
- FileMaker データボリュームを選択します。
- ボリュームの [タグ] タブをクリックして [タグの追加/編集] をクリックします。
- [タグの作成] をクリックします。キーおよび値の名前を入力して [保存] をクリックします。
- [列の表示] をクリックすると、キーがボリューム情報に列として追加されて表示されます。
たとえば、インスタンスのホスト名を識別するキーを追加すると、FileMaker データボリュームがどのインスタンスに関連付けられているかわかります。
インスタンスについて
- ストレージボリュームが最大容量に近づくと通知が送信されます。そのような通知が表示された場合はストレージボリュームの容量をアップグレードしてください。ストレージボリュームが一杯になるとボリュームの容量をアップグレードできなくなり、スイッチオーバーエラーメッセージが表示されます。
- インスタンスのホスト名を忘れた場合は FileMaker Cloud for AWS のパブリック IP アドレス (EC2 マネジメントコンソールのインスタンスの説明に表示) を使用してサインインできます。その後、ホスト名とドメイン名のある URL を使用してサインインします。
- FileMaker Cloud for AWS ユーザがインスタンスのスイッチオーバーを実行した場合、EC2 マネジメントコンソールのインスタンス名のタグが消えます。コンソールのインスタンス一覧に移動し、鉛筆アイコンをクリックしてインスタンス名をもう一度付けます。チェックマークをクリックして確認します。
- FileMaker Cloud for AWS ユーザがインスタンスのスイッチオーバーを実行した場合、作成したセキュリティグループの更新は引き継がれません。これらの変更を元に戻す必要があります。
- FileMaker Cloud for AWS の場合、EC2 ダッシュボードでは、インスタンスの削除保護はデフォルトで有効になっています。インスタンスとその関連スタックを削除するには、サブスクリプションの中止を参照してください。
データのスナップショット
- 容量の大きい複数のデータベースを短期間にアップロードして AWS エラー「ConcurrentSnapshotLimitExceeded」が表示された場合、データボリューム上に作成できる同時スナップショット数の上限に達しています。EC2 マネジメントコンソールの [Elastic Block Store] > [スナップショット] で [ステータス] 列を確認します。保留中のすべての要求が完了するまで待ってから制限数を無駄に消費している不完全な状態 (Error など) のスナップショットがないか確認します。
-
データボリュームのスナップショットの制限に達するとバックアップは行われません。制限に達した場合、例外が「awsmanager.log」に記録されます。2 つの選択肢があります:
- AWS EC2 ダッシュボードの [Elastic Block Store (EBS)] > [スナップショット] でスナップショットをいくつか削除します。
- AWS サポートに連絡して EBS スナップショットの制限の引き上げをリクエストします。
その他の考慮事項
-
FileMaker Cloud for AWS は、クラウドコンピューティングのための静的 IP アドレス (Elastic IP アドレス) の使用をサポートしていません。Elastic IP アドレスを使用する場合は、AWS アカウントがリージョンごとに 5 つの Elastic IP アドレスに制限されていることに注意してください。また、インスタンスを終了しても Elastic IP アドレスの関連付けが取り除かれるわけではなく、Elastic IP アドレスが実行中のインスタンスに関連付けられていない場合でも、AWS に 時間単位で課金されます。
独自の DNS エントリを管理する場合は、Elastic IP アドレスを指定するカスタムドメイン名の DNS A レコードを作成できます。インスタンスの更新などのスイッチオーバーイベントが発生した場合は、常に手動で関連付けを解除して再度関連付ける必要があります。
-
FileMaker Cloud for AWS では、各 AWS リージョンにデフォルトの VPC (Virtual Private Cloud) が必要です。デフォルトの VPC では、EC2 インスタンスに常にパブリック IPv4 アドレスが割り当てられます。これは、ユーザがインターネット上のどこからでも Admin Console とデータベースサーバーの両方に接続するために必要です。2013 年 3 月 18 日 (米国時間) より前に作成された AWS アカウントは、選択したリージョンでデフォルトの VPC を起動できない場合があります。(このようなアカウントには「EC2-VPC」属性とは対照的に「EC2-Classic」属性があります。) それ以前に AWS アカウントが作成されている場合は、AWS サポートに連絡してアカウントのデフォルト VPC を有効にしてください。詳細については、デフォルト VPC とデフォルトサブネットを参照してください。
メモ: 独自の VPC を使用するには、ダウンロードとリソースにアクセスして、テクニカルリソースの一覧から代替 CloudFormation テンプレートをダウンロードします。FileMaker Cloud for AWS を展開するときにダウンロードしたテンプレートを使用できます。
トラブルシューティング
疑問や問題がある場合、[Configuration] > [Logging] タブで FileMaker Cloud for AWS のログファイルを確認してください。また、一般的なトラブルシューティングのトピックについては、FileMaker ナレッジベースの FileMaker Cloud for AWS Support (英語) を参照してください。その他の解決策については、support.filemaker.com で検索できます。