FileMaker Cloud 1.17.0.77 リリースノート
このソフトウェアは FileMaker Cloud バージョン 1.16.1.18 をバージョン 1.17.0.77 に更新してバグを修正します。
FileMaker Cloud 1.17.0.77 は米国、カナダ、欧州、日本、およびオーストラリアで利用できます。
ソフトウェア詳細
FileMaker Cloud 1.17.0.77 の新機能
- FileMaker Cloud は FileMaker 17 プラットフォームで利用できるようになりました。
- FileMaker Cloud エンドユーザライセンス契約 (EULA) が変更されました。FileMaker Cloud を使用するには、EULA に同意する必要があります。
- FileMaker Cloud は、Comodo 証明機関によって発行された 90 日間の試用 SSL (Secure Socket Layer) 証明書を提供します。試用証明書は、最大で有効期限が切れる 60 日前に更新できるようになりました。
- このリリースでは、ルート管理者のみが購入に関する操作を実行できます。
- FileMaker Cloud Admin Console で [Filter databases] オプションを選択できるようになりました。このオプションを有効にすると、FileMaker クライアントのアカウント名およびパスワードに基づいて FileMaker Cloud でデータベースがフィルタされ、ユーザがログイン資格情報を持っているデータベースだけが表示されます。
- Admin Console の [Subscription] > [Subscription Center] ページに FileMaker ライセンスキーが表示されます。ライセンスを付与されたユーザにキーを提示するには、[Show] をクリックしてキーをコピーします。
- fmdapi および使用状況のログを Admin Console の [Subscription] > [Subscription Center] ページからダウンロードできるようになりました。
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FileMaker Data API は Trial バージョンではなくなりました。Admin Console の [Dashboard] ページに、年間制限に対する FileMaker Data API の使用量がギガバイト (GB) 単位で表示されるようになりました。
オブジェクトフィールドにデータをアップロードする機能やスクリプト引数を使用して FileMaker スクリプトを実行する機能など、大幅な更新が API に対して行われました。詳細については、FileMaker Data API ガイドを参照してください。
互換性とアップグレード
- FileMaker Cloud 1.17.0.77 は FileMaker 17.0 以降のクライアントと互換性があります。
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FileMaker Cloud 1.16.1.18 からのみ FileMaker Cloud 1.17.0.77 にアップグレードできます。
FileMaker Cloud 1.15.x または 1.16.0.55 からアップグレードするには、まず FileMaker Cloud 1.16.1.18 にアップグレードする必要があります。FileMaker Cloud 1.15.0.185 からアップグレードする場合、正常にアップグレードするには FMUpdate001 パッチを適用する必要があります。
メモ
- このリリースでは、AWS (Amazon Web Services) 上で稼働する FileMaker Cloud で t2.small インスタンスを使用できなくなりました。
- t2.small インスタンスでは、バージョンのアップグレードまたはインスタンスのスイッチオーバーに失敗することがあります。その場合は、AWS EC2 管理コンソールでインスタンスを再起動してください。
- 旧バージョンからアップグレードして Login with Amazon の OAuth 認証を設定した場合、[Login with Amazon] ボタンが表示されなくなる場合があります。このボタンを復帰させるには、FileMaker Cloud Admin Console で [Configuration] > [Password and Users] タブに移動して、Amazon をアイデンティティプロバイダとして再度保存してください。
FileMaker Cloud Admin Console
- FileMaker Cloud 1.17.0.77 にアップグレードした後、[Dashboard] ページや [System Configuration] ページに新しい Admin Console の機能が表示されるようにするには、キャッシュをクリアしてタブを更新する必要があります。
FileMaker クライアント
- FileMaker Cloud にデータベースファイルをアップロードする場合:
- FileMaker Pro Advanced で、アップロードする前にファイルを暗号化してください。
- FileMaker Pro を使用していて暗号化されていないファイルをアップロードする場合は、ストレージボリュームの空き容量を確認してください。アップロードするにはファイルサイズの少なくとも 3 倍の容量が必要です。十分な容量がない場合は、FileMaker Cloud にアップロードする前に AWS ストレージのボリュームサイズをアップグレードしてください。
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複数のデータベースのダウンロードを要求する場合、最初のダウンロード通知の後は FileMaker Cloud セッションの期限が切れて再度サインインするまで通知は表示されません。
FileMaker Admin API
- メッセージまたはスクリプトスケジュールを作成して、開始日の引数を秒に対して 2 桁の値で指定した場合、秒は無視されます。たとえば、
2017-10-25 11:30:23
と指定された日付の結果は"2017-10-25 11:30:00"
を返します。 - close データベース呼び出しで
gracetime
引数を指定した場合、指定した引数は無視されてデフォルトの 90 秒 (接続解除のデフォルト) になります。
バグ修正
次の問題に対応しました:
- アップグレードやスイッチオーバーの後、インスタンスの設定情報が FileMaker Cloud Admin Console に表示されるまでに数時間かかる場合があります。
- [サーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップまたは FileMaker WebDirect を使用して、約 1500 のアジア言語の文字列と macOS の EOL (end-of-line) または UNIX の改行コードを含む UTF-8 エンコードの CSV または TAB ファイルがインポートされた場合、インポートされた文字列は不明な文字列になります。
マニュアル正誤表
- FileMaker Pro Advanced ヘルプには次の情報がありませんでした: FileMaker Cloud にアップロードされたデータベースの場合、Get (システムプラットフォーム) は「5」を返します。
- FileMaker Cloud Admin API ガイド (英語) には次の情報がありませんでした:「a new FileMaker error code 214, "Too many login attempts, account locked out" was added.」(新しい FileMaker エラーコード 214「ログイン試行回数が多すぎるためアカウントがロックされました」が追加されました。)
今後廃止予定の API、技術、または機能
FileMaker Cloud の進化に伴って、サポートされる技術、API、および機能の一覧に変更が生じる場合があります。この進化の一環として、特定のオペレーティングシステムのバージョン、ハードウェア、および機能が廃止になる場合があります。廃止予定になっても項目がすぐに削除されるわけではありませんが、廃止予定の技術は製品の今後のバージョンで取り除かれる可能性があるため、廃止予定の技術からソリューションを移行する必要があります。
最新の廃止予定情報については、FileMaker Cloud の技術仕様をご覧ください。